「無意識」が過ぎて、ティッシュを箱ごと洗濯機に投げ込んだ清々しい月曜の朝。
洗濯機がお仕事を終えたので洗濯槽の蓋をあけたら、どえらい事になっていた。
絡まりあった洗濯物に大きな白い花びらのようなモノが膨大な量で付着している。もつれたオレンジ色のトレーナーの袖を引っ張ると、綱引きの縄のように連なったシャツやパジャマや下着と一緒に白いピレピレがへばり付いて出てくる。
なんじゃ、こりゃ?
洗濯槽の奥に手を突っ込んで、衣類の底からひっくり返してみる。湿り気を帯びた紫色の厚紙が細切れになって散らばっている。
ん?紙?
2か月前に買ったばかりのの洗濯機の洗濯槽の中で事件が起こったようだ。
一先ず、状況を理解するために洗濯物をごっそり取り出し、床に投げ出してみる。そして、正体不明のピレピレを残し、洗濯物だけを選別する。
すると、こうなった・・・↓ ↓ ↓
ん?なぜに?ティッシュが箱ごと?洗濯槽の中に?あるのだ???
ティッシュペーパーの定位置は寝室であって洗濯機付近ではない。よって、ティッシュ箱が洗濯槽に転がり込むアクシデントは起こりえない。
そして、私は一人暮らしだ。となれば、この事件に関与している可能性があるのは私以外にいない。
脳科学から紐解いてみる。
私たちの脳みその殆どの領域は「無意識」と言われている。意識的に決定を下しているような場面でも、無意識が大きく関与しているらしい。
状況証拠と私の脳みその機能を併せて考えると、どうやら無意識のうちに自分でティッシュペーパーを箱ごと洗濯機にブチ込んだようだ。
その記憶は全くないが。
洗濯槽に掃除機を突っ込んで、ティッシュの残骸を吸い取る。日常では交わることがない二つの家電製品のコラボレーションワーク。
改めて「無意識の領域」の影響力を思い知る。
そして、粉々に散らばったティッシュを眺めていると、不思議とこれはこれでアートな気もしてくる。
・・・正気に戻れよ、わたし。