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MCUの今後をフェイズ4までの時点で予想しておきたい【感想・考察】

1.はじめに

はじめまして、きゅーはちと申します。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で一度大きな区切りを迎えて、その後どんどん複雑化しているMCUというシリーズ。
昨年末に配信された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』を以て『ワンダヴィジョン』から約2年続いてきたフェイズ4が一旦の区切りを迎えたということで、今後伏線の回収がどんどん進んでいきそうなフェイズ5以降を見ていくにあたってはフェイズ4までの時点で一度予想をまとめておいた方が面白いだろうと思い、考えをまとめる場としてnoteを始めてみました。

MCU歴は4年弱ほどで、『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開までの1か月の間にMCUというシリーズに入門し、どハマりし、何とかエンドゲーム公開までに間に合わせたく一気見をしたと…言ってしまえば、まだまだ浅い方だと思っています。
原作コミックの知識もほとんどと言っていいほど持ち合わせていませんので、考察と言っても作品を観た感想、公開されている情報によるものがベースになります。見当違いな考察をしてしまうこともあると思いますが、ひとつの目線だと思って受け入れていただければ幸いです。

本記事はフェイズ4以降の予想になりますので、MCUとは何ぞやとか、フェイズ1-3は?というのはある程度は前提知識として書いています。
それでは早速、今後の予想をしていきたいと思います。

2.今後の予想

フェイズ4で提示された要素と今後予定されているフェイズ5-6の作品群から展開の予想をしてみます。
マルチバース・サーガはどこへ向かっていくのか。
フェイズ4では区切りとなる作品、いわゆる「アベンジャーズ」がなかったようにマルチバース・サーガはインフィニティ・サーガのような1本の大きな繋がりにはなっておらず、いくつかのグループ分けができ、それらのグループが並行して動いているような印象を受けました。
現在、フェイズ5-6で3つのクロスオーバー作品が予定されていますが、ちょうどそれらの作品が直列につながるような構成ではなく、それぞれのグループが向かう先になっており、その先でさらに合流する…?という構成であると予想してみます。

・指パッチン後の世界情勢

まず、1つめのクロスオーバー作品であり、フェイズ5のクライマックスにもあたる『サンダーボルツ』。
コンセプトアートで既に主要メンバーは公開されており、フェイズ4においていくつかの作品に跨って登場しているヴァレンティーナ伯爵夫人(以下、ヴァル)がその主要メンバーを招集しようとしている様子も見えていますので、3つのクロスオーバー作品の中では最も繋がりが見えやすいですね。
主要メンバーは『ブラックウィドウ』からエレーナとアレクセイ、さらにタスクマスター。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』からバッキーとジUSエージェント。フェイズ4ではないですが『アントマン&ワスプ』からゴースト。そしてフェイズ4の複数作品にまたがって登場しているヴァル。
主要メンバーの多くが指パッチン前後の世界情勢を描いた作品と関連していますので、彼らが集合するサンダーボルツも今後予定されている『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー』ともつながる形で世界情勢を描く作品であることは予想できます。
メンバーを招集しているヴァルの思惑ですが、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』において現在の立場がCIAの長官であること、また可能であればヴィヴラニウムを独占したいとも考えていることが判明したことから、彼女の立場としてはアメリカのためなのだと思いますが、ヴィヴラニウムの入手のためにあまり表向きにはできないことを実行するために立ち回っているのではないかと思います。
「ワカンダ・フォーエバー」ではティ・チャラが亡くなったあとコソコソとワカンダのヴィヴラニウムを狙う国々があることが描かれましたが、この問題自体は作中で解決はしていませんので、今後はアメリカも狙いに来る…ということなのではないでしょうか。
ただ、集めているヴァル以外のメンバーがいわゆる元ヴィランなのですが、基本的にはすでに改心していてどうにも善玉感が隠しきれていない集団なので、ワカンダと一度は敵対状態にはなるが、どうにかワカンダと和解の道を見つける展開になるのかなと予想してみます。バッキーはまだどのように勧誘されてサンダーボルツに参加するかもわかりませんが、ワカンダには恩がありますから、もし敵対となったらそれは納得しないですよね。

ここまで書いてみてマルチバース・サーガという割にはまったくと言っていいほどマルチバース感がないのが気になるんですよね。
とはいえ、メンバーが超人揃いではあるものの初期アベンジャーズと比較してアイアンマンのようなテクノロジー担当やソーのような神様もいませんので、話のスケールはやはり地球の中での争いになるのではないかとは思います。
フェイズ5において指パッチンの影響からくる世界のいざこざを解決できてようやくその先の脅威に対抗する土台が出来上がる…という立ち位置の作品のような気がします。

