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音初心者の音初心者による音初心者のための編集後記 - ダーリンダンス編

こんにちは、laと申します。
今回も制作に使った情報を共有しつつ、最後に感想を纏められたらと思います。


(本文内で許可なく他人様の動画や記事を引用させていただく場合がございます。問題が発生した場合はすぐに公開を取りやめますので、お申しつけ下さい。)


①着想

カラクサタウン、蠱滅合作などを終え制作が一段落したので、次の動画のネタを考えることに。超晒しを通して多くの人に自分の創作物を見てもらった際、もっと多くの人に見てもらいたい、王道な音MADで再生回数を伸ばしたいと思うようになります。

といいつつ特に目途もタタナイまま原神の公式生放送を見ていると、なんと次のバージョンでおっぱいがおっきいキャラがピックアップされるとの情報が。

おっぱいがおっきいお姉さん大好き

新しい推しキャラを作るのも兼ね、ピックアップと同時に投稿したら話題性も最高やん!ということでクロリンデで制作することにしました。実際に投稿したのはピックアップの40日後でした。


テーマにダーリンダンスを選ぶことは案外すぐに決まりました。前々からかいりきベア曲で作りたいと考えていたこと、「ダーリン」と「クロリン」という単語に親和性があったことでかなりハマる気がしました。

5月26日に何か作った形跡があるので、2日も経ってないくらいで決まってますね。



②素材集め

素材集めですが、当時まだ実装していないキャラクターなので当然素材が見つかりません。そんなこんなで映像と音声を交互に進めてしまうのですが、これがまあ良くなかった

映像の構成がポンポン思いついたので音声に先行して作っていたのですが、映像は音声に比べハイカロリーな為、燃え尽きやすいです(個人的に)。
先に音声を作って、映像から逃げられない状況を作った方がモチベーションを保てると思います。もし映像のイメージが膨らんでも、紙に書いたりreaper出力するくらいに留めておいたほうがいいかな…


リファレンスのために放置していた魔神任務を進めていると、ムービーの掛け合いにて

クロリンデが「3…2…1」とカウントし発砲するシーンが。
サビ前にカウントが入る曲も性癖なので、このセリフを中心に構想を広げ、サビを組み立てました。

(こういうの)

他のセリフ合わせは、徐々に公開されていったキャラエピソード・実践紹介から引っ張ってきたものが多いです。
YouTubeの動画をVideoProcで引っ張ってreaperに入れました。リンクを入れるだけでよい手軽さと、ブラウザの似たようなソフトより画質を落とさずに保存できるのが便利です。今のところ機能制限が来たりウイルスが入ったりしたことはないです。

(VideoProcの回し者では)ないです

(上にて紹介されています)



③音声


今回は音声にかなり力を入れています。ただ結果として、時間を掛けすぎるのもどうかと…って感じですね(後述)。

音声はトラックごとに解説していきます。音を聴きやすくなるかと存じますので、よければ原曲なし版もお聴きください。


1)synth(主旋律)

クロリンデの初めましてボイス、「代理決闘の依頼なら~」をシンセ化(前回の記事を参照)しました。今回は前回(カラクサタウン)と違い、midiファイルで音を鳴らすためにmidi2itemを使用しています。

midi2itemの使い方は以上に纏められています。実は昔から導入はしていたのですが、Attack,release,sustainなどの設定方法が分からずReaSampOmatic5000(以下RS5K)を多用していました。
ちなみにその(midi2itemのattack等の)設定方法ですが、全体を範囲選択してフェードイン、フェードアウトの項目を設定するだけです。なんで知らなかったんだ。

画像右上、フェードイン・アウトの大きさとカーブの設定項目があります

RS5Kは高音だと音が短くなり、低音だとディレイするという致命的な欠点があります。そのため基本的にはmidi2itemを使うことが好ましいですね。


VSTは以下の動画を丸パクリして参考にして組みました。

ReaCompって結構高性能

一番下のNeutron 4 Elementsは所謂マルチプラグインで、音を自動で分析してattack,sustain,distort,widthを全部調節してくれるという鬼の汎用性を誇ります。多分全部の音に挿してますね。
最近配布された有料プラグインなのですが、何故か僕は以前から持っていたのに使っていませんでした。阿呆スギ。

