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「けい」制作の学び ”人間賛歌 第1場「人」を終えて” レポート2022.3

初めまして。
関東で役者をしています、
地域密着型一人演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』代表、
創作集団「けい」作家部・俳優部所属のオガワジョージです。


今回はcreate model けい が2022年3月に行った活動”人間賛歌”のレポートになります。
「けい」の詳しい情報は下記のリンクから閲覧できます。



このnoteマガジンはブランディングの一つとして、地域に向けての活動記録を公開し、経験を共有することを目的に行っています。地域への表現活動に関心のあるクリエイターさんに見ていただけたら嬉しいです。
今回は展示に向けた制作面の準備、実際に企画を運営してみての学び、企画書の内容を実際にやってみてどうなったかなど、過去に載せた企画書を振り返りながら、良かったところや改善が必要なところを見つけていきます。

こちらが3月の”人間賛歌「人」”のまとめ記事になります。
合わせてお読みいただけたら!
最後の方にリンク集がありますので、そちらからでも大丈夫です。



また、今回の3月活動レポートは15,000字ほどありますので、興味のあるところだけご覧いただけたら。



*****



イベント前、制作準備

企画書

「けい」企画書の学び レポート2022.1-2|オガワジョージ|note

前回のレポートでは「企画書の学び」として、企画書をつくる中で意識した方が良いなぁと感じたことを書きました。
ざっくりと

・今感じている問題、課題を冒頭に。
・解決するために必要なことを載せる。

・企画の概要(いつ、どこで、だれが、なにをやるのか)を簡単に。
・なぜやるのか、思いをきちんと言葉にする。
・内容は課題を解決するのに適しているのかを考えながら書く。
・ターゲットは「顔」が見えるまで具体的に描く。

・初心者がいくら頑張ってもどうすればいいか分からないところが多すぎて全然仕上がらないから、人に頼ってみる。

という感じでした。この学びを踏まえ、自分の整理用で書いていた企画書を、色んな人に見せられる様にブラッシュアップする必要がありました。
(僕の場合は特に、地域にいる演劇にあまり触れたことのない人)

こちらは1月~2月活動レポートに登場した理加さんのPR戦略シートを埋めてみたものです。赤キノコ山と蒸したお酢というユニットで進めている創作企画create model けい の戦略シートになります。人間賛歌は「けい」の企画の一部になります。そこそこ長いので、はしょってしまっても大丈夫です…!

Create model「けい」PR 戦略策定シート

1.企画概要(企画、商品、サービスを簡潔な一文で表現する)
創作集団「けい」がその土地に住むクリエイターと一緒に、住んでいる人・訪れる人に向けて「その土地ならでは」の表現を行っていく場の土台づくりをする。
※創作集団「けい」は僕が所属する、一般職やフリーランスのクリエイターなど様々な人が集まったチームです。

〇いつ、どこで、だれが、なにをするのか
・いつ 2021 年~2030 年
・どこで
住んでいる地域に自分の表現を役立てたいと考えるクリエイターがいるところ
・だれが 創作集団「けい」
・なにをするのか
住んでいる人・訪れる人に向けて「その土地ならでは」の表現を行っていく場の土台づくりをする。

2.特徴(他の企画にはない独自性、参加者から選ばれる理由)
・その土地のクリエイターと一緒に、その土地ならではの表現を継続して行える場の土台を つくる。
「地域に表現を役立てたい」という思いがあるとき、地域の文化・景観・住んでいる人々の気質を生かす表現を、住んでいる人や訪れる人に向けて何度も行い、それをきっかけに人が地域の中をめぐり、「その土地とふれあう」ようになれば、役に立ったと言えると思う。 しかし、表現を何度も行うための力がない、地域への発信力がないため情報がうまく広がらない、表現が地域活性化に役立った事例が分からず参考にできないといった悩みが生ま れ、思い通りに活動を行えないことが多い。この企画では、こういった思い・悩みを持つ人に声をかけてつながり、一緒にその地域の特性を分析しながら、その土地ならではの表現をし続けられる土台をつくっていく。

