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水蒸気炊飯の巻

さて、昨年「お弁当箱コーナー」にあった「どうみてもステンレス製のお鍋」にしか見えないSeagull社製フードキャリア 12x1 を(店頭で割と安めに)手に入れました。箱には「フードストレージ」って記載されています。ラインナップとして、2段のとか3段の「お弁当箱」もありますね。

ハンドルが畳まれた状態だと割と小さいサイズなので可愛らしい感じですし、ロックを外してハンドルを伸ばすギミックは男の子的にはグッとくるものがあるんじゃないでしょうか(割と書いてて恥ずかしい)。

なお、以降ではこれを「フードキャリア」とします。

さて、同じ形のものがMSR社からも出ています。こちらは山登りの時のクッカー扱い。

こちらの商品については「MSRxSeagull」ってことで機能的にはほぼ同じモノと思って良いと思います。ロックを外してハンドルを起こして取っ手にできるギミックも同じです。こちらはちょっとお高い値段が付いているようですね。

さてこれを水蒸気炊飯の道具にしようと思う。

少し前から「水蒸気炊飯」っていうのが話題だそうで。どうやら焦げ付かずに美味しいご飯が炊けるとの事。

中子に米と水入れて下から100℃の沸騰した水で熱与える感じですね。👇の動画の中で説明されていますね

それを買ってきたフードキャリアで水蒸気炊飯をやるとしたら…、熱源と中子になるものを見つけてくればオッケーですね。とか思っていたら、アルコールストーブとアルコールストーブ用五徳、中子の高さを確保できそうなシロモノは購入済みだったという。

というわけで、この「フードキャリア」を中心に水蒸気炊飯をするためのセットをスタッキングしてみようという企画(?)になりましたとさ。

用意するもの

「フードキャリア」の中にしまい込むもの、一緒に持っていくものをつらつらと書いていきます。

熱源:ダイソーのアルコールストーブ(小さい方) +五徳

「こんなこともあろうかと」的に、熱源として 220 円のアルコールストーブは確保済みだったりします。数10ccの水を10分程度静かに沸騰させとけば良いので機能的には十分ですね。

それとアルコールストーブの上に鍋を置くために用意する五徳。キャンドウのステンレス針金のやつ。

針金のやつ…。これが割と良い選択で、フードキャリアと中子の間に収まってくれたという。

そしてアルコールストーブ消火用のふたの代わりにダイソーのコンパクト計量スプーンの15gのもの。220円アルコールストーブの穴を塞ぐ様に被せると良い感じに消火できます。

炊飯時は火をつけたらそのまま放置なので要らないっちゃ要らないのですが、安全面から。

中子:ステンレス製フタ付き丸型ストッカー10cm

以下のリンクのは16cm。丸型12cmのものはよく見かけるんですけど、丸型10cmのものは置いてある店が少ない様な気がします。容積としては300mlほどとのこと。

直火じゃないのでOKでしょう。炊飯時、フタは取り外して使います。

丸型10cmの容器だと容量的に「0.5合水蒸気炊飯」になりますね。

なお「100均のステンレス製フタ付き丸型容器10cm」は複数種類があって、フタが邪魔になって入らないものもあります。

ステンレス手付きボウル、これでも良いかも。


シェラカップ用網

シェラカップ用網。これで鍋の底に水を入れるための高さを確保します。確かシルクで見かけた時に購入していたような。

そしてこのシェラカップ用網、私の場合はもう一つ別に、計2つ用意しておきます。フードキャリアの蓋、取っ手があるので上下逆さまに置く時にこの上に置くと…あとはみなさんお分かりですね?