■関連しそうな作品
『ブラックウィドウ』
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
『ホークアイ』
『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』
『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー』

・「征服者カーン」

次に2つめのクロスオーバーはフェイズ6の前半に予定されている『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ』。
3つめのクロスオーバーにあたる『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』と合わせて「エンドゲーム」と同じ流れとするならば、「ザ・カーン・ダイナスティ」はカーンが本格始動する作品、決着は「シークレット・ウォーズ」で…となりそうなものですが、個人的にはちょっと引っかかっています。
というのも、カーンというヴィランは『ロキ』で描かれたMCU=アース616内の時間軸の分岐から発生した存在で、スパイダーマンやドクター・ストレンジで描かれたアース616とはそもそも異なるアースの存在とは意味合いが少し異なるのではないかと考えています。
そこで「ザ・カーン・ダイナスティ」で描かれるのはあくまで時間軸を主題に征服者カーンの脅威として区切り、「シークレットウォーズ」はまた別の脅威を描くのではないか、という予想をしてみます。

現時点で少し予想できそうなのはフェイズ4の作品群がどのように「ザ・カーン・ダイナスティ」に向かっていくのか、アベンジャーズの再結成に繋がるのか、ですね。
フェイズ4時点だとカーンに連なる存在に接触したのは「エンドゲーム」で過去から分岐したロキしかいませんが、シーズン2含めて「ロキ」という作品はディズニー+のドラマということもあり正史とは接触せず間接的にカーンの脅威を描くという位置づけだと思います。
正史の時間軸でアベンジャーズが対処すべき案件にまで発展していく流れは征服者カーンが初めて登場するフェイズ5の1作目『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の結末で誰かが「量子世界からやべーやつがくる」ということを伝える役目を担うことで始まるのではと予想します。

次に、この作品における「アベンジャーズ」とはどのようなチームになっているのかですが、フェイズ4においてアベンジャーズはすでに解散していることが描かれてはいますが、再結成に向けての動きはまだありません。
ただ、クアントマニアの内容次第で気になってくるのは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のポスクレで腕輪を囲んでいたメンバー。
クアントマニアの予告において、量子世界の中にシャン・チーの腕輪とよく似た意匠があるとされていますが、もしシャン・チーの腕輪が量子世界に由来するものであれば、「Ms.マーベル」に登場するバングルもテン・リングスのシンボルが彫られた遺跡で見つかったことから同様に量子世界由来と予想することができます。さらにバングルの秘密は「ザ・マーベルズ」で掘り下げられるかも…と考えていくと、腕輪を囲んでいたメンバーたちには繋がりがあるような気がしてきます。
フェイズ4になってから色々な作品にウォンが出てくるようになったことは話題ですがシャン・チーの後、シー・ハルクにおいて改めてアボミネーションをカマータージに招いていることなど、「腕輪からの信号」をきっかけにウォンを中心に何らかの対策・準備を進めているように見えますね。

このメンバーだけだとあまり「アベンジャーズ」という感じがしませんが、「サンダーボルツ」までで地球のいざこざが一区切りついていればキャプテン・アメリカやブラックパンサーが合流することでアベンジャーズらしくなってくるのかなと思います。

■関連しそうな作品
『ロキ』
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
『Ms.マーベル』
『シー・ハルク:ザ・アトーニー』
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
『ザ・マーベルズ』

・マルチバース

3つ目のクロスオーバーは『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』。
まだまだ先のフェイズ6のクライマックスに位置しているだけあって、現時点では最も予想がしづらい作品です。
原作コミックをほとんど知らないなりに聞いた範囲で、シークレット・ウォーズというものはインカ―ジョンが関係しており、アース同士が生き残りをかけて別のアースのヒーローやヴィランがしっちゃかめっちゃかに戦うもの…という程度の認識しかないです。違っていたらスミマセン。

インカ―ジョンや別アースといった要素から考えると『ワンダヴィジョン』、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』への繋がりがベースにあるような気がします。
これらに共通するのが直接的・関節的にいわゆるMCU版とは異なるマーベル作品の要素を取り入れていることですね。
となると、フェイズ5以降予定されている「ブレイド」「デアデビル」「デッドプール」「ファンタスティック・フォー」にはMCU版ではない作品が存在していることから、これらもシークレット・ウォーズに関わってくる作品なのではないかと予想します。

