見出し画像

ホルヘ・ソレアをトレードで獲得!

かなり寒くなってきましたがMLBはWSで熱々な日々が続き、昨日遂に2024年シーズンが幕を閉じました。
明日からFA市場が本格的に固まるぞ~という心を持ってはいましたが翌日にすぐにエンゼルスはトレードを発表。

トレード内容

エンゼルス放出SP  Griffin Canning(30)
32G(31GS) 171.2IP 5.19ERA 130SO 1.40WHIP
↑↓
ブレーブス放出 OF/DH
Jorge Soler(32)
142G .241 21HR 64RBI OPS.780

エンゼルスは生え抜きのキャニングを放出。
20年GG賞、24年GGファイナリストの投手としての優秀なフィールディング力と今季初の規定投球回到達の粘り強い投球が魅力の30歳右腕です。
エンゼルスは来季先発として計算しにくい立場のキャニングの去就と
外野とDHを担える強打者の補強に成功。


一方ブレーブスはホルヘ・ソレアを放出。
今季途中にSFからトレードで獲得し、惜しくもPS進出はかないませんでしたが移籍後OPS.849と十分に活躍した選手です。
また19年には48本塁打で本塁打王、20年を除く19~24年の5シーズンで計145本塁打を記録しているスラッガーです。
ブレーブスはケガ人相次ぐ先発投手の手堅い補強と高年俸のソレアを放出し年俸削減と補強ポイントを見事に成功。

トレード内容に基づく2球団の優劣

今回のトレードはどちらにもメリットがあるようにも見えますが
私は6:4ぐらいでブレーブス有利のお買い物になったような気がします。
主な理由としては下記の3つになります。
①ソレアの年俸はエンゼルスが全負担(残り2年2600万ドル)
②外野手の飽和
③ソレアの起用方法の足枷

①はそのままの通りで移籍してきたソレアの年俸はエンゼルスが全負担するということです。しかし契約金の900万ドルの分割払いについては元契約先のSFの支払になります。1/4でもいいのでATLが負担してくれるパッケージなら尚更よかったです。

②に関しては現状でウォード、トラウト、アデル、モニアックと外野のスタメンは既に4人態勢です。
トラウトをDHにしてソレアを外野手起用ならいいんじゃないですか?と一見思いますが、ソレアの守備は外野手でも最下位レベルの守備指標です(DRS-10,UZR-4.2,OAA-7)この選手をフルで使うとなるとかなり心配です。守備がいいモニアック・アデル・ウォード、ケガが心配なのでDHトラウトとトレードが起きるまでは予想していましたが、ソレアが入ってくることにより守備力は落ちるが入れざるを得ない状況になっています。
そうなるとスタメン順位の低いモニアックが放出…?の可能性も出てきます。
ただシーズンを通して全員がケガなく活躍することはほぼ不可能です。
強力なバックアップの選手を獲得できたという点では◎

③上記と似たりよったりになりますが、ソレアは打撃能力はピカイチですが
守備は良くなくDHと両翼を兼用することが大前提になります。
ベテラントラウトや期待値高まるカバダスなどの選手がいる中でどのような起用方法になるのか気になります。

少しばかり厳しいお話もしましたがソレアの直近2年の成績を見てみましょう。

まず特筆すべき点は圧倒的な長打力です。
23年は36本、今季は21本とシーズンを健康に出場出来れば30本塁打は打てる選手です。Savantを見ても分かるように24年は長打系指標(Barrell%,Hard-hit%,xSLG)の三傑は軒並み上位30%以上のスタッツです。
またBatSpeedも上位6%に入るスイングスピードでこれは大谷翔平とも同等レベルです。
打球速度・角度等の指標から算出した予測したxwOBAも上位20%に入っていてこちらについては予測指標上で現時点で一番信頼性の高い指標とも言われています。
また四球を選べる能力も突出しています。
23年は11.4%,24年は11.8%と上位10%以上に入る四球率を誇ります。
それに踏まえChase%も優秀で非常にゾーン管理が上手い選手です。
三振率はやや高めですが圧倒的なゾーン管理能力と長打力を持つ選手は非常に投手からすると厄介な選手ですね
タイプで言うとLADのテオヘルに近いタイプの選手と思ってもらえると想像がしやすいと思います。フレームや打撃成績、スタッツは酷似しています。

これからのエンゼルスの動向に注目

トレードで貴重な右の強打者を獲得でき、その代わり先発投手を失ったエンゼルス。FA市場から投手を獲得を試みることは確実でしょう。
現状で計算できる先発投手が3名ほど(アンダーソン、ソリアーノ、コハノヴィッツ)なので球団の有望株から1名、FAから1名が開幕ローテ候補でしょう。
今季予算が約3000万ドルとモレノが明言しているので、ソレアの1300万ドルからキャニングの来季年俸500万ドルを差し引いて現在は800万ドルを費やした計算になります。
残りの2000万ドル弱でどのような選手を獲得するかこれからの動向に期待です。

以上ありがとうございました!!

いいなと思ったら応援しよう!