Widthも変えられるのがすごい、なんちゃってMS処理(音を遠くに配置する)もできる



2)bass

bassもmidi2itemを使おうとしたのですが、今までの音作りから離れてうまくいかなかったので引き続きRS5Kで。midi2の方が所謂「原型が残った」synthになる傾向にあるんですかね。

VSTはLectoで割ってBODで音圧を上げます。あと「ベースは中央に寄せろ」とよく聞くのでOzone Imager 2とNeutron 4で寄せました。ベースの音作りには自信があったのですが、改めて聴くと存在感がかなり薄かったので、もうちょっと広げてもいいかなという感想。
センドトラックとサブベースがあった方がいい音になったかもしれません。

Lectoは手軽にベースの音が作れる良プラグイン

追記:
Samplerやmidi2itemをそのまま使うと、ピッチベンドやステレオ・モノラルサウンド等の不都合・問題が発生してしまうそうです。
僕はまだ知識がなく意見することは叶わないのですが、vitalなどのシンセサイザープラグインで音作りしてみるのもいいかもしれませんね。
正しい情報を仕入れたら追って記事に纏めようと思います。

追記2:
ピッチベンドはreaperならテイクピッチエンベロープで弄れるかもしれないですね。midiファイル自体に加工が出来たら楽なんですが…その場合はmidiの編集に強い別のソフトを使うべき?もし有識者の方がいらっしゃったら教えてください。

(上の動画はmidishowで拾った尻穴.ptcopのmidiですが、ただ鳴らしただけで音程にうねりが付いています。midi自体にピッチベンドの加工ができるってことですね)


3)chord

chordの音作りもRS5Kを使いました。
Shape itという有料プラグインを使いたかったのでとりあえずデフォルト状態で放り込み、PHA-979というMS処理VSTで気持ちsideに寄せました。
mixの際に音量を小さめにしましたが、欒呑愉氏の「ルアン・メェインダンス」ではかなり聞こえやすいので製作者の好みが出るトラックかもしれません。

Multiplyがあれば何やってもまとめてくれる



4)drums

ドラムはほぼサンプルです(唯一スネアだけはクロリンデのスキル後通常攻撃音を混ぜています)。
ただ毎度のごとくドラムセンスが壊滅的なので、捻挫氏の「ソノダーリンダンス/おだんごヘア」からドラムを抽出(後述)し、トラックごとに聴きながら打ちました。

個人的には、ytpmvでないならわざわざドラムを作る必要はないと思います。編集の楽さを取るか、テーマへのリスペクトを取るかの比重調整ですね。
(ちなみに上の動画はサビあたりの音声を聴くに大部分作ってる…?本当に3年半前の動画なのか)

VSTは入れたとしてKarma fx reverb, drive knob程度なので省略。ちなみにシンバルを打ち込む際ですが、目立たせたくないシンバルは再生速度を上げ、目立たせたいシンバルは逆再生して引き伸ばしたシンバルを手前に置くと盛り上がります。今回使ったドラムはここに置いておくので、よかったら参考にしてください。

上からスネア、スネア、キック、ハイハット、シンバル
息遣いの声、サビ入りのスキル音、サビ終わりの銃声なども拘りポイントです

(いつかドラム勉強したいな、というリンク)


5)セリフ合わせ

一番時間をかけました。個人的にセリフ合わせを多用した音MADが大好きで、それを自分の強みにしたいので、練習も兼ねて。他の音声を隠せるという理由もあります。

セリフ合わせのボーカルリムーブにはLALALを使いました。

色々なリムーバーを使いましたが、これだけダントツです。ほぼ完璧に音楽が除去できます
リムーブのお試しがあり、ダウンロードは出来ないのですが僕はOBSで直撮りして使ってます。ただこの方法は一種の割れ、モラル的にアウトとする人がいてもおかしくないですね。今調べたら買い切りで3000円弱くらいらしいので、今度買ってみます。

