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M-1グランプリ2023に8回出た男!

M-1グランプリ2023に8回出ました!

8回とも違う日程でありながら、会場は全てシダックスカルチャーホールでした!

①ブラウンホッパー No.1326 (8/3木)敗退 手応え:5%
②テガシンストの7 No.1654 (8/5 土)敗退 手応え:45%
③だんま屋 No.1669 (8/14 月)敗退 手応え:10%
④KANPON No.1707 (8/15 火)敗退 手応え:20%
⑤剃りすぎピーナッツ No.1875 (8/16 水)敗退 手応え:25%
⑥KANIKAN No.1709(9/7 木)敗退 手応え:25%
⑦つかめないみたい No.3635(9/17 日)敗退 手応え:27%
⑧テガシンストの7と8 No.2633(9/18 月)敗退 手応え:17%

※剃りすぎピーナッツ 再エントリー希望(9/6水)は抽選漏れ、出場敵わず…

※手応えとは出番直後の自分なりの合格率期待値。
昨年のアマチュア通過率7%と言われているのを加味して基準としている。

自分視点でかなりウケたとしても、
自分の認識していない範囲でプロの方なんかが爆ウケしている事だろうし、
それでようやく半々の50%くらいとなる。
(昨年のテガシンストの7は60%で通過、だんま屋は5%で敗退。)

※前回の記事↓

↑途中経過として8月に出場した5組(8/3〜8/16)終了時点で一度記録を書いています。

ですので今回まずは9月に出場したユニット残り3組について振り返ります。

・KANIKAN No.1709(9/7 木)敗退 手応え:25%

初M-1の相方カニさんだけど程よい緊張感を保ちつつ、落ち着いてサポートしてくれました

しっかりと練習した後、お互いにネタが飛ぶことはなさそうだと思いながら本番に臨むも、
いざ本番の空気の前ではお互いに微妙に言ったことの無いセリフの言い回しになるなどややスリルも楽しめた
ミスというミスななく、なんとなく良い流れが来ていたようで暖かく笑ってもらえて楽しめました!

変なネタが多い僕の中では、かなり「漫才らしい漫才」が出来たのが嬉しかったです

※M-1でやったのはこのネタではないです


・つかめないみたい No.3635(9/17 日)敗退 手応え:27%


元々は、つかめないみたい初舞台のFunny単独ライブで
「ここでしか出来ないことを含めて、楽しくて変なことをやろう」という感じで作ったネタ。
↓この4分ネタを、M-1のために2分に縮めることとなった。

この延長上のタイミングでM-1にも出ることにしたのであんまり通過はしなそうなネタではあったがめちゃくちゃ楽しく完璧にやった!

「今年、1本のネタの製作にお互いがかけた時間」は8組の中でダントツだったかもしれない。
お互いかなりの意見をぶつけ合って磨いたネタ。
何に時間使ってたんだというネタ。

香盤順が、雨色天気(なかよし)・やわら・つかめないみたい
という凄い並びで、前2組は受かってました!続きたかった!

なんかずっとコンビで本気で正解をやってるのに裏笑いみたいなのが多いという斬新なネタでした!
…みたいなことを仲間に言ったら「え、『表』を狙ってたの?」と言われました。

本番出番終えたてほやほやのFunnyネタ見せでも披露しました↓


・テガシンストの7と8 No.2633(9/18 月)敗退 手応え:17%

このユニットはM-1の為に結成。

「だんま屋」の相方しょーけんさんと、
「テガシンストの7」の相方の川崎さんとのトリオだ。

川崎、しょーけん、KANの並び。テガシンストの7と8

「普段から気のあう3人だから出来るだろう」と、このトリオの結成を企て、出場を誘ったのは私。
面白そうだと、2人とも快諾してくれた。

しかし早速、ユニット名も、ネタをどうしたいかも、私と川崎さんとで意見が食い違った

川崎さん「ユニット名、(KANが提案した)『だんシンスト屋』なら、
(テガシンストの名前が売れないし)出なくていいかなあ」

KAN「(俺はいいと思ってるけど川崎さんがいいと思っていない)俺のネタは、別の誰かを入れて川崎さん抜きでやった方がいいかもなあ」

…かなり雰囲気が悪くなってもおかしくないが、
俺たちには平和の象徴"大人の男"しょーけんさんがいる。

私は今回、彼の大きな懐、凪の姿勢を見習うことにした。

もう全部、川崎さんに任せ、ユニット名とネタの主導権を受け渡した。
自分としては珍しく、ネタ制作については極力自我を出さずにネタの世界観に入って動きだけに専念することになるという、色々と新鮮な経験をするネタとなった。