追加1: セリア ステンレス皿 13.5cm

アルコールストーブ自体も少し熱を持ちますし、さらには3本足の五徳では凸凹な場所では設置しづらいので、一番下にステンレスの皿を敷くことで平らな面を確保します。
また、吹きこぼれた汁を受け止めるのも兼ねています。今回の場合では吹きこぼれなんて発生しようが無さそうですけど。

追加2: ダイソー 焼き網 角・丸2個セットのやつの丸いほう。

実は五徳の上にSeagullのフードキャリアを直接乗せたときにやや安定感にかけていて、五徳の中心から少しずれた状態の時に大崩落を起こしてしまうことがあります。

フードキャリアの底面が真っ平らではなく、フードキャリアの底面、中心部分が凹んでいること、五徳自体が軽く、径が小さいことが原因の様です。

なので五徳の上に金網を敷き、その上にフードキャリアを乗せる形にします。これで多少滑らなくなってほんの少しだけ安全。

追加3: 丸形コースター

木製のコースターを一つ。熱いのをそのまま置くのがはばかられる場合などに。

追加4: 食器バンド

シェラカップとかイロイロをまとめるときに使われることで知られているシリコンのバンド、ですね。これを使ってひとまとめにしていきます。

厚みがあるので9cmのヤツ。

ここまでがスタッキング対象かな。

追加4: クッカークリップ

中子を掴むために使います。ご飯が炊けた状態の中子は思ったより重くなっている(&熱かったりする)ので、しっかりと掴めたほうが良いです。少し中子をズラして開いたところに差し込んで掴む形になります。

追加5: 角砂糖トング

角砂糖をはさむ小さなトング、確か¥150+税だった気がしますけど、これが蓋の取っ手に引っ掛ける形で使えます。焚き火のような大きな炎の中に放り込んである状態ではないのでそういう使い方ができます。

その他

燃料のアルコールを入れる容器だとか食べる時に使う箸やスプーンなんかも持っていく必要がありますね。風がある場合に対処するために風防も。

スタックした

写真載せるのも面倒なので文章、というかリストで。

  1. 外鍋となるフードキャリア本体の中に五徳を逆さまにして入れます。

  2. そこに中子の容器を入れます。

  3. さらにシェラカップ用網逆さにして入れます。

  4. 220円アルコールストーブを入れます。シェラカップ網の足の間にジャストフィットするはず。

  5. 木製の丸いコースターを入れます。

  6. その上にコンパクト計量スプーンの15gをおきます。

  7. 中子の容器のフタを閉めます。計量スプーンの部分がちょっとこんもりとしてしまいますが気にしない

  8. フードキャリアのフタをかぶせます。ハンドルを起こしてロックします。

そして、下から焼き網(丸型)、13.5cmステンレス皿、フードキャリアの順に重ねて、これをシリコンバンドでまとめます。

焼き網を一番下にしているので、煤とかその辺は?って思われる方もいるかもしれません。アルコールストーブだったら基本的に煤出ないはずなので大丈夫ですね。

炊いてみた

試験的に炊いてみました。

フードストレージにシェラカップ網を入れて、水を網の面ちょっと下まで入れます。下の写真は炊飯終わった後のものですけど参考まで。

シェラカップ網とお水

そして中子を入れて、そこに水に30分浸したお米を(浸した水ごと)入れます。今回使用したのは無洗米だったので米90ccと水100ccの割合でした。

これをセットして炊きます。燃料として使用したアルコールは30cc。おそらく鍋のみで同量の炊飯をする場合よりも燃料の量が多いかと思います。これは外鍋と下に張った水を温める分の熱がより多く必要になるためです。

まあ、多少燃料の量が多くてもこの方法で焦げることはないし、むしろ燃料が少なすぎて生煮えの方を避けるべきなので「気持ち多め」の方が良いでしょう。寒くて風があるような状況だとこのアルコール量でも足りないかもしれません。

アルコールストーブが全ての燃料を使いきって火が消えるまで待ちます。時間としては10数分かな。火が消えたらタオルに包むなどして10分ほど蒸らします。

そして出来上がったのがこちら。きちんと炊けてはいましたが…、まあただの蒸し米ですね。割と感動しなかったです、正直。とはいえ失敗して焦げ飯を食う羽目にならないのは利点だと言えるでしょう。

ご飯が炊けました

まとめ(?)

結果としては「それなりにスタックできて」「炊飯自体も無難に成功」という状況。悪くない

とはいえ「水蒸気炊飯」についてはすでにキャンプ系ユーチューバー(?)の人たちが他のクッカー等々を使った実証動画などを上げてからそれなりに経過しているようなので、「何を今更」という気がしないでも無いです。

せっかく買ったフードキャリアなのでこれを使って何か記事でも…、って思った結果ということでひとつ。


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MITSUDA Tetsuo
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