どうしてあなたの質問に回答がつかないのか?
さて、あなたはBlender始めたとしましょう。スポーツ用品メーカーとして有名なあのAdidasがスポンサーになるくらいなので何かあるんだろう、って感じで。
News! #Adidas signs up as a Corporate Silver member of the Blender Development Fund. Blender was used by Adidas for visualization before, we look forward to see what the renewed interest of Adidas in Blender will bring us! https://t.co/Tf18irBnrE #b3d pic.twitter.com/JQZDvJQGqT
— Blender (@blender_org) October 16, 2019
そしていざダウンロードして始めてみたものの、大体の場合「使い方わからん」ってなると思います。
「周りにBlender使っている人もいないし…」という時にどうすればいいのか…
「そうだ!オンラインで聞いてみよう!」ってなるはず。
ちなみにアテクシは「どちらかというと回答する方」です、どちらかというと。
と、その前に
自分で調べられる分は調べようね?グーグル、って知ってる?
TLで #Blender質問室 のハッシュタグなどをつけて放流すると、私だけではなくたくさんの人がその質問を見ることができるので、正しい解答が見つかる可能性が高まります。
「へー、#Blender質問室 っていうハッシュタグで聞けるんだー」、的なことを思われた方も多いでしょう(もちろん自分で調べた後に、ね?)。
実は結構たくさんある質問チャンネル、だけど?
以下にあるように「質問できるところ」自体はたくさんあります。いくつかは英語だったりしますけど気にしない気にしない。こういったところの多くは「コミュニティベースの回答」です。
・ reddit.com/r/blender
・ blender.chat #support (または他チャンネル)
・ blenderartists.org/c/support
・ Blender Stack Exchange
・ Twitter ( #blender質問室 )
・ Slack (みんなのBlender Q&A、等)
・ Discord (招待コード(URL)経由で)
・ その他SNS(FBグループ等)
・ Yahoo知恵袋
他にも探せばあると思いますが、例えば 技術系の質問サイトで知名度のある Stack Overflow でBlenderの質問をしようとすると「Blender Stack Exchange の方が適してます」と返されるという感じで、運営されているサービスによっては質問する領域が合致しないことがあります。
「推奨していない質問」をはっきりと書いているところもありますね。例えばteratailだとソフトウェアの単純な使い方はNGなので、「Blenderの質問のほとんどはNG」ってことになりますね。
Blenderの質問をするのに適したサイト・サービスか、というのを事前に確認しておくと良いですね。
ただし、「適している場所・プラットフォーム」とは言っても、コミュニティベースでの回答は「任意」であり、必ず答えをくれるというわけではありません。そこに「正解を教えて下さい」的な質問をするのは「前提を履き違えている」ように思わせるため、あまり良い策ではないと言えるでしょう。
(質問する前に)過去の質問を確認する
上で挙げた質問のチャンネル、回答がついていて、解決したものも溜まっていたりします。質問をする前に過去のログ、スレッドに自分と同じような状況がないかを探してみましょう。
実はそういったところで回答済みなので、「いやそこ見ればあるっしょ?」っていう風に思われているのかもしれません。
blender.stackexchange.com は英語のサイトですが、わかんないときはここをまず探すくらいにすると大体は出てきます。
また、例えば「UnityにFBX経由で…」等、他のソフトの連携の場合には、対象のソフトのアンサーハブ的なところも探しましょう。
#blender質問室 の問答をまとめられた記事もありますね。
「あなたが詰まっている部分は大体誰かが先に詰まっている」っていうくらいの感覚で良いです。「質問しようとしているチャンネルは必ず遡って確認する」くらい、しっかりめで。
自分の言ってることは大概の人に通じる、って思ってる
えーと、普通の会話だったらそうかもしれません。ただ専門的な事柄になると、通じない場合の方が圧倒的に多くなります。用語や言い回し、その他諸々。自身がその領域に詳しくない場合には余計にです。
でも、大体そういうこと忘れちゃうんですよ、なんてったって「困ってる」から。気持ちに余裕がなくなっているというかそういった想像がかき消されてしまうんですかね。そして質問者側の(一方的な)視点から「通じる」前提で言葉を端折りながら質問を組み立てると、「この人何言ってるかわかんないべさ」っていう感じになってしまって誰も取り合ってくれません。
質問があるのはわかった。ところで君が困っているという、その状況を私は知らない。良ければ教えてくれないか?
