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【LAA】現状リリーフ陣を全解説
ヘッダーは@Angelsより引用。
こんにちは。Tomです。
今回は未だに補強が唯一されていないリリーフ陣について言及しました。
現状40人枠入りのリリーフ陣たち
Ryan Zeferjahn RHP
José Quijada LHP
Brock Burke LHP
Hans Crouse RHP
Ben Joyce RHP ※クローザー候補
Garrett McDaniels LHP
José Suarez LHP ※ロングリリーフ
Chase Silseth RHP ※ロングリリーフ
以前の私の開幕ロースターを予想してみた。という記事でも抜粋した通り恐らくこの8名が有力候補になっております。
(FangraphsのDepth Chartsでも同じメンバー)
年齢層の若さ故のメリット・デメリット
上記のメンバーは平均年齢26.5歳と非常に若く昨年活躍の兆しが見えた選手もかなりいました。ただ今季も活躍するかと言われると過去のMLBでの成績が少なすぎるが故に希望的観測止まりになっていることも事実です。
メリット
・オプションを持っている選手が多いので運用がしやすい。
(現状8人中4人がオプション持ち)
・保有権が長く今後3~4年は在籍しているので直近のLAAのリリーフ陣とは違い入れ替えが少なく年が経つにつれて今後の戦力としての予想が立てやすくなる。
デメリット
・他の球団と比べて圧倒的に経験値が足りない。
・来季のどのような活躍をするのか予想がしづらい。
ほんとに若さ故にというようなメリットデメリットが露呈していますね。
ちなみに私は補強はベテラン1枚程度で十分だと思っています。
Free-agent LHP Tim Hill is generating interest from the #Mets, #Yankees, #Dodgers, #DBacks, #Rockies and #Angels, per @ragazzoreport pic.twitter.com/udHJHK4L9f
— MLB Deadline News (@MLBDeadlineNews) January 28, 2025
そしてリアルタイムの1/28に遂に今季初めてのリリーフ興味を持ち初めまして…お相手はTim Hillさん。
変則のアンダースローサウスポーでMLBで通算上位5%レベルのGB%を誇るゴロボーラー。
ドロップ成分がふんだんに配合された4FBとシンカーの2ピッチスタイルで
ピッチトンネルが優秀な分、球速が似ている2球種で芯をはずすのが非常に得意な選手ですね。
こちらに関しては獲得は''大アリ''
今季のリリーフ陣は剛腕が多いのでリレーの真ん中にHillを持ってくるとより打ちにくくなりそうです。
補強の噂は置いといて現状のリリーフ陣を一人ずつ紹介していきましょう。
現状リリーフ陣
Ryan Zeferjahn
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24年TDLでガルシアとの対価で獲得した剛腕右腕。
平均は97mphオーバーの4FBとカッターをメインとしスイーパーも投げる。
今季終盤にMLB初昇格し17.0回を投げ防御率2.12 投球回を上回る18奪三振を記録。また17.0回を投げ打たれた安打は7本のみ(うちシングル6本)と被長打率が極めて低くたまたま抑えられたというには運が良すぎます。
来季リリーフで一番期待している投手です。
また全球種でRun valueが+評価されていて大きな課題も無いのが素晴らしい点。
今季予想 50G 55.0IP 2.65ERA 60SO WHIP1.05
José Quijada
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MLB通算被打率.181のスパイシーストレートでMLBに立ち向かう右腕。
平均球速は94mph付近と平均レベルですが、クイック&出所に見にくいフォームが功を奏し投球割合の90%オーバーの4FBでも抑えられています。
また4FBのコマンドがめっぽうよく、高めへの制球力はピカイチ。
要所に低めを投げられるようになればもっと伸びそうです。
課題は高めを投げすぎてボールカウントが先行し四球が多くなること。
変化球がマイナー以下レベルで使えないこと。
ここまで来たら4FBを極めるか握りを変えてツーシームを取得するかぐらいの気持ちでもよさそうと思います。
今季予想 40G 40IP 3.55ERA 50SO WHIP1.22
今季1.075M+26年3.75M(クラブオプション)で合意。
最大26年までの保有権になりました。
The #Angels today agreed to a one-year, $1.075 million contract with LHP José Quijada for the 2025 season, with a $3.75 million club option for 2026.
