股関節インピンジメント|➌ 運動療法
今回は股関節インピンジメントに対する可動域改善のアプローチの方法についてご紹介していきたいと思います。
前回は股関節に対する評価について解説させていただきました。
股関節インピンジメントに対する運動療法
股関節インピンジメントでは大腿骨頭前方偏位と、股関節屈曲時の骨盤との連動性を改善するための運動療法を行います。
➊腸腰筋による股関節前方安定性の獲得
腸腰筋は股関節前方を走行し股関節前方安定性を高める機能があります。そのため大腿骨頭前方偏位を改善するためには腸腰筋の機能改善が求められます。
➋股関節外旋筋群の遠心性収縮機能の改善
股関節外旋筋群の柔軟性低下は大腿骨頭前方偏位の原因となることは前回も解説させていただきました。荷重位の股関節屈曲で大腿骨頭後方移動を促すためには外旋筋群が遠心性収縮が求められます。
そのため外旋筋群に対する遠心性収縮機能の改善を目的として運動療法を行っていきます。
➌骨盤との連動性の改善
股関節屈曲には骨盤後傾の動きも求められます。骨盤の後傾が制限された場合の股関節屈曲では臼蓋が開かずに大腿骨頭と接触してしまうためそのため骨盤後傾を促すための運動療法が必要になります。
運動療法
➊|腸腰筋エクササイズ
➋|股関節外旋筋エクササイズ
➌|骨盤後傾エクササイズ
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