3.声・未来例(見た人がどうなるか、どのくらい世の中に貢献できるか) 〇企画参加者
例)地域のクリエイター
自分はこの地域のとあるお店の中で、そのお店にまつわるお芝居をしました。お芝居のあとはお客さんたちと「お店のここが好き」というお話をしました。とても愛を感じる時間でした。商店街でもたまに声をかけられることがあり、地域の人とのつながりができたんだと嬉しくなります。こういった経験は、この先の活動の自信になっています。自分の表現活動が市報に取り上げられたことも、役に立てたという実感を得られました。今後も空間や景観を生かしたお芝居をしつつ、地域の人たちに向けて色んな空間で演劇WSもしていき、演劇を身近に感じてもらえるようにしていきたいです。

〇イベント来場者
例)地域の住民

街のなかに「表現で地域の役に立ちたい」と活動する人たちがいると市報を読んで知りました。イベントがちょうどお世話になっているお店や好きな場所で開催されていたので、気になって観に行ってみました。いつも行っているお店の中でお芝居をされていて、日常の空間なのに非日常を感じるような不思議な時間でした。私の好きな神社でもダンスが披露されていて、それから神社に来ると、そのときの景色を思い出すようになりました。鑑賞する 前よりも、その場所が好きになった気がします。街でお芝居をしていた人とすれ違ったとき、声をかけたりもしました。とても気さくにイ ベントのときのことを話してくれて、地域をどうしていきたいかも話してくれました。今度、やっていたお芝居の演劇WSをお店の中で初心者向けにするそうなので、少し体験してみようと思います。

例)区役所の職員
自分たちの地域の文化・景観を生かした表現を観てみて、気づいていなかった地域の魅力や、身近に感じていた事柄を新鮮に感じたりしました。外から訪れた人は、地域の文化・景観に触れられ、知ってもらう機会になるとも思いました。そういった人たちが何度もこのイ ベントを観に来るようになれば、この地域を好きになってもらえるのではと思います。子どもたちがここを好きになる機会にもなると感じました。この地域出身の表現者の方を知り、身近にも多様な職業があると気づけ、文化に触れることができる。子どもの将来の幅を広げる取り組みだなと感じました。今後も区報などで情報を広げながら、見守っていけたらと思います。

4.実績
自身のユニットである地域密着型一人演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』では、 大学時代のボランティア経験を生かし、地区公民館とつながり、過去 2 回公民館主催の企画に参加、地域に向けた朗読上演を行った。1 度目は夏祭りイベントに参加し、10 代が半数以上を占める計 50 名ほどが鑑賞した。2 度目は朗読イベントとして和室を借りて行い、 幼児~60 代の計 20 名ほどが鑑賞した。近隣にある出身大学とも連携し、活動に興味のある 学生スタッフが参加した。そのイベントのレクリエーションで創作された「桜の木」は約 1 年間掲示された。

5.ストーリー
(1)なぜこの企画を行うことにしたのか

活動を始めた 2019 年から「演劇を身近な文化にしたい」と考えていた。埼玉県春日部市にある団地に住んでいた時、自身のユニットで団地に密着した表現活動を行い、演劇を用いた子ども⇔若者⇔中・高齢者の世代間交流を図る場をつくるという目標を立てた。しかし、当時は参考情報を得られる横のつながりがなく、どのように進めればよいのかが分からなかった。このような「表現で地域に貢献したい」が「うまく進められない」と悩む人たちは各地域にいるのではないかと考えるようになった。この企画でそれを手伝うことで、色んな地域密着型の表現の場がつくれ、その人たちの地域への思いを実現できる土台となれると思った。

(2)なぜ今なのか
コロナ禍で色んな表現は不要不急とされ、個人・団体が活動を続けられるかどうか苦しんだ。しかし、不要不急ではないと社会に知ってもらうために、各業界の表現者がさまざまな取り組みをしたり、より外へ開いていくような活動を行う個人・団体が増えてきた。コロナ 禍だからこそ、思うように進めない人たちの「やりたいこと」を支え、叶える後押しをすることが必要だと感じた。 また、表現に触れていない人でも、人とのかかわりが少なくなり、苦しんでいる人が多い のではと思う。つながりを備え、関われる場所を開いておくことで、心の拠りどころになると感じた。