それから気になるのはヴェノム2やモービウスでMCU版スパイダーマンとのクロスオーバーが示唆されたSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の存在ですね。MCU版スパイダーマン4の予定はまだ発表されていませんが、ノー・ウェイ・ホームからの再起も含めてシークレット・ウォーズに向けて何らかの動きはあるような気がします。

MCUとしてはストレンジとスパイダーマンを中心に別アースの存在との衝突を描くような作品になるような気はしているんですが…現時点だとそれが「ザ・カーン・ダイナスティ」からの直接的な続きとして描かれるというような気がしないんですよね。個人的には「シークレット・ウォーズ」は「マルチバース・オブ・マッドネス」のポスクレで言われていたインカ―ジョンがきっかけにそれを止めに行く話であって、カーンとは別と考えたほうがしっくりくるような気がして。

■関連しそうな作品
『ワンダヴィジョン』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
『ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
『デアデビル:ボーン・アゲイン』
『ブレイド』
『デッドプール』
『ファンタスティック・フォー』

・その先

「ザ・カーン・ダイナスティ」から直接「シークレット・ウォーズ」に続く構成ではない…と予想するにあたって、ありそうだなと思ったのがいわゆる「アベンジャーズ7」です。
話に聞く「シークレット・ウォーズ」の規模がとてもカーンまで描いてる余裕がなさそうと思う一方で、カーンもまた「ザ・カーン・ダイナスティ」1作でどうにかなる相手でもなさそうとは思うんですよね。ロキの描写からすれば根本的に解決するにはもう一度分岐した時間軸をすべて切り離して1本にしないとカーンの変異体が消えることがなさそうですし。
そこでもう1作、「シークレット・ウォーズ」の余波を描くとともに、それがカーンとの決着にもつながるような作品がもうひとつあるんじゃないかと思ったわけです。シークレット・ウォーズの結果最後のひとつになった宇宙で最後の一人になったカーンを倒す、みたいな。
…ここまでくるともう予想がつかないですね笑。
もしかすると今はまだ発表されていない作品を挟むことで「ザ・カーン・ダイナスティ」と「シークレット・ウォーズ」が綺麗につながるようになる可能性もありますしね。

・関連が見えない作品

フェイズ5や6の作品群ががある程度見えてきた現在、フェイズ4のほとんどの作品は何らかの形で今後のクロスオーバー作品への関連が見えるとは思うのですが、悩ましいことにフェイズ4の中には現段階でマルチバース・サーガ内でどのような位置にあるのか全然見えなかった作品もあるんですよね。ポスクレで提示された伏線を含めても今後への繋がりが見えませんでした。

まずは映画から「エターナルズ」、「ソー:ラブ&サンダー」。
いずれも映画作品ですからそれなりの意味を持つ作品であるとは思うのですが、どうにもマルチバース感のない作品なんですよね。
フェイズ5の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」と合わせると共通点として「セレスティアルズ」の存在がある(ラブ&サンダーでもしれっと映ってた…)のがひょっとするとカギになってくるのかも?

そしてドラマから「ムーンナイト」や「ウェアウルフ・バイ・ナイト」といったホラーテイスト?な作品ですね。これらも同様にマルチバース感がないですし、そもそもこの2作品は繋がりが見えにくいとされるフェイス4の中でも輪をかけて繋がりが見えない…というか、もはや繋がりがないと言っても過言ではないですね。

これらもまだ発表されていないだけで実はシークレット・ウォーズまでの間にクロスオーバー作品が予定されていたりするんでしょうか?
マルチバース・サーガが終わるときにこれらの作品も意味のあるものだったと思えたなら感激すると思います笑。

3.まとめ

フェイズ4は「エンドゲーム」で一度大きな区切りを迎えた後の新章における第一部にあたり、次の大きなイベントに向けて再び伏線を張り始めた段階です。
ですが、その構成は第一部といってもフェイズ1のものとは大きく異なっており、ゴールへの目指し方が前章のインフィティ・サーガと異なるのであれば、そのゴールの描き方自体もまた違ってくるのではと考えたことをきっかけに「シークレット・ウォーズ」は「ザ・カーンダイナスティ」の直接的な続きではなく、これらは並行していてその先で合流するのではと予想してみました。
正直逆張り感の方が強いですが、フェイズ5が始動すれば伏線の回収も始まると思いますので、好き放題予想できるのも今のうち、です。
インフィニティ・サーガと比べるとディズニー+のドラマも加わり、とにかく作品数が多いので目まぐるしく状況も変わると思います。
予想が当たっているか一喜一憂しつつ、軌道修正もしながらこの複雑なマルチバース・サーガの今後を楽しんでいきたいですね。

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