徳川家の象徴〜日光東照宮〜
ユネスコ世界文化遺産にも登録されている日光東照宮
正式名称を『東照宮』と言います
ずっと行きたかった神社の1つ
栃木県日光市に東照宮はあります
1645年、朝廷から宮号が授与され今の名前になったが、それ以前は『東照社』という名前でした
家康公の一周忌の後、1617年に日光の地に家康公を祀る東照宮は創建されました
東照宮のほとんどは、1636年に徳川家光によって改築されており、
実に8棟が国宝、34棟が重要文化財に指定されています
建物は非常に色鮮やかで、様々な彫刻が施されているのが印象的です
その中でも、日光東照宮と言ったらココ!
国宝に指定されている『陽明門(ようめいもん)』
金色で豪華で豪快な門
龍や獅子の彫刻などで装飾されており、徳川家の財力と権力を象徴しています
陽明門の上に2段に並ぶ首
どちらも龍の首と思われがちですが、よく見ると上は龍で間違いなさそうですが、下は髭がなく、鼻の位置が上唇の先にあります
宝暦結構書には『息』と記されており、龍とは別の霊獣の様です
『息』の読み方ですが、『いき』なのか『そく』なのかは分かっていません
又、この門の凄さは正面だけではありません
門を潜る時に上を見ると、2匹の龍の絵が飾られています
これは狩野探幽という人が描いたとされる『昇り龍』と『降り龍』です
この絵を描いた狩野探幽の代表作には
京都の二条城の障壁画
愛知の名古屋城の障壁画
があります
陽明門を潜り抜け、門の後ろを見てみるとこの様に白龍や白い獅子がいます
陽明門は正面からだけではなく、下からも、後ろから見ても、その装飾、彩色の豊かさを味わうことができます
本殿、拝殿、石の間
写真は手前の拝殿を潜り抜けると奥に本殿があります
拝殿と本殿を繋ぐ建物を石の間と呼ばれており、
本殿、拝殿、石の間を総称して『本社』と呼ばれ、国宝に指定されています
この東照宮、徳川家康が祀られているのですが、そこは陽明門や本社とは違った神妙な雰囲気の場所でした
奥宮という場所です
奥宮は江戸時代から歴代徳川将軍の関係者しか入ることのできない特別な場所でした
当時は大名ですら入ることが許されず、一般人は決して立ち入ることのできない場所でもありました
しかし、1965年の日光三百五十年大祭を記念して、特別に一般公開されてから、現在まで見られる様になりました
御墓所の前には『唐門(鋳抜門)』という門があり、この門は重要文化財に指定されています
これは門以外の柱や屋根などが1つの鋳型で作られていることから、鋳抜門と称されています
これは当時の最先端技術で、豪華な作風を示しています
奥社宝塔は重要文化財に指定されており、ここに265年に渡って続いた江戸幕府の初代将軍 徳川家康が祀られています
ここは本当に空気が違いました
静かで、空気が澄んでおり、陽明門のように豪華ではないけれど、神々しく感じました
ここは正面からは見られませんが、左右と後ろからぐるっと回って見ることができます
東照宮は他にも有名なものがあります
『見ざる、言わざる、聞かざる』
この三猿は実はストーリーになっています
母猿が子猿の将来を見ている所から始まり、ラストは、、、
このnoteでは敢えて紹介しませんので、是非東照宮に足を運んで見てみてください
他にも東照宮には十二支がいます
私は寅、卯、辰、羊、申、酉、亥を見つける事が出来ました
そしてその十二支に成れなかった動物が1匹、この東照宮にいます
それが『猫』です
この猫は『眠り猫』といい、意味があります
この猫の真裏に2羽の雀の彫刻があります
猫が眠っているため、雀は安心していられる
そのくらい世が平和であることを願っているものだと言われています
一方、前足に力が入っている様にも見えることから、猫は眠っている様に見せかけながらも、家康を守るためにいつでも飛びかかれる姿勢をとっているという説もあります
豪華であり、神々しい東照宮
私の好きな神社の1つになりました
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