共同親権が閣議決定された日、偶然、元夫に会ってしまった

2024年の確定申告も終わり、娘とゴキゲンにお出かけする予定の日。
共同親権が閣議決定されたとのニュース速報を目にした。

「うそ……反対署名もあんなに出ていたのに!」
私は久しぶりに憤りを感じた。

単独親権だった日本。
家庭を顧みず家族に見放された一部の人たちが、共同親権の導入について騒いでいるだけと思っていた。

パートナーと一緒に子どもを育てることができないと判断した上での離婚なのに。
(まさか共同親権が通るなんて……マイナスしかないじゃん)

モヤモヤを抱えながら、私と娘はバス停まで向かった。
乗りたかったバスは、横断歩道で青信号になるのを待っている間に目の前を走り去ってしまう。

「いつも遅れて来るのに〜!」
(まぁいいや。次のバスは何時かな?)

スマホを取り出し、バスなび沖縄で次便のチェックをしていたら……
道ゆく一人のおじさんが、私の目の前で止まった。

(バスを待つ人かな?)

そう思って画面を見続けていたが、こちらを向いてゴニョゴニョ話している。

(ヤバい。変な人かも…)

意を決して顔を上げると、なんと、そこには元夫③が立っているではないか。

(うわっ!なんでこんなところにいるの?)

「久しぶりですね。ゴニョゴニョ……」

続けて話しかけてくるが、元々声が小さい上にマスクをしていて聞き取れない。

聞き返すと、
「娘は元気か?」と聞いているようだった。

「娘は元気ですよ(あなたと暮らしていないので)」

「メールを送っているので見てください」

他にもゴニョゴニョ言っていたけれど、ほとんど聞き取れず。
バスが来て立ち去っていった元夫③。

「なんでおかーさんってわかったんだろう?」
一緒にいた娘は、不思議に思ったようだ。

「普通はバス待ちしている人なんて見ないじゃん」

「普通じゃないのよ。きっと」

「キモッ!」

元夫に会って「うわっ!」と思った気持ちは、娘の「キモッ!」の一言でどこかへ飛んでいってしまった。

バスに乗り、すぐに家族のライングループで情報をシェア。
「娘④の父親が○○方面に徒歩で移動中。出くわないよう気をつけて!」

「こわっ!」
他の子ども達もざわざわ。

一度、娘を勝手に連れ去ったことのある元夫。
連れ去りやつきまといの件は警察に連絡済みで、実家や子ども達の近くに現れたら即通報する手筈になっています。

「何かあったら110番」

そう伝えて、娘②と予定の場所へ出かけ、無事に帰ってくることができました。

でも、生活圏内を元夫がうろついていると思うと、子どもだけのお出かけは難しくなります。

共同親権。
DVや虐待があった人は単独親権のままでいいそうですが、そのための証明や手続きはきっと大変なはず。

せっかく離婚できて子ども達も落ち着いて暮らしているのに、変な法律を作ってかき回さないでほしいと思っているのは私だけでないでしょう。

シングルマザーの仲間たちも、どうか穏やかに過ごせるように。
私にできることをしていきたいと思います。


*感謝* お読みいただいた上に、サポートまでありがとうございます😊 子ども達が笑顔になることに使います💕