(3)開始するまでの苦労・失敗談
・参考になる活動があっても、具体的にどんなことをしているのかは知れなかった。手探りで企画書を書いて、公民館と打ち合わせを行った。すべて一人で行ったため、具体的で実現可能な企画書がどうか分からず、悩む時間が多かった。大学時代につながりのある公民館だったのですんなりと開催できたが、運営してみると企画の穴が目立ち、細かいところまで詰め切れていないと反省した。

・コロナの影響で表現を楽しむ余裕がなくなった。 公民館での活動ができなくなり、私生活でも身体的・精神的な余裕がなくなって、表現を楽しめない時期が続いた。人と会えないのでつながりもだんだん薄くなっていった。

(4)どのように回復したか
・先輩や友人・知人に相談するようにしたら、手伝ってくれる人が現れた。
・企画を立てるときの進め方を教えてもらえた。
・横のつながりができて、情報をたくさん受け取ることができた。
・相談中に雑談ができ、精神的に回復した。“企画”が心の拠りどころになった。

(5)今と今後の夢
・同じように悩んでいる人たちと一緒に進んでいきたい。
・その土地に住む人々の心の中に、表現が身近にある街を日本各地につくりたい。

6.参加ステップ
【1】 第一回目は経堂で行います。期間は 2022 年 3 月~10 月です。
この企画に参加希望のクリエイターの方は、 createmodelkei@gmail.com へ「氏名(芸名)」「メールアドレス」「電話番号」「この企画に 参加してやりたいこと」を書いてお送りください。
・お問い合わせもこちらにお願いします。
・世田谷区在住の方や、経堂の街に思い入れのある方が望ましいです。その他で参加を検討されている方はぜひご相談ください。
・お電話、Twitter の DM(@l09jupeck)からのお問い合わせでも大 丈夫です。

【2】折り返し、ご案内のメールをお送りします。メールで簡単な面談の日程を決めます。
【3】オンラインで面談を行い、グループラインに参加してもらいます。
【4】全体の顔合わせを行い、3 月~10 月のスケジュールを確認します。
【5】経堂の街で実際にワークを行います。

7.対象・アプローチの方向性
クリエイター→地域活動の充実化

8.プレスリリースタイトル案

3 月~10 月 経堂に地域クリエイターが集まり、地域密着型イベントを開催 「表現で地域に貢献したい」SNS で呼びかける。

9.宣伝・広報・PR HP(広報&PR)
情報がストックされる場所、興味を持った人がじっくり見る
・最新の情報を常に表示
・今年の開催要項、参加方法を具体的に掲示、写真
・参加者名とそれぞれの SNS などへのリンクを掲示。
・他のメディアに載っているところを掲示 SNS(広報&宣伝) 
・RT されやすい内容を投稿する(「応援したい」と思っている人が応援しやすくなる)
・現状の報告(日にちが特定されないように配慮)
・参加者・協力者を募集中であることを定期的に発信

10.メディアアプローチ
・WEB ステージナタリー、みんなの経済新聞
・区報 世田谷区報 ・経堂、千歳船橋の街の情報誌

このような戦略を立てながら、企画書を直し、フライヤーの作成を行っていました。
さらに(小劇場)演劇界の実態意見交換会でお知り合いになった方に、経堂についての調査をお手伝いしていただきながら、企画書や制作面についてのアドバイスをいただいていました。そのなかで、ネットに載っている企画書の書式をアレンジしていただき、アドバイスを受けながら作っています。
しかし、長期の企画を進めていると、今は目の前のことをやりながらも考え方や企画の方向性が変化したりして、自分のやりたいことをより良く実現させるにはどうすれば良いのかを見直す必要が出てくるなという気づきがあるました。今作成している見せる用の企画書の項目は、