いくら「すごく困っているので!!」とか付けても、です。困っていることは伝えても、問題の起きている状況についてきちんと伝えない人が多いので、「状況をきちんと伝える」ように気を付けるだけでかなり改善します。
「一歩踏み込んでいない質問」が結局回答されていない、回答されたとしても解決までに(不要な)コミュニケーションを要する傾向があります。
特に「自分はできる人」って思いながら質問している人は、結局「見ている方向は合っているんだけれども、肝心なところが見えていない」ことが多いので、その部分注意しながら丁寧目な質問をすると回答が付きやすいと思います。
[追記]: 「スクリーンショットがあると回答の可能性が上がりますよね」というご意見を複数見かけました。確かにそうなんですが、それは「状況をきちんと伝える」際のテクニックの一つですし、実は画像を付けても状況説明が無い/伝わらないために結局回答が付かないケースもあって、なかなか難しいですね、っていうところです。
[追記2]: 回答する側も「なるべく少ない手間・タイプ数ですませたい」と思ってます。解決策をピンポイントで回答する、それが通じればいいに越したことはありません。なんですが、質問してきた人に通じるかは未知数です。この時「この人どのくらい理解されているんだろう?」っていうのがわかると、それを踏まえて回答するくらいの融通は利かせることができるんじゃないかな、と思います。質問の内容として「(自分で理解できている)手順を踏んで問題が発生した」のか「(チュートリアルをなぞっていて)よくわからんけど問題が発生した」のかくらいは最初の情報としてあったほうが良いと思います。
なお、「わからんのは悪いこと」じゃないです、むしろ「これからわかることが出来るワクワクが待ってる」ので、そこは変に遠慮しないようにしましょう。
広く聞くことが解決の早道とは限らない
「より広くに聞けばいいってもんではない」っていうのはあると思います。
極端な例ですが、技術的に少しレベルの高い、明らかに知っている人が限られそうな質問の場合、例えばTwitter上の #blender質問室 ハッシュタグに投げたとしても「は?高度すぎてこの人何質問してるのかわからないべ?もしかしてやってるアピールしてんじゃないのけ?」ってなってしまうこともあります(その分回答する側も回答しづらい空気になります)。
また、Twitter のようなオープンな場所では、「提示すべき情報が欠けている」内容の質問に対して「どういう状況か確認してもいいですか?」っていうレスポンスは(質問サイトやメンバー限定のチャンネルよりも)ちょっと得にくい傾向があります。「まあ他の誰かが答えるっしょ?」「一見してわかんないのはスルー」という感じで、そのままストリームが流れていってしまいます。
Twitterで(不特定の人対象に)質問投げるっていうのは「自分の不案内な土地で道を尋ねる」感じだと思います。声かけたとしても「いや自分地元の人間じゃないんで」って言われたり、「あーあそこの角曲がって、云々… 」とか教えてもらって行ってみたら全然違ったとか、そういうことも起きますよね。顔見知りだったり信頼関係が築けているとちょっとは結果変わりそうな気もしますが、はて。
聞く場所は何気に大事なので、サイトやサービスごとの過去の質問の傾向とか特徴、その辺はよく確認しましょうね。
「きちんと質問する」こと出来てますか?
オンラインで質問する場合、特に技術的な質問であれば、ある程度のパターンに落とし込むことができます。
オンラインでも、そうじゃなくても質問する時には以下がまず必要な情報になります。
・ 解決したいことは具体的に何ですか?
・ 何がわかっていて、何がわかっていませんか?
落ち着いて整理してみましょう。Blenderに関することなのか、それ以前の問題なのか。
質問する人は「回答をもらう人」という意識を改めよう
質問に答えてもらう、ってことは回答してくれるであろう人の時間をも奪っている、この事実をきちんと認識しましょう。「わかりません、教えてください」というのでも、回答する側の人が状況を把握しやすくなるように適切な情報の提示をした方が双方ともに使う時間は少なく済みます。
実際困ってるのは誰なんですか?っていうところを考えてみると「質問内容をきちんと伝える、伝える努力をする」というのは他でもない質問者自身がまずすべきことです。
「○○がわかりません、解決法を教えてください」
っていう質問だと非常によろしくないことはおわかりいただけると思います。
自分が困っているからこそ、質問をちゃんと伝えて回答を得る確率を上げるアプローチを取った方が良いです。小難しいテクニックとかはいいので、まずそこから始めましょう。
ここまで読んだ方は
フォローもできるし、各記事にいいねしたりサポートできるnoteがあるんですよ?知ってました?
ちなみにこの記事はこちらに含まれています。2.80のメモを色々と綴っています。もしかしたら知りたいことがあるかもね?
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技術な質問の仕方についてもう少し具体的な、ヒントになるものは?と思った方はAWSサポートの技術的なお問い合わせに関するガイドラインを読んでみましょう。例文をBlender向きにアレンジすれば良いですね(?)
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