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矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo ~Step Into Paradise~ 2024.9.25

お二人による通算3度目のレコーディングライブ。1度目は2011年、2度目は2016年。
自分は3度とも足を運んでたような気がして過去ログ遡ってみたら、2016年のレコーディングライブはチケット落選してて、、CDリリース後のツアー(2017年)のほうに参戦していたようです。
じつはですねぇ、今回もチケット落選してたのを〜(涙)、とある信頼できるお方から譲っていただいたのです〜!感謝!(Т^Т)
最近めっきり忘れっぽくなった私ですが、このご恩は一生忘れませぬ!

ライブが後々ライブ盤としてCD発売されることもままありますが、これはもうそのまんまCDレコーディングのためのライブです。何が一番違うかというと、テイク2があるところ。
曲数は6曲でしたが、そのうちの何曲かは2度楽しめてしまう。もちろん2度とも同じように演奏することはなく、このお二人なのでテイク2はかなり違ってたりして、お得!
まぁ大体テイク2のほうがテイク1より熱くなるわけで、クールなテイク1とホットなテイク2、どちらのテイクが採用されるか、はたまた編集技術で繋ぎ合わせるのか、CDを聴いてみてのお楽しみ♪(特典フォトブック付きでCD予約済です)
ちなみに、今回のレコーディングライブはこの日と前日の2公演で、曲目は両日とも同じだった模様。
話によると、前日はある曲で余計な手拍子するお客さまがいらっしゃったようで、この日は矢野さんから「ノリノリな曲ですが、手拍子は私たちより正確なリズムでできる自信のある方はどうぞ、そうでない方は心の中で手拍子してください(*ˊ˘ˋ*)」とやさしい釘刺し。
ライブでの客席からの参加(声出しとか手拍子とか)って、ひとつ間違えるとぶち壊しになりかねないから注意が必要ですよね…。
で、そのノリノリな曲というのが朝ドラで幾度も耳にした服部良一の「ラッパと娘」。にスティービー・ワンダーの「That Girl」を組み合わせた「ラッパとあの娘」。恥ずかしながら私はスティービー・ワンダーの曲を知らなかったので、シャレたアレンジだなぁ〜なんて思いながら聴いておりました。
以前、矢野さんのソロライブを聴きに行った時に「生まれて初めて朝ドラをちゃんと見てハマった」とおっしゃられていたのが「なつぞら」で、その時はスピッツの「優しいあの子」を弾いてくださいました。どうやらそれ以来朝ドラにハマっているらしく、上原ひろみさんと好きな朝ドラ話などw
矢野さんはトークもいつも面白いですが、お二人になるとさらに笑える(ᵔᗜᵔ*)
ちなみに矢野さんの一番のお気に入りは「おかえりモネ」で、上原さんは「カムカムエヴリバディ」だそう。

言わずもがな、どの曲もアレンジ演奏ともに素晴らしすぎるのですが、自分が最も感銘を受けたのは矢野さんの「ドラゴンはのぼる」と上原さんの「Polaris」をミックスした1曲。
宇宙飛行士の野口聡一さんが作った詩に矢野さんが曲をつけた「ドラゴンはのぼる」。地上からのロケット発射から大気圏を抜け、無重力の宇宙へ飛び出す曲です。
そしてたどり着いた先は Hiromi's Sonicwonder の「Polaris」(北極星)。
4手によるロケット発射の迫力たるや、ドドドドと轟音を轟かせ、第1ロケット、第2ロケットと点火、強烈なGがかかる。
やがて地球の引力から逃れ無重力の宇宙へ飛び出すとそこは静寂。闇の中にきらめく星々。
照明演出が効果的で、東京オペラシティ タケミツメモリアルの巨大な三角形の空間に宇宙を見ました。
広大な宇宙の中で私たちちっぽけな生命は奇跡であり、あまりにも儚い。そんなことを思いながら聴かせていただきました。

照明演出も映えるステージ上の広い空間

▼矢野顕子「ドラゴンはのぼる」

▼上原ひろみ「Polaris」

最近、私も少人数のアンサンブルをやらせていただく機会があって、相手の呼吸や出方を見ながら演奏する楽しみやスリルをあらためて実感していたところ。まぁオーケストラでも木管セクションや個々のプレイヤー間でテレパシーする瞬間はありますけど、オーケストラは指揮者主導だし、もっと広い範囲にアンテナを張りますからね。
1対1のデュエットの魅力、各々の個性がより引き立ったり、あるいは相手に影響されて思いもよらぬ化学反応が起きたり、このお二人の豊かな感性と技術から今その場で生まれ出る音楽、そのクオリティの高さに圧倒される。
互いの信頼関係というか、性格含めて相性が良いんでしょうね。プライベートでもすごく仲良さそうだし。
二人でライブやるたび笑けながら言ってる「これがほんとに最後!」に私たちは次回を期待せずにはいられません。

19時に開演して終わったのは21時過ぎ。休憩無しのぶっ通しで2テイク録り&アンコールまでやっていただき、もう満腹。
矢野顕子さま、上原ひろみさま、至福の時間をありがとうございました (๑ーㅅー๑) 是非またよろしくお願いします…

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