今感じている課題 → 「現状の分析」
解決するために必要なこと → 「目的、企画の概要/コンセプト」
いつどこでだれがなにをするか → 「具体的な方法・スケジュール」
なぜやるのか・思い(どうなってほしいか) → 「目標・得られる効果」「タイトル」でまずどんな企画なのかが一発で分かるようにする。
「予算」で企画の規模感が分かるように明記する。

という具合になりそうです。
以上の学びや戦略シートをもとに、外部に向けた企画書を作成します。
長い目線で取り組むとすると、単発の企画ごとだったり、半年・一年後にどうなっていたら良いかなども考えて記載していくのが良いと感じます。
「現状分析」の項目では、”人間賛歌”を行う地域である世田谷区の経堂についてリサーチをかけています。調べた単語は、

・経堂 課題
・経堂 地域活性化
・経堂 つながり
・経堂 交流
・経堂 祭り

などなど。そこで見かけた言葉でさらに調べるようにして、枝葉的に広げていきました。少しずつ経堂の街について知っていき、コンタクトを取っていきたいなぁと思う人や場所についても考えていけました。
そのように、外向けの企画書を書いていくにつれ、地域とつながっていくためにどんなことをしていくべきかがより明確になっていきました。

また、実際にその場で過ごして、そこにいる人々と話すことでしか感じられないことも多々ありました。地域に密着した企画書を書くのだとしたら、まずはその地域と人に直に向き合うことも大切だと気づきました。
その部分を無視することはできません。

フライヤーは、そういった意味で地域の方々や観にいらっしゃるお客様へきちんとデザインしなければいけないよなぁと、感じました。


フライヤー作成

2月の段階で考えていたフライヤーの表面の構想がこちらでした。

「人」フライヤーはる1


「人」フライヤー駿1


「人」フライヤー侑子2


「人」フライヤー日登美2


人間賛歌 広告


こちらのフライヤーで用いている写真は、創作WS「Flash.」で撮影した写真になります。今までの活動を積み重ねつつ、その人や土地と向き合うような企画にしたい思いでつけた”人間賛歌”のタイトルと合っていると感じ、用いました。
しかし、何か違うなぁとも感じながら、上記にも書いたように企画書を直しながら、SNSや地域の掲示板に掲載するためのA4サイズのフライヤーの作成にも取りかかっていると、違うなぁと感じていたことが明らかになり、2月段階での企画書に一本軸が通り、色々と見えてくるものがありました。
こちらは変更前・変更後の第1場「人」の部分の内容になります。


〈変更前〉
第1場 「人」
テーマ :人
日程  :3月28日~4月3日 13時~21時
場所  :経堂アトリエ 1階ギャラリー/カフェスペース
内容  :写真や制作物、小道具から人をテーマにした空間展示。
     訪れる人とつながる瞬間も展示とし、その過程を見つめる。
展示目的:人と出会い、知っていく過程を考え、表現する。
コピー :はじめまして。お久しぶりです。またいつか。
ビジョン:挨拶が交わされる空間になる。
演目  :一人芝居


〈変更後〉
第 1 場 「人」
テーマ :人
日程 :3 月 28 日~4 月 3 日 13 時~21 時
場所 :経堂アトリエ 1 階ギャラリー/カフェスペース
内容 :
「けい」の今までの活動を展示する。 写真や制作物、小道具を使って空間をつくり、訪れる人とつながる瞬間も展示 とし、その過程を見つめる。
展示目的:
これから人と土地に密着していくうえで、「出会い」になる第1場では、 自己紹介をしていきたいと思った。直接会って話すだけでなく、展示物や空間 の雰囲気からも人間性を知ってもらいたい。
コピー :はじめまして。お久しぶりです。またいつか。
ビジョン:挨拶が交わされる空間になる。


僕自身が3月~10月まで経堂という地域で「その人・その土地ならでは」のイベントをするにあたって、まずは僕のことを知ってもらわなければいけないと感じました。変更前の展示目的のところにある「出会い」の部分がふくらみ、「自己紹介」となりました。
「けい」の今までの活動、写真や制作物、小道具で扱うべきこともきっちりとイメージが固まりました。
そんな感じで、フライヤーの構想も全然違うものとなりました。

