61: アルケミストが目指す生き方
アルケミー(錬金術)を学んで、
それからずっと心に留めている言葉がある。
「アルケミストが目指すのは、人を化す(かす) 生き方です。」
という言葉。
それは人を変える何かを行うことではなく、
本来の自分を生きようとする姿が、
自然と人に影響を与え、人を変えていく。
それが、化すということだと。
今っぽくいうと、
「Inspire インスパイヤー」
「感化する」ということかもしれない。
けど、ちょっと違うなって思うのは、
現代では、人を動かすために、
人為的に何かをする人が多く、
本来の「化す」とは離れていることも多いなって。
自然(しぜん)に、
自然(じねん)に、
が抜けてるのかなって。
「無為にして化す」
これは論語の言葉なのだけど、
小手先のことをせずに、
その人が自然(じねん)で生きている姿や姿勢でいれば、
国は良く治まる。という意味。
何よりも大切なのは、
人を変えることではなく、
自分を生きるということに専念すること。
粛々と自分であること。
昨日のコラムの
「と繋がる。
私たちは時折、
演じることで役割を果たす。ということをする。
誰かに憧れて、
その真似をする。ということもある。
自分の本来、居るべき場所に気付かずに、
別の場所で一生懸命に役の役割を果たそうとしてしまうけど、
たぶん、もっと、もっと楽なんだ。
自分に集中・没頭することは。
不自然な役割から解き放たれることを
解放とか、覚醒というのなら、
私は、何度も、何度も、それを重ねたい。
私が素敵だなぁ〜と思う人は、
そういう変容を繰り返して、前に進んでいる人ばかりだ。
その人たちを見ると、
いつも風が吹いていて、いい香りだなぁって思う。
そして、居心地がいい。
「風格の薫り」とでも言うんだろうか。
その人から立ち上る薫りがする。
「いい香りの風が吹いてる。」って、
その人たちに、私は良く言うんだけど。
なんだろうね。
そういう香りや姿、
<存在力>とでもいうのかな。
これが、感化を呼び起こすのかなぁって。
存在力のある人は不思議で、
どっしりと重みもパワーもあるのに、
その空気は、ふわりとしていて、
何をしている人か、よくわからない人が多い。
大きな影響を与えているのに。。
肩書きがあるようで、なかったり。
何をするわけでも、しないわけでもない。
でも、不思議と感じる。
人生の、宇宙の、正しい方向を向いていらっしゃるのだと。
これまで、私は「化す」は、
背中を見せることでなされると思っていた。
でも、別に、
真っ正面の顔を見せることでも、
横顔でも、
なんでも良かったんだと気付いてびっくりした。
「見せるのは背中だ。」と思ってたこと自体、今思えば、
「どうしたん?なんで?」って思うし、笑っちゃうし、
背中で見せるって、男前すぎた。
私には、背中しかないわけじゃないんだから、
「顔も、正面も、全身、使えよ。」
そんなツッコミを入れて、
今日も笑う。
アルケミストの道は果てしない。
TODAY'S ESSENTIAL OILS:
今夜のアロマは、
<Sacred Frankincense>
オマーンで採れるフランキンセンス
体の中心に、蜘蛛の糸のような繊細な糸を通す。
インスピレーションの入り口を開く。
私は、頭頂に1滴を垂らして擦り込むのが好きです。
*
愛深く、ピュアに。
あなたが目覚めるアロマテラピー
Awaken Your Sanctuary With Essential Oils
By Holistic Salon scintiller