ここまででもちょっと波乱万丈だが更に、
立ち位置、衣装などを含めての見せ方、声量のバランス、ネタ合わせの時のお店の席の空いて無さなど、
トリオならではの難しさにも直面することとなった。



そんなこんなで出番終わり、まず私は自分のネタ中の動き、川崎さんは自身のツッコミのテンポについて反省を口にした。
しかし俺たちにはしょーけんさんがいるから大丈夫だった。

全員にとって新たな挑戦だったが、多分全ボケで笑いはとれたし成長の機会となっただろう。

ちなみに自分は今年7連敗して残機1という状態で臨んでいた訳だが、もしこれで受かったらワシはネタ書かずに川崎さんの書いたネタでしか通らんことになるやんけと思わなくも無かった

出番が終わってから3人で飲んだ酒は、このユニットの結果はまだ出てなかったけど多分落ちてるしようやくM-1の呪縛から逃れられると思ってここ数年で一番気持ちよく飲めた。

この2人はいくら斜線を引いても愚痴が湧き出るほど最近キャパオーバーになってしまっていた自分の話をよく聞いてくれた。
昨年から「だんま屋」と「テガシンストの7」でM-1に挑んできたこの2人と戦えて本当に良かった。

M-1で8組戦い終えてわかったこと

私はお笑いライブに出だしてから一年半くらいだが、既にシダックスカルチャーホールには11回立てました。(内1回はR-1)
ここって会社説明会などが行われる文化ホールなんですよね。講演家になった気分。

去年からM-1に出だした今までの結果は1勝、10連敗とも言えるが
素敵な相方たちと参加できて11連勝とも言える!
何より乗り越えられて良かった。

ほとんどフリップ芸やる気ない男のフリップケース

正直いうと最初に8組エントリーしようとしていたあたりでは、3組くらい一回戦通過してしまうのではと思っていた。
(初挑戦の去年は1/2で50%だったし)

しかし実際は沢山エントリーしたあたりから「マジかこれ」と不安に襲われ、
連日の出番の中で体力や気力が分散してしまったのも感じたし、
数打てば当たるという訳ではないということを実感できた。


お笑いをやる前の自分が「M-1に8組出たけど全滅したわ」って人の話を聞いたら「ああ、じゃあ大して面白くないんですね」と思っていたと思うが、
今回それは断じて違うと言える。

私の出場した8組とも面白かったし、
今回はM-1のルール空気、一回あたり3名の審査員の基準に当てはらなかったというだけであり俺たちは全員面白いのは間違いない


…ただ、いつもそういう風なことを言って真っ直ぐ戦うことを避け続けてきた人生だったのも事実だ。

その理由は真剣に戦って負けたら悔しすぎて耐えられないからで、

それでも今回この戦いの渦に身を投じてみる事で、
ちゃんと自分が負けず嫌いであることを実感できた機会になったのが一番大きいかもしれない。

M-1に沢山出て3大キツかったこと

①狙い目の日程にうまくハマらず三連日の出場になる
しかもだんだん集合時間が早くなっていった。がっつり食べてからじゃないと元気出ないのに。

②少なくとも8回結果を突きつけられるまでは解放されない
結果を受け止めるのも戦い。そして七転八倒。すまんけど解放されたら嬉しかった。

③ブラウンホッパーのネタの体力消費
これが後7回あるのかと絶望したが、終わってみたらやっぱりダントツでキツかった。

来年のM-1に向けて !!


「M-1に沢山出ておけばかなり舞台慣れして
多少の事では臆することがなくなるのではないか、
どんな舞台でも自分の力を発揮できるようになるのではないか」

という狙いも今回実はあった訳で、

アマチュアお笑い2年目にしてはかなりの経験、場数となったし、一応それは叶えられたと思う。

とはいえこのように沢山出られるだけ出るというのは先述した通りのデメリットもあるので
来年は組数を絞って臨もうと思う。

①「テガシンストの7」(組むきっかけの1つにM-1があったコンビ)
②「剃りすぎピーナッツ」(最もナイアマを獲りたかったし、社会人とJKという枠組みで出られるのは次がラストイヤー)

この2組を確定として、
あとのコンビは6月の申し込みスタート時点で良い2分ネタがあったら出たいかな、くらいに考えている。

他にもキングオブコントやUNDER 5、社会人漫才王や藤四郎などなど、挑戦できる場は沢山あると思うので、
各コンビごとに違った目標を持って注力する時期をズラしていければと思う。

無理せず楽しんでいこ〜

よろしくお願いします。



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