表面のイメージ画像は地元である新潟県柏崎市の写真を。
僕が小学生の頃の通学路です。
”人”のようだなぁと思い、用いました。


こちらが裏面。
パフォーマンスは僕の地元のことを書いた作品を上演しました。
画像は舞台になる高柳町の写真です。
僕が数年前に撮った思い出の写真。


こちらが街の掲示板に貼ったものです。
この掲示を見てきてくださったお客様が2名いました。
ありがたかったです。


ここからは訂正し、没になったフライヤー案になります。


こちらは掲示板用に作って、実際に10日間掲載しました。
どんなことをするのか具体的なことが書かれていませんでした。
文字も若干小さめでした。


こちらは掲示板用の没案です。
イメージ画像が大きく、内容部分の文字が小さくなってしまいました。
QRコードは、読み込み方を知らない方もいるとのことで、
修正版ではなしにしました。


こちらは裏面の没案です。
修正版では文章の部分が大きく変わっています。


街の掲示板にフライヤーを貼れたことは大きかったです。
世田谷区に団体登録をしないと掲示板に掲載することができなかったのですが、経堂アトリエさんが登録をされていたため、貼って回ることができました。

フライヤーは3月27日にネット印刷の依頼を出しました。
色んなことが遅れてしまい、制作期間中に届くという失敗をしました。
遅れてしまったためにSNSでは満足な宣伝もできず、SNSをきっかけにいらしたお客様はとても少なかったですが、とても良い失敗だったと感じます。


予約フォーム・確認メール

フライヤーの準備を行いながら、予約フォームの作成と確認メールの文章を考えていきました。

お客様と直接関われる大切な部分だったので、
様式に少しこだわったりしました。
何を伝えるか、どう伝えれば分かりやすいかで悩みました。


今回はグーグルフォームで予約を管理しました。
コロナ禍ということで人数把握や情報の管理を徹底しなければいけませんでした。
今回の人間賛歌「人」では”展示”という形式で行いながら、”朗読”を上演するため、〈入場予約〉〈鑑賞予約〉でお客様の人数と情報を管理しました。

宣伝が遅れて1日の来場者数がそこまで多くなかったため、時間帯ごとに制限などを加える必要はありませんでしたが、今後はそういったことも考えなければいけないなと感じています。

ご来場者カード
主に予約フォームでご予約されていない
当日券の方々に記入していただきました。


予約フォームで入力していただくような情報に加え、
今後のパフォーマンスの分析に必要そうな項目を載せました。


お客様のアンケート結果は後程書こうと思います。
ご覧いただいた方々と感想を交換しあう喜びをひしひしと感じました。
パフォーマンス・展示の感想はイベントレポートにありますので、ぜひそちらをご参照ください。
ご予約確認メールは形式を作成して、お客様ごとに一人ひとり打ち込みました。

赤キノコ山と蒸したお酢vol.3人間賛歌「人」ご予約の確認

〇〇 さま

赤キノコ山と蒸したお酢vol.3人間賛歌「人」の〈来場予約〉〈鑑賞予約〉のお申し込みをいただきありがとうございます。
以下の通りご予約を受け付けました。

〈来場予約〉
〇月〇日(〇) 〇~
入場料 無料

〈鑑賞予約〉
〇月〇日(〇) 〇~
鑑賞料 500円 当日精算
※開場・受付開始は開演の30分前になります。

ご来場について、いくつかお願いがございます。ご確認ください。
予約変更・そのほかご不明点がありましたら、こちらのメールにご返信ください。

▽アクセス
経堂アトリエ 1階 plum café/plum gallery
小田急小田原線「経堂」駅から徒歩約10分、「千歳船橋」駅から徒歩約7分
〒156-0052 世田谷区経堂4-31-8

▽感染症対策について、お客様へご協力のお願い
〈来場前〉
・体温チェックをお願いいたします。37.5℃以上の熱がある方、風邪などの症状がある方、体調がすぐれない方は、ご来場をお控えください。
・マスクの着用をお願いいたします。

