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アジリティ能力の構成要素と改善ポイント

アジリティ能力とは、バランスを失わずに身体の位置を急速に正確に変化させる能力であり、その能力を構成する要素として、

❶知覚情報および意思決定|予測、視覚情報、状況の把握なし
❷方向転換スピード|筋の特性、直線走スピード、テクニックなど

以上に大別されます。

●方向転換能力の向上のポイント
方向転換では方向転換前の脚(1歩前もしくは、2歩前)による減速動作(減速力)が重要であり、減速動作が十分であるほど、水平方向への重心移動が小さい(あおり動作が少ない)とされています。
さらに、状況判断を伴わない場合(自分で方向転換する方向を意思決定する場合)、方向転換前に体幹回旋角度が大きくなるとされています。

そのため、方向転換能力を向上させるには、減速力を高めることと、体幹回旋をコントロールすることがポイントとなります。

※右の選手の方がアジリティ能力が高い。
方向転換前の体幹回旋が大きく、進行方向を向けている。


●状況判断を伴う方向転換のポイント

上述した通り、方向転換能力には判断や意思決定が含まれます。
判断を伴う方向転換では方向転換脚が接地後に股関節屈曲し、より高い減速能力が求めまれます。

今回はアジリティ能力を決定する重要な要素である減速動作について、足部の支持性、股関節での制御についてお伝えしていきます。


❶足関節制御と減速動作

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