前回のnoteでセリフ合わせについてあまり語らなかったので、ここでに僕のセリフ合わせのやり方を載せておきます。

上の動画は僕がチマチマセリフ合わせしている動画です。飛ばして見てもらって構いません。
(僕の)セリフ合わせは基本、

①大まかに分けるフェーズ
②音ごとに分けるフェーズ
③タイミングに合わせて並べるフェーズ
④調節フェーズ

の四段階に分かれます。
shift+CでBPMを調節、sでオブジェクトを区切る、alt+オブジェクトの端っこをつかんで伸ばす、alt+sでグリッドに従うか否かを決める、この基本操作さえ分かれば①と②は問題ありません。動画のように切り離したオブジェクト同士を遠ざけて置いて、バラバラに聞こえたら問題ないです。

大事なのは③と④ですね。僕は一か月くらい前まで、③と④の区別をつけていなかったり、④の調節をなんとなくで行ってきたので、作業時間がかさんでいました。

まずは動画の2:23~のように、分けたオブジェクトを小節を見ながら配置します。子音や母音の位置は考えなくていいので、とりあえず置きます
次に④として、置いたオブジェクト同士をクロスフェードさせていきます。クロスフェードとはオブジェクト同士が重なった時にX字の音量カーブが出ることで、セリフ合わせ時になぜか生まれるブツブツ音を軽減することが出来ます。

他にも、音素の母音を小節の始めに違和感なく持ってくるためにもクロスフェードが有用です。③の作業だけだとグリッドの頭に子音が来ているはずなので、その頭を母音まで伸ばします。ブツブツ音も消せてリズム感も良くなるので一石二鳥ですね。

イメージ。母音と子音が分かれているセリフは母音の頭まで、母音と子音が近いセリフはちょっとだけクロスフェードさせます

↑クロスフェードしないとこうなる、という例

母音子音に関しては以下の記事が参考になります。


VSTはGranComp,ReaEQ,Multiplyと好きなものを詰め込みました。OTTはdepth15%くらいで弱めに。イントロのハモリだけfilter crusherでくぐもった雰囲気を出しています。

Gcomp好き ツマミが操作しづらいこと以外は



6)歌わせ

歌わせも一連の流れを撮ってみました。まずreaperでセリフを切って配置、その部分の音程をvitalなど適当なシンセで鳴らしたものを別々で出力します。
どちらもvocalshifterに入れ、音程のある方をコピーしてセリフ合わせにペーストします。必要に応じてフォルマントなどをいじるとよいと思います。

(彩音氏による、前述の内容が分かりやすくまとまった動画です)

ただ歌わせの一番難しいポイントはvocalshifterじゃなく最初のreaperのセリフ刻みです。あそこでハキハキと聞き取りやすい音素を選ばないと、うまく歌ってくれません。

これは僕の失敗した例です。声を伸ばすと変になってしまったり音程がセリフを拾いきれない(言語化が難しいが、聴いてもらったら分かると思います)ことが多発します。一度別のソフトを挟んでいる都合上、逐一確認がし辛く、僕は非常に苦手です。
この動画の制作中にルアン・メェインダンスが公開されたのですが、その歌わせの技術が凄まじく完全に心を折られ、サビの歌わせパートを出来るだけ減らし、セリフ合わせをメインにすることに決めました。


7)master

カラクサタウンにてマスタートラックにマキシマイザー等をかけまくりましたが、後から見返すとYouTubeラウドネス基準にかなり引っかかっていました。

(ラウドネス処理…視聴者の耳がぶっ壊れないように、サービス側が動画内の大きい音に対してリミッターをかけること)

画面上で右クリック→詳細統計情報の4行目、"Volume / Normalized"の項目

ラウドネスに引っかかると音圧が下がる…と危惧し今回はマスタートラックの音量を少し下げて投稿したのですが、改めて他の方の動画を見ると上の写真と同じくらい、もしくはさらにラウドネスが高い動画もちらほら