〈入場時〉
・アルコール消毒、検温にご協力ください。
・当日券でご来場のお客様は、来場者カードへのご記入・提出をお願いいたします。

〈入場後〉
・常時マスクを着用し、咳エチケットにご協力ください。
・お話をされる場合は最低でも1m以上の間隔を空けてお話ください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
当日は制作者が在廊する予定です。
作品を見ながらお話しできると嬉しいです。
ご来場、こころよりお待ちしております。

赤キノコ山と蒸したお酢
オガワジョージ
(電話番号)
(メールアドレス)

確認メールでは、誤記がないように何度も確認して作成、お送りしました。
書き間違われて少し不安な気持ちになってしまったことが個人的にあるので、それだけは避けたかったです。
また、固くなりすぎず柔らかすぎない、ちょうど良い具合の文章を目指しました。メールの文章からも、団体のイメージにもつなげていきたいと思いました。


当日制作・運営に必要なもの

当日制作のグッズを用意していなかったため、購入しました。
劇場だともっとたくさんの制作グッズが必要なのではとも感じましたが、以下のものを購入しました。

・小さい金庫(ホームセンターで買いました)
・お金受け皿(100均のもので代用しました)
・記入用10本セットボールペン(100均で買いました)

また、手指消毒用のアルコールや体温計はアトリエのものをお借りしました。自宅から持ってくるのを忘れてしまいました…。
フェイスガードやポリ手袋などは購入しませんでした。
僕が会場内に一人でおり、受付以外のことをしなければならなくなったときに動きにくくなると感じたためです。
他には「自己紹介」というテーマであったため、できれば顔や手といったところをガードせずにいたいという思いもありました。
その分、こまめな手洗いや消毒を行い、近くなりすぎないように注意していました。

以降の企画では、受付と会場案内などの業務を分担し、集中して行えるようにしていけたら良いと思います。


その他に準備したもの

「自己紹介」ということで多くの方に僕を覚えていただけるようにした方が良いと感じ、名刺を作成しました。

白ベースのシンプルめなものになりました。
文字が少し小さめで、見にくいという感想もいただきました。
またいずれ作り直すかもしれません。

フライヤーと一緒にネット印刷をお願いしました。
たくさんの方にご挨拶することができ、これから頑張っていきたいなと感じました。


3月28日~4月3日 人間賛歌第1場「人」開始

展示物

あれこれと準備に追われているうちに始まってしまったなと思います。
制作物はほとんどできておらず、28日~30日あたりまでずっと作業をしていました。間に合わせられないのが一番残念な部分でした。
準備期間中の私生活と創作のバランスがとても重要で、体調を崩したり精神的に落ち込んだりすると手が止まってしまいました。
気がつくと歯を食いしばっていたりしたので、色々とストレスを抱えながらも前半を過ごしていました。

展示が完成してようやく落ち着き、パフォーマンスとして上演する朗読作品に力を入れることができました。
役者として、今まではパフォーマンスのみに集中すれば良かっただけに、人間賛歌の企画を経て、制作の仕事がとても大切で、制作さんたちがいないと全然回らず、上演までこぎつけないのを実感しました。
また、期間中に経堂経済新聞さんにイベントのことを取りあげていただけたことがとても嬉しかったです。今後も地域に向けて情報を届けられたらと思います。

今回制作準備や展示物の作成がうまくいかなかったのは、スケジュール表や香盤表を作っていなかったからだと感じています。
いつまでに何を終わらせればよいのか、どの業務が重なっているのかなど、見て分かるようにしていなかったため、パンクしていたんだなと振り返っています。

振り返りとしては悪いところばかりが思いついてしまいますが、展示物や空間を褒めていただくことが多く、とても励みになりました。遅れてしまったあとではありましたが、丁寧に作って良かったと思います。