— Angels PR (@LAAngelsPR) January 21, 2025
Brock Burke
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22年にTEXで82.1回を投げ防御率1.97を記録した右腕。
昨季はTEXで防御率9点台と大乱調でDFAされたがLAAが獲得。
移籍後は20回を投げ防御率3.54と復調し今季のリリーフ構想に入ることに成功。
指標自体は悪くなく平均球速も年々上昇傾向。
23年にはBB%がMLBトップクラスにまで改善されたが昨季は通年レベルに収束。昨季もLAAに移籍後はBB%が改善されたのでこのまま今季に調子を維持できるか。
スライダーチェンジアップ使いで同タイプの投手がLAAにも多いので投球メカニクスを更に改善させキャリアハイに近い成績を残せるか。
通算145登板でLAAリリーフ陣の中では経験豊富なリリーフ。
今季予想 50G 60.1IP 3.01ERA 72SO WHIP1.19
Hans Crouse
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フィリーズからFAで移籍した変則のサイド右腕。
今季2度目の昇格を果たし、25.1回をなげ防御率2.84と好投。
四球が多いのが目立つが奪三振率は12.00超え。
右打者相手にスライダーを外角にコマンド良くなげ空振りを誘うシーンが多く見られた。また常時150km/hを超えるシンカーも質が非常によくRun valueは+7と高評価。
投球割合の80%超を占めるシンカー・スライダーは被打率ともに.100台と優秀で今季の活躍も期待している一人。
課題は四球。外角に投げるスライダーを見極められることも多かったので上手くバラして投球するのが改善点か。
今季予想 60G 60.1IP 2.99ERA 70SO WHIP1.18
Ben Joyce
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MLB公式記録の105.5mph(169.8km/h)を今季記録した新守護神候補。
平均100mph近くの速球はもはや芸術クラス。
全体的な制球力の底上げに成功し、チェンジアップ・シンカーも習得。
速球系のRun valueは勿論のこと+7を記録し
チェンジアップも+2を記録。
将来的にMLBを代表する守護神になりうるポテンシャルを秘める。
課題面は高出力による稼働面。
肘の影響が度々心配されており通年をとおして健康に過ごせるかが一番のカギになりそうです。
ライバルはメイソン・ミラー。
今季予想 54G 54.0IP 1.88ERA 60SO WHIP1.02 48SV
最多セーブ王
Garrett McDaniels
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オフにルール5ドラフトよりLADより移籍した有望株左腕。
現状の球団プロスペクト29位にランクイン。
ルール5ドラフトの規定により一年間のアクティブロースターが保証。
(DFAした場合は一部金銭がLAAに戻り選手はLADに再移籍します。)
90mph前半の速球に大きく縦に落ちるカーブが武器の左腕。
足を大きく伸ばしながら上げる独特なフォームが目立つ。
24年には先発等も練習していたが本格的にリリーフ転向し
転向後の最後の21試合で、防御率2.22、FIP1.57、K-BB%28.8を記録。
やや四球が多いのが目立つが奪三振率10.00超えでカバー。
現状はAAが最高到達点とMLBで活躍できるかが不安要素。
恐らく4月5月が勝負になりそうで、成績次第ではLADに返還されるような気がします。
今季予想 25G 30.1IP 4.32ERA 33SO WHIP1.38
José Suarez
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エンゼルス生え抜きの元先発左腕。
22年の先発としてのブレイクイヤー後は低迷し、今季は初のDFAも。
投球回以上の奪三振数は評価したいが、それ以外は特に評価できる部分が少ないのが現状。
ただ5月には月間防御率2.93、10月は1.59と調子がいい月も見られたので
バウンスバックを期待。
課題面は四球。22年のブレイクイヤーは制球力が高く見た目に反して野球IQが高い投球術を披露出来ていたのでとにかく制球力を付けて欲しいです。
ただ現状では一番最初に切られる候補と予想。
とりあえず痩せましょう。
今季予想 33G 50.1IP 4.55ERA 51SO WHIP1.45
Chase Silseth
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元々有望株で23年にはAAAで11先発 防御率2.96
MLBでも52.1回で防御率3.96と好成績を残した若手右腕。
24年は開幕早々肘のケガで離脱してしまい降格。
25年開幕にはMLB復帰予想。
大谷を彷彿させる球種を使うLAAでは珍しい本格派右腕。
球速帯も23年は95mph前後の出力があり、スイーパースプリッターの他にもシンカーやカッター等非常に器用な選手。
先発としての起用が本命だが恐らくロングリリーフor緊急時の先発としての構想が現実的か。
課題はやはり四球率。多球種を扱う為クオリティを求められる部分がより一層多いと思うが年齢も若いので少しずつ成長してほしいです。
まだ24歳と若く成長の兆しがみられる投手で期待しております。
今季予想 25G 68.2IP 3.58ERA 70SO WHIP1.22
さいごに
以上が現状のリリーフ陣でした。
いかがでしょうか?今季は期待できる若手が意外と多かったように感じました。毎年入れ替えの多いリリーフの中でここまで若い投手が名を連ねる機会は無かったので非常に楽しみに今季は見ていきます。
また昨季大型契約で移籍したロバート・スティーブンソンも今季復帰見込みなので本格的に今季以降の全盛期を迎えていきそうな気がします。
若干贔屓目補正がかかっていると思いますが(自覚あり)
これくらいの成績を残してくれたらなーと思っています。
ご拝読ありがとうございました。