上の記事を参照するに、あんまり気にしなくていい項目なのかもしれないですね。



④映像

映像は動画の最初からタイムラインごとに区切って解説していきたい…所なんですが、編集中に一度データが消え、一部途中出力のmp4を使っているため、うろ覚えの箇所もあります。申し訳ない

(もう一度貼っておきます)


0:00~

本当はメロリンダンスみたいなグリッヂトランジションを作りたかった

・中央のクロリンデは公式生放送のSD立ち絵です。E-tum氏自動切り抜きプログラムを使いました。よく見るとちょっと動いてる

・テキスト「人間関係についての説明は」は、文字輪郭追跡で置いた輪郭と文字それぞれに個別オブジェクト→震える→コマ落ちで動かし、漢字を制御文字で大きくしています。フォントはHGP明朝E(だと思う)。

・周りのフレームはCanvaで作成。情報量を増やす為入れましたが、アウトロの「特集:スチームバード新聞」というモチーフと偶然噛み合いました

「コラージュ」と検索して出てきたグラフィックを詰め込みました

もし新聞記事というモチーフを強調するなら、Bメロ辺りを以下の作品のような新聞コラージュにしても良かったかもしれない(単品が見つからなくて申し訳ないです)。

これあまりにも神スギ

0:01~

・あうぐめ氏のグリッヂトランジションの作り方動画とflapperを参考にして作りました。

フレームごとに見るとこんな感じに変化しています。

ディスプレイスメントマップ登場:1F
彩度なくなる:3F
フレームバッファ登場:2F
グリッヂのスクリーン合成素材登場:1F
画面を切り替える:4F
終わり

0:03~

サムネにもしたシーン

・手癖の周辺ボケ光量やトーンカーブは今回不使用です。が、色味がよく映らなかったので今後niconicoに投稿する際はグローやピンクのオーバーレイを薄く掛けようかな…という感じです

・カーテンはティム氏の「風揺れT」で動かしています。

・背景のクロリンデはシーンで拡大率の動きを付けたものに単色化をかけています。

・全体にザラザラした紙のようなテクスチャを乗算合成で乗せました。

Canvaで見つけた素材

・クロリンデの周りの特産品、モチーフ武器などは震えるをかけて2値化→単色化。モチーフ武器を舞わせるアイデアはのんき氏の「フリーナリンダンス」から。

・クロリンデを動かすのにかなり時間を掛けました。動いている且つ周りが切り抜けそうなクロリンデの素材を探し、ループ分の全フレームを切り抜いて背景除去しました
(素材はバージョンアップ特設サイトから。ループ分切り抜きは先ほどの自動切り抜きプログラムで、それだけだと精度が微妙だったので全フレームCanvaで切り抜き。)

全97枚
ぜんぶ透過

透過の粗さが目立つ部分を特産品などで隠しましたが、たまにとんでもない精度のキャラ切り抜きを見かけます(ルアン・メェインダンス然り)。あれってどうなってるの。Live 2Dで動かしてるんですかね?

(↑胡桃がぬるぬる…動いてる)

・ロゴはアイビスペイントで作成。
原曲のフォント「ソラひこうせん」のサンプルをスクショして配置し、塗りつぶしで形を作ってからaviutlの発光やグローで調整しました。

周りの光を削った「リンダンス」に「クロ」を足す
塗りつぶして、形を整える

・シンバルは白色の図形(背景)の透明度を変えただけです。


0:09~

・トランジションは基本的に

①極端なイーズイン・アウトのベジェを作る
②長めのフレームバッファに先のベジェで拡大と放射ブラーをかけ、座標を振動ベジェで揺らす

という感じです。ベジェを極端なイーズイン・アウトにすると所謂イージングの「ビタ止まり」が起こりにくくなります。
他にも直線移動を足したり、イージング同士をクロスフェードさせてもいいかもしれません。

