腰椎分離症|➍ 体幹筋トレーニング
今回は腰椎分離症のスポーツ復帰にむけた体幹筋群のトレーニングについてご紹介していきたいと思います。
関節可動域の改善についてはこちら
体幹筋群に対するアプローチ
腰椎分離症の発生原因となる腰椎に対するメカニカルストレスを軽減するためには体幹筋群の機能改善を図る必要があります。
メディカルリハビリテーションでの腹横筋や多裂筋など体幹深部筋群の機能改善後には、負荷を高めたトレーニングを実施し、スポーツ動作に耐えられる動的安定性を高めることがポイントとなります。
前斜走系・後斜走系システムによる体幹安定性
体幹筋トレーニングのポイントとして筋連結が胸郭中心に斜めに走行する前斜走系・後斜走系システムを考慮したトレーニングを行うことで動的な安定性の向上を図ります。
➊前斜走系|前鋸筋‐外腹斜筋‐内転筋
体幹における前斜走系は前鋸筋、外腹斜筋と腹膜を介し対側内転筋によって構成されます。前斜走系は体幹に屈曲、回旋運動を発生させ、腰椎にかかる伸展、回旋ストレスに拮抗するためには必要な機能となります。
➋後斜走系|広背筋-対側大殿筋
後斜走系は広背筋と腰背筋膜を介し対側の大殿筋により構成され、体幹に伸展・回旋運動を発生させる役割をもちます。
これらの筋が収縮することにより腰背筋膜の張力を発生させ、腰椎伸展時の安定性を向上させるため後斜走系システムの機能改善も合わせて行います。
体幹筋トレーニング
1.前斜走系システムトレーニング
サイドブリッジローテーション
フロントブリッジ
フロントブリッジ(回旋)
2.後斜走系システムトレーニング
バックブリッジ
ワンハンドローイング
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