展示物はイベントレポートをご参照ください。


スケジュール

人間賛歌題1場「人」の当日の予定スケジュールは企画書の段階ではこんな感じでした。

タイムスケジュール 
時間 内容 備考
13時 開場、観覧。清掃を済ませる。パフォーマンスへ呼び込む。
14時 観覧。
15時 パフォーマンス、振り返り。5月「間」の宣伝とお見送りをする。
16時 観覧。          照明など、場を整える。
17時 ワークショップ。     和やかな雰囲気をつくる。
18時 観覧。          パフォーマンスへ呼び込む。
19時 観覧。
20時 パフォーマンス、振り返り。5月「間」の宣伝をする。
21時 閉場。          お見送り、清掃などを行う。

当日運営
基本的に一人で対応する。

劇場の公演とは異なり、展示会だったため、お客様がいないときは他の仕事をしていました。
また、最初の数日間はお客様がいらっしゃらず、パフォーマンスの時間も制作時間にあてていました。
ワークショップは4月2日・3日のみで適宜開催するように変更しましたが、
お客様がすでに展示会場に入っていたり、時間の都合でまとまった時間をとれなかったため、行うことはありませんでした。

ちなみに、こんなことを考えていました。

ワークショップ

時間:1時間
人数:6人以下
場所:1階カフェスペース

内容:
挨拶5分、休憩5分、振り返り10分。

「紹介ゲーム」20分
参加者は円になって座る。これから自己紹介をする旨を伝え、お題「好きな〇〇」カードを引く。親(オガワ)の両どなりでジャンケンをし、勝った方向から自己紹介を始める。自己紹介のときは「名前」「好きな〇〇」を言う。一巡したら左どなり(反時計回りなら右どなり)の人の紹介をする。紹介するときは「嘘」も交えて紹介することを促す。
時間が余ったら、今度は右隣りの人になりきって自己紹介をする。このとき、「嘘」を本当のように話すように促す。(「王子様」の嘘なら王子様らしく話す)

「私・あなたゲーム」20分
参加者は円になって立つ。動きの説明をする。はじめの人は自分の胸に手を置き「私」と言う。「あなた」と言って腕をのばし、相手を示すと手番がわたる。この流れを繰り返す。慣れてきたら「私たち」と言って、両手を広げる動きを加える。手番以外の人たちも「私たち」と言う。このとき、手番はわたらない。何回か練習を行い、慣れてきたら「自分の名前」→「相手の名前」に変え、「私たち」もそれぞれの名前に変える。ニュアンスを変えて呼びかけても良い。(親しげ、楽しく、怒りっぽくなど)
時間が余ったら、今度は「動物の名前」を言いながら手番をわたす。わたされた人はその動物のマネをし、手番をわたす。思い切りやると楽しいという旨を伝える。

※進行上の注意
・ゲームとして楽しめる雰囲気づくりを心掛ける。
・相手を丁寧に呼ぶことを促す。
・相手を傷つける言動があった場合、注意を促す。
・様子を撮影し、SNSに載せても良いかを確認する。
(希望者には顔が映らないよう加工)

地域の方々は、あまり演劇に触れていない方が多いのではと思って考えていたワークでした。「ウソをホントにするワークショップ」としてフライヤーに記載していました。またどこかでやれる機会があったら、やってみたいと思います。


予算

企画書段階で考えていた予算案です。

予算案

経費名 費用額 備考
撮影費(1日) 10,000円 1時間1,000円×8+交通費
展示制作費 20,000円 特大画用紙 2,000円
画用紙絵本ノート×4 1,600円
レースカーテン 7,000円
電飾 2,000円
写真現像 5,000円
広告物印刷費 10,000円 ポストカード、フライヤー

特大画用紙、レースカーテン、電飾は可能ならば借用する。
その他に展示に用いる小道具類も借用する。

会場費は明日香さんのご厚意により、無料で貸し出してくださいました。
本当にありがとうございます…。
制作費は展示物の作成にかかった費用などを合わせると、妥当な金額になりました。
特大画用紙は、そこに名前を書いてもらい、どんな人が来たのかを感じてもらう仕組みを考えていましたが、「良いなと感じたものに名前を書いた付箋を貼りつける」という方向に変わりました。
カーテン・電飾は自宅から持っていき、印刷費用もネット印刷で部数を少なくして、安く済ませることができました。