入りがこれ
出がこれ
Curve editerが便利すぎて、今まで導入してなかった自分に呆れるレベル

ちなみにイーズインとアウトのグラフをそれぞれ描かなくても、設定の値をマイナスにすれば逆向きのベジェになります。制作中の僕はアホなので気づいてないです。

テキストは値で図形を使って置いた四角に大理石の素材を重ね、上のオブジェクトでクリッピング
斜めクリッピングでシンプルに退場

0:16~

クロリンデ、ケツデカすぎ

・テキストには基本シャドーと縁取りTを軽めに掛けています。フォントサイズや動きは「ソノダーリンダンス」を上から透明度50%で重ね、同じくらいになるようにチマチマ配置しました。


0:21~

魔神任務のシーン
「何だってんだ」と「頑張り次第だ」で押韻しています

・文字が振り子のように動くシーンは、文字の中心をcoordで上側に配置してアニメーション効果:振り子を適用。


0:28~

イラストはwebイベの報酬

・上から振動ベジェで登場しています。


0:35~

映像はキャラエピソードから

・今回の一番の残念ポイント。モニターのガンマ値が高く設定されていたためか、パソコンで見るかスマホで見るかによって色味が大きく異なってしまいました
単色化を弱める上からピンクのオーバーレイを掛けるなどの工夫を、逐一スマホに送りながら確認する作業があっても良かったかもしれません。

・「決闘を申し込む!」でモブに焦点が当たるシーンは、カメラ移動を心得てないので、フレームバッファの移動で何とかしたけど…いまいちしっくりこない動きになりました。


0:40~

顔が→オモローになっちゃうヨ

・トランジションに苦手意識があったので、flapperで見つけた良さそうなトランジションを練習してみました。


0:45~


シーンチェンジ前
シーンチェンジ後

・セリフ元の動画を見ていたら、偶々「クロリンデが真っ黒な画面に向かって剣を振りかざす」というシーンがあったので、スクリーン合成してトランジションに使いました。


0:47~

キャラが入退場する際は中心Yを高めにして拡大率、透明度、座標等をいじる

・テキストはTA-Anchourで配置して全自動リリックモーションを適用しました。

なぜそのままTA-Anchourで移動させなかったかについてですが、TA-Anchourのイージングがそのままだと適用されなかったからですね(後からファイルの階層をAviutl→script内にしたら解決しました)。
一方全自動リリックモーションはCurve editerを使用できるのでです。
フォントは装甲明朝というフリーフォントです。

・テキストをパーツ分割したり、ラスターをかけるなどの工夫をした方が画面が面白かったかもしれない。


0:56~

キャラPVから吟味して持ってきたかっこいいクロリンデです

・「さっさと終わらせよう」などの文字の部分は0:09~のものと殆ど同じ。フォントがHGP明朝B、テキストの拡張編集から縦横比をマイナスに変えたくらいです。ちょっと工夫のなさが目立ちますね。

領域枠でテキストを囲った方が、スタイリッシュで動きのあるテキストになったかもしれません。


0:59~

字なんて大きければ大きいほどかっこいいんだから

・風呂に入ってる間に唐突に降りてきたアイデア。
大きなほうの字は文字輪郭追跡で輪郭のみにして、イントロでも使ったディスプレイスメントマップと色収差を入れています。
多分どこかの何かの動画から影響を受けてるんですけど…思い出せない

これが近いかもしれないです
クロリンデが画面を切り裂くトランジション②。
もっと派手に色収差を入れたり、点滅してもよかったかも

1:00~


いっつも同じ煙使ってる

描きました。背景の色も紫(雷元素のイメージカラー)に変え、インパクトを与えようとしました。他作品との技術の差が表れているのは明白だったので、作業時間を増やしてクオリティを高められないか…と考えた結果です。
作業時間は40時間と(アイビスペイントに)出ていますが、実際はもうちょっと少ないかもしれません。

・クロリンデは衣装のパーツが多く、元絵をトレスして上手くいく気がしなかったのでMMDを使いました。ただそれでも作業量はアホです。人づてを増やして、得意な人に描いてもらうのが一番適材適所

