僕のヒーローエチェバリア-大谷翔平選手の50-50達成に寄せて-
なんでや!エチェバリア関係ないやろ!大谷に便乗して、アクセス数を稼ごうって魂胆だろ!と思ったそこのあなた、違うんです。どうか最後までご覧ください。
どうも、The Black Panther Was Goneです。朝から驚きのニュースが全米、日本中を駆け巡りました。
メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手が19日のマーリンズ戦で2つの盗塁を決めた後、3本のホームランを放ちました。今シーズンのHR数を51本、盗塁数を51とし、“50-50”を達成しました。
本当におめでとうございます!43本43盗塁の段階で既に史上初ということですが、本当に途轍もない記録です。しかも50盗塁は三盗、第50号は逆方向とか、1試合10打点とか、もう理解不能です。なんでだよ。
みなさん感覚が麻痺しているかもしれませんが、日本人野手がMLBで3割打ったりHR50本打ったり50盗塁したり、このどれか一つでも達成すれば大レジェンドだった訳ですよ。この全てを手中に収めた大谷選手は、名実共に日本人としてはもちろん、MLB史上歴代最高のプレイヤーに名乗りを上げることとなりそうです。
とまあ大谷選手の話題はこれくらいにしておいて、今回お話したいのはエチェバリア選手についてです。偉大なる大谷選手には、居酒屋におけるお通しの役割を担ってもらいました。ご無礼をお許しください。
本日も、ぜひ最後までご覧ください。
1.エチェバリア選手のここがすごい!
皆さんがエチェバリア選手のことを当たり前のように知っている前提でお話を進めようとしていましたが、いやいや私はよく知らないよという方もおられるかと存じます。経歴や選手情報等、具に記載するととんでもない文量になりますので(大学のレポートだとここが文字数の稼ぎどころなんですが)、ご存知でない方は一度Wikipediaをご覧ください。
どうですか??意外と(失礼)メジャーリーグではレギュラー選手として試合に出ていた時期も長いんですよ。こんな選手のプレーが日本で観られるようになるなんて、いい時代になったなぁ…
なぜ私がエチェバリア選手にお熱になったのか。ここから一つ一つ、彼の魅力に迫っていきたいと思います。
顔
はい、私はエチェバリア選手の顔ファンです。野球は顔でするスポーツだと思っています。とにかく顔がいいんですよ、この人。あー、恋しちゃう。これが、尊いというやつなんでしょうか。三権分立と同じくらい尊いです。
華麗な守備
彼の魅力として一般的に挙げられるのはやはり守備でしょう。ラティーノらしい身体能力をフルに活かした、日本人には真似できない華麗な守備。指標を重視する方にはあまり好まれないようですが、華のある守備で客を呼べる、稀有な存在であることは疑いようもありません。
この動画を見ながら飲むウイスキーが一番美味いんじゃぁ〜
プロエチェバリアウォッチャーからすると、今宮をサードで刺したアレ、モヤのアレ、栗原のアレが特に大好きです。
ド派手なパフォーマンス
また、直接プレーには関係ない場面での個性的で華やかなパフォーマンスも彼の魅力です。特に、美しいバットフリップはその最たる例でしょう。凡打でも天高くバットを投げちゃうエチェバリア選手、とってもかわいらしいです。
ファンサービス
ラテン系の助っ人はノリが良く、ファンサービスにも積極的な傾向がありますが、エチェバリア選手も例に漏れずとてもアツいファンサービスをしてくれました。
SNS上でも、エチェバリア選手から様々なファンサービスを受けたという投稿を散見しました。羨ましすぎて、無い癇癪を起こしそうでした。
仕様上、動画を載せられないので静止画ではありますが私がいただいた激アツファンサを皆様にもおすそ分けします。
手作りの応援ボードを持ってたら近くまで来てくれて、応援ありがとう、それいいね!と言ってくれた様子です。愛が伝わった瞬間。
折角、第二外国語でスペイン語を履修したのに、緊張のあまりGraciasすら言えませんでした。あの1年を返してほしいです。
控えめな打撃
2021 79試合.203 4HR 24打点 OPS.536
2022 76試合.222 2HR 20打点 OPS.551
コロナ禍でキャンプからチームに合流できなかったこと、NPB全体の打低傾向などを考慮しても、お世辞にもバッティングで貢献してくれたとは言えません。打てないことが好きだなんて盲目すぎるだろと言われそうですが、エチェバリア選手のこの打力がとっても好きです。なぜかと言うと…
2.完璧じゃなくても
ここで再び大谷選手の登場です。これだけ毎日のようにメディアを賑わせている大谷選手でも、よもやエチェバリア選手とまとめて話題にされるとは予想だにしていなかったでしょう。
私が言及するまでもなく、大谷選手は本当に素晴らしいプレイヤーです。投手としても、野手としても。また上品で整った顔立ちや、周りの人達に愛される人間性、品行方正なプライベート。まさに非の打ち所がありません。
いつの時代も、野球少年達の心をつかむのは、野球選手として全ての能力に長けた超人達だったような気がします。(私の少年時代で言うと、イチロー選手や青木宣親選手、坂本勇人選手、糸井嘉男選手、柳田悠岐選手といったところでしょうか。)今の野球少年達の憧れは、きっと大谷選手なんだろうな。
そんな中、私が少年時代から惹かれてきた選手達には、ある共通点がありました。それは
「選手として明確なウィークポイントがある」
ということです。
当たれば飛ぶけど打率は低い。球は速いけどノーコン。
こういった選手が大好物なんですね。MLBで活躍できず日本にやってくる選手は、概して大きな弱点を持っていることが多いです。私の助っ人好きはここから来ているのかもしれません。
守備は一級品だけどからっきし打てないエチェバリア選手を好きになるのは、必然だったのです。
大谷選手も柳田選手も、別に私が見なくても勝手に試合に出て、勝手に打って勝手に活躍して、スーパースターとして輝いてくれる。(もちろんそこに想像を絶する努力と準備があることは理解しています)でも彼ははそうじゃなかった。打てないし凡ミスするし、でも時々信じられないようなチームを救うプレーを見せてくれる。私の心をガッチリ掴んで離しませんでした。
応援したくなる選手、という表現はありふれていますが、私が傍にいてあげなきゃ!とダメ男から離れられない女性の悩みが彼を通して少し分かった気がします。
3.本人に届いてほしいような、ほしくないような
まあ好きな選手に「お前には明確な弱点がある!!」ということを長々と書き連ねるなんて、こんな失礼なことはありませんよね。エチェバリア選手を心から愛しているので失礼な気持ちは一切ございませんが、もし本人が読んだら些か複雑な気持ちになるかもしれません。
エチェバリア選手は今年で35歳。選手としてのキャリアも終盤に差し掛かっており、いつまで彼のプレーを見守ることができるのか分かりませんが、その舞台がどこであろうと本人が納得いくまでプレーできればいいなと陰ながら応援しております。
2020年12月24日、契約合意のアナウンスを目にした時、これは神から授けられたクリスマスプレゼントだと、運命的に感じたのを今でも鮮明に覚えています。私の人生に短くも強烈なインパクトを与えてくれた一匹の黒豹は、これからどこへ向かうのか。最後の一瞬まで、これからもその足跡を追い続けます。