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#1 プロローグ・自己紹介

はじめまして、エルです。

現在私は、東南アジア マレーシアの首都、クアラルンプールの不妊治療専門クリニックにて現在進行形で不妊治療を受けています。

まずこの記事では、

  • noteをはじめた理由

  • このnoteを届けたい人

  • 私たち夫婦の治療歴

  • 海外移住が決まったご夫婦へ

などについて書いていきます。


noteをはじめた理由

ここに記録を残したいと思ったきっかけは、まず自分が情報収集をしていたときに日本人による海外での妊活や治療(マレーシア)についての体験談情報がとても少なかったこと。

特に日本語での具体的な経験談情報は少ないです。私も実際に手探りでいろいろなところから自分で情報をかき集めていました。

このnoteを届けたい人

  • 同じような悩みを抱えている方

  • クアラルンプールで不妊治療を検討している方(在住者の方、これから移住予定の方、海外渡航にて不妊治療を検討されている方など)

  • マレーシアの不妊治療事情が知りたい方

  • 具体的な体験談や治療内容が知りたい方

などに届くと良いなと思って執筆していく予定です。

私たち夫婦の治療歴

私エルは現在、夫の海外赴任/駐在にてマレーシア クアラルンプールに帯同している30代女性です。夫も同じく30代。子なし夫婦です。

結婚して丸3年、夫の海外赴任が決まるまでの20代~30代前半は共働き、仕事優先で生活してきたため夫婦生活は長らく避妊していました。

夫の海外赴任が決まり、私も仕事を退職して帯同することを決めました。

そのタイミングで「今後について」を夫と真剣に話し合い、妊活を始めることになりました。

妊活についての知識はゼロだったため、本やブログで勉強。まずは渡航前に日本で一通りの検査を受けてみる事に。

職場から近かった街の婦人科にかかり、以下の検査を済ませました。

  • 血液ホルモン検査(低温期・高温期)

  • 卵管造影検査

  • 子宮頸がん検査

  • 精液検査

  • フーナーテスト

すべての結果が出そろい、医師の見解は
「夫婦ともに特に異常や問題はなし、自然妊娠の可能性もじゅうぶんあり」とのことでした。

そのときの私たちは、結果に安心し「きっとしばらくしたら妊娠できるだろう」と考えていました。

日本での検査を終えたあとすぐに引越し、渡航。

しかしそこから、排卵検査薬などをつかい自己流タイミングを続けるも、全く妊娠できない期間が1年以上続きました。

お互い検査ではなんの問題もなく、健康的な生活をして、生理周期も順調なのに、なぜ…?他に何か原因が…?

という思いがぐるぐる。コロナ禍も重なり外出もままならず、なかなか現地クリニックへ行くのも考えられなかった時期でした。

今振り返ると、何も前に進めていなくていちばん精神的に辛かったです。

日本では2022年4月から不妊治療が保険適用になりましたが、海外での不妊治療は保険適用外の自費診療となります。治療内容によってはそれなりにかなり高額なこともあり、ずいぶん悩みました。

夫の任期は最短でも5年と長期予定なこともあり決断するなら早いうちに、と考えました。

治療にかけられる予算や、将来的に子どもが何人欲しいか含め、夫婦でたくさんたくさん話し合いました。

(治療前の夫婦での意見や考えの擦り合わせ・話し合い、めちゃくちゃ大事。いちばん大事。この時今後のいろんな可能性をとことん話し合っておいてよかったと今でも思ってます。)

そして約1年前、思い切って海外での不妊治療にふみきることを決心。

当地マレーシア クアラルンプールの不妊治療専門院にて

  • 人工授精×3回

  • 体外受精/顕微授精/PGT-A ×1回

を実際に経験しました。

現在1回目の移植周期にはいっており、その時間でこの記事を書いています。

クリニック選び・ドクター選び・治療方針・治療方法・薬の量や種類・治療の詳しい内容などについては次回以降のnoteに細かく記していく予定です。

海外移住が決まったご夫婦へ

今や夫婦全体の約4.4組に1組の割合で不妊治療をしているカップルがいると言われている時代。(参考:厚生労働省サイト)

もちろん、何事もなく希望しているタイミングや時期に妊娠できるご夫婦もたくさんいらっしゃると思います。

しかし、わたしたちのように齢30代前半、検査では何の異常もなくても、原因不明でなかなか妊娠ができないパターンもあります。

まだ子どもがいないご夫婦だけでなく、お子さんがすでにいらっしゃる方で、2人目や3人目を希望され治療を検討されている方もいらっしゃるかと思います。

わたしたち含めほとんどの日本人にとって、きっと海外での不妊治療は、日本で始めるよりも足を踏み入れるハードルが高いと感じてしまうと思います。

それはその国の医療レベル・言語の壁・慣習・人種・宗教・法律などの違いもありますし、日本のように保険診療ができず治療費が高額になってしまうこともありますが

日本人による日本語情報量の少なさも要因になっているかなと思います。(実際に、わたしも少ない情報の中から決断するのが難しいと感じていました)

わたしたち夫婦は、海外赴任が決まってから渡航する前の約3ヶ月間日本で一通りの検査を済ませていきましたが、これは本当にやっておいてよかったと感じています。

私たちのように海外赴任や海外移住を決めて、これから妊活や治療をはじめようと思っているご夫婦がいて、まだ少し時間的猶予があるのなら、まず日本で基本的な検査を受けておくことをおすすめしたいです。

もちろん、海外の病院でも受けることはできますが渡航前に日本で検査を受けることのメリットは

  • まずは妊活についての一通りの知識がつく

  • 婦人科に通うこと自体へのハードルが下がる

  • 妊活前にHIV感染や子宮頸がんなどを検査できる

  • 異常があってもなくても安心・心構えができる

  • 必要なサプリメントなどを調達しやすい

  • 自治体によっては検査に係わる助成金が受けられる*

  • 海外での治療開始がスピーディに進む

*「自治体によっては検査に係わる助成金が受けられる」について。

私たち夫婦は海外赴任前に東京都に住んでいました。そのため前述した日本で受けた検査代は、全額を東京都の不妊検査等助成の範囲でまかなうことができました。

東京都では、子供を望む夫婦が早期に検査を受け、必要に応じて適切な治療を開始することができるよう、不妊検査及び薬物療法や人工授精等の一般不妊治療にかかる費用の一部を助成します。

保険医療機関にて行った不妊検査及び一般不妊治療に要した費用(保険薬局における調剤を含みます。)について、5万円を上限に助成します。

東京都福祉保健局公式サイト

その後不妊治療をすることになるか否かにかかわらず、日本では自治体によってこのような助成制度がある場合もありますので、その後の安心材料にするためにも、お住まいの自治体に助成制度があれば積極的に利用することをおすすめしたいです。

検査分の費用および時間も短縮することができるからです。(実際に、わたしたちも時間を節約&短縮することができました)

検査結果については、かかった病院で英文の紹介状を書いてもらっておきましょう。

わたしたちも紹介状をもらってから渡航したので、その後数値や内容を参考にしてもらえ、スムーズに治療がスタートしました。

私たちの経験談が、悩んでいるご夫婦にとって少しでも参考になったらいいなと思います。

今後、マレーシアでの妊活・不妊治療について頑張って執筆していきたいと思います。よろしくお願いします。

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