・テキストは方向ブラーを掛けてY座標50→0に変えるだけのシンプルな動きです。


1:02~

ローリンとLonelyを掛けました。ここは英語のボキャブラリー次第

・「Lonely」は全自動リリックモーションのY移動を切って双方向にチェック

・クロリンデのスタンプは縁取りTで強調させ、直線移動で軽く回転しながら先ほど作ったベジェで拡大率、Y座標の移動等を行います。


1:07~

「おやつにして待っていてくれ」は同様のモーションなので省略

・「phony」の字は"Disappered without a trace"というフォントです。英語フォントはフリーでもかっこいいのが多いです。日本語と比べて作りやすいからなのでしょうか。

・中央のクロリンデスタンプは、「駆」の字が消える編集ミスを隠すために後から加えたものです。


1:08~

・回転するトランジションは、「音MADの溜まり場」から。最大画像サイズが小さいとモーションタイルTが上手く機能せず難しかったです。よいこのみんなはpatch.aulを導入してください


1:09~

映像はキャラPVから

・会話ウィンドウはちょちょいと再現した簡素なものです。中央の横線は「値と図形」で作った細い四角形に境界ぼかしをかけています。

・テキストの出し方はわっつー氏の「アスレチック胡桃」を参考に、flapperを見ながら作りました。

ヨ!ダンダン、ダッダー。ダンダ、ダンダン。

ちなみに、この会話ウィンドウの再現度めちゃくちゃ高くないですか。作り方について情報をお持ちの方、ぜひご一報お願いします。


1:10~

もうちょっと動きつけたかった

ここのシーンチェンジはシンプルなズームトランジションです。


1:11~

無理に動きを付けずパッと切り替えたほうがスタイリッシュ

基本的な動きは「ソノダーリンダンス」を真似しています。数字のフォントは多分「Bodoni MT Black」です。


1:12~

・背景は「グラデーション」と「画像ループ」、「極座標変換」を使って作りました。

・後ろに背景の放射線模様と同じ色にグラデーションしたフォンテーヌキャラのスタンプを入れました。基本的にまだ使ってないキャラを入れたけど、フレミネだけ使えなかった。ごめん

・「為」の文字の動きは1:00~でも使ったようなシンプルなもの。漢字選びの際は「なと読む漢字」で検索して、クロリンデのイメージに合うものを選びました。
(為はただ与えられた職務を為す冷酷さ、泣は決闘を申し込んだフォンテーヌ人の怯えなどをイメージしました)

・文字がハート型になるシーンは、ゴリ押しです(以下)。

「等間隔モード」のチェックを忘れずに

・クロリンデのシルエットは、拡張描画で中心Yを500にし、Y座標や拡大率をいつものベジェで変化。色調補正と単色化を以下のようにかければシンバルでも明るくならないシルエットの完成です。

ここらへんから編集データ残ってるので貼っていきます
色相はいじらなくていいです

・"NA"のフォントは「Copperplate Gothic Bold」です。

・トランジションをかけるフレームバッファを長くしたら、よりいい感じな震えになりました。

上から2番目が拡大率や座標を変化させるフレームバッファ
先ほども紹介したトランジション

1:15~

「剣」「心」の文字はサイズを振動ベジェで動かしてるだけなので省略

・「決闘は意志の戦いであり、剣は決闘者の心だ」という文章は、

まず「決」を座標移動、方向ブラーなどを掛けていつものベジェで登場させ、

1グリッド後に一文字増やして同じ動きを。

全文字分続けます

文字の塊を何回も下から登場させるわけですね。


1:22~

面倒だったので全自動リリックモーションで動きをつけています。


1:23~

・いつものシーンチェンジ用のフレームバッファの拡大率移動をほぼゼロにし、座標移動で動きを出しました。

フレームバッファ多すぎ
放射ブラー大好き

1:24~

そこらへんの銃痕の素材を3つ並べました

・「ちゅ」を銃声に置き換えるというアイデアは構成当初からあったので、制作時には悩まなかったです。
もっと動き少なめで登場した方がかっこよかったかも。


1:25~

賢者タイム

・背景紫のまま、クロリンデの絵を中心に据えただけです。
ちなみにカーテンはイントロの部分を透過しただけなので、よく見ると端っこが見切れています。


1:36~

いま断章厳選してるからちょっとまって

・「アウトロのプリクラお絵描きシーンで聖遺物を着せる」という構想も初期からあったものです。というかこれがやりたくて作ったみたいな所ある

・字はアイビスペイントプリクラペンみたいなやつで書きました。



⓪感想

・patch.aulを導入しよう

今回一番悩まされたのがAviutlのエラーです。

こんな感じのエラーが無限に出る

何が原因かは分かりませんが、メモリ不足等の問題なのでしょう。どこを押しても同じエラーが大量に出現し、テンパった結果上書き保存を押してしまい、プロジェクトが死亡。

〇設定を見直す
〇プロジェクトファイルのコピーを取っておく
など対策方法はいろいろあるかもしれませんが、一番はやはり「アルティメットプラグイン環境に乗り換える」ことでしょう。

粗方進行中の作業も終わってきたので、このnoteを書き終わったら環境を組みなおしてみます。バグが出てからじゃ遅い
現在は情報共有のサーバーが解説されたので、投稿始めたてでも正しい情報を知れる環境が整備されつつあります。ありがたいですよ本当に。遠慮なく活用していきます。


・ダーリンダンスは初心者向けか

音MADを(特に初めて)作るときは、作りたい曲やテーマが決まっていたとしても何をやったらいいか分からなくなりがちです。
自分でレイアウトを考えそれを実行するには、自身のデザイン力は勿論、編集ソフトを自在に扱える力が必要だからですね。

元の動画を重ねて動きや色味を確認しつつ、オリジナリティを出していく…という作業は非常に楽しい、音MAD制作の醍醐味だと思います。
ただことダーリンダンスにおいては作業量多いですね…セリフ合わせが気が狂うほどあるので、細かい作業を根気強く続ける力が求められます。

初めて作る動画は絶対に183にしたくないので、初投稿は短い動画でもいいと思います。ytpmvでも全然いい。ただ、この動画は自分の腕試し、キャリアアップに非常に役に立ったと思います。


・ニコニコが無くなった件

ニコニコがサービスを停止して約一か月半が経ちます。
元々僕はYouTubeっ子で、動画投稿をする前はニコニコはボイロ実況を見るくらいにしか使用しておらず、サービス停止の影響があっても音MADが見れないくらいだろう…としか考えていなかったのですが、

投稿できない!
プラグインが探せない!
タグ検索ができない(ニコニコにしかない動画が見れない)!

と、抱えるダメージは想定より大きかったです。

特に、ニコニコで貰っていた動画へのフィードバックがゼロになったのが痛いですね。タグ検索や動画ナンバー、動画クリップのtwitter投稿など共有に特化したサービスであるニコニコはエゴサしやすく、視聴者の感想が最も投稿者の目に触れやすいサービスなのは間違いないでしょう。

動画投稿へのモチベーションが落ち、改めて音MADのニコニコへの依存度を思い知っていたとき…

なんと

DMが来ました

やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜やった〜〜!


やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!やった〜!

編集に関する質問をしてくれた方や、活動に対して応援をくれた方…
本当に励みになりました超嬉しかった

投稿者に対して直接的なコメントが来ることがこんなに嬉しいか。これからは自分も腕を磨いて音MAD界隈での見識を深めつつ、ニコニコが復活した暁にはたくさん共有、いいね、マイリスしていきたいですね。




ひとまず書きたかったことは全部書き切りました。noteに書きたいこと書き殴るの結構楽しいですよ。twitterで技術関連の情報を小出しにするのもいいですが、ブログで一気にまとめるのも面白いと思います。

ちなみに登録者ですが、結構増えました。皆さんありがとうございますほぼしかのこパワーだけど。

時にはプライド捨てて流行りに乗るのも大事だな、と思いました


次に投稿するのはそうですねぇ…やっぱり僕は王道を征く…柴又とか作ってみたいですね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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