スケジュールや予算組みは企画の大枠を占めるもので、見通しをもって取り組むためには必要不可欠な要素でした。
ここを具体的にイメージするかしないかで、当日の動きが全然違うものになり、ひいては企画全体の完成度に関わることになると感じました。


アンケート分析

今後の企画の進め方・パフォーマンス向上のために、お客様の情報をデータにしてまとめてみようと思います。

動員
3月30日 1名
4月1日 1名
4月2日 7名
4月3日 4名

年齢層
20代 5名
30代 1名
50代 4名
60代 2名
70代 1名

地域
東京都 7名(うち世田谷区 4名)
埼玉県 5名
神奈川県 1名

イベントを何で知ったか
関係者から 9名
Twitter   1名
掲示板   2名
その他(アトリエのHPから) 1名

次回のイベントに
参加したい 11名
どちらともいえない 2名

4月2日、3日に経堂アトリエで同時開催された「春のフェスタ」のお客様がこちらにもいらしてくださったことで、動員数が増え、関係者からの周知も増えました。
幅広い年齢層に展示・パフォーマンスを観ていただけたことも大きかったです。パフォーマンスで心配していた事柄も、アンケートの感想では触れられず、褒めていただくことが多かったので良かったです。
地域に向けた活動ということで世田谷区のお客様に観ていただきたいという気持ちが強かったです。結果、4名様もいらっしゃったことがとても嬉しく、かつ、街の掲示板を見ていらしてくださった2名様が、本当にありがたかったです。埼玉県からのお客様が5名いらっしゃり、イベントごとに開催地はあんまり関係がないと再確認しました。「面白そう」「楽しそう」「久々に会いたい」など有意義な時間が過ごせそうなら、都合次第でどこからでもいらっしゃると感じました。そのようなイベントに育てていきたいです。
逆にTwitterなどSNSでの宣伝を十分にできていなかったため、とてもさみしい数字になりました。
次回のイベントへの興味も持っていただけたことが嬉しいです。
「どちらともいえない」の方々は「時間の都合があえば」ということを書いてくだった方がいました。
次回の情報を載せていなかったり、終演後に告知をしていなかったため、情報をお知らせするチャンスが限られてしまったことがもったいなかったように思います。
長期の企画で、継続して興味をもって、次回にも来ていただくようにするためには情報を渡すチャンスを作り、取りこぼさないようにするのが良いと感じました。

また、人間賛歌の全体目標の一つとして演劇人(俳優・スタッフ・観劇者など)以外の方に作品を届けることも掲げています。
そういったところでは、展示のみ観覧されたお客様も含め、半数ほどが現在の演劇と距離のある方々でした。
昔下北沢で観劇されていた方や、知人の舞台をたまに観に行くという方、
演劇ではなく人形劇をされていた方など、距離の近い方もいらっしゃいました。
全体的に、このイベントに満足していただけたようで、安心しています。
今後はさらに満足していただけるようにがんばります。


イベント後、レポート作成など

create model けい では、企画したもののレポートをできるだけ書くようにしています。創作ワークショップのレポートだったり、今回の「人」のレポートが主にそれにあたります。
さらに、月ごとの活動をまとめたレポートがあります。
今回のレポートのように、企画を一歩引いた目線で書くようにしています。
最終的に年間レポートとしてまとめを書きます。

企画レポートは、企画に来ていないお客様に雰囲気が伝わり、興味を持ってもらえるように試行錯誤をしています。追体験のような感じを意識しています。今回は4月3日のみの撮影でしたが、スゲノくんに撮ってもらった写真は素晴らしく、温度や空気感を感じられる写真でした。ワクワクしながら作成を進めました。投稿した後も、少しずつ追記を行いました。
より詳しく書いたり、感想を載せたり、記録映像をYouTubeにアップしたりしました。
動画は限定公開にしました。レポートを読んで雰囲気をある程度感じた方に観てもらいたいなという思いがあります。

イベントレポートは現在100回ほど閲覧されており、とても嬉しい気持ちです。今後も少しずつ興味を持っていただけるようがんばります。


まとめ、次回に向けて

良かったところ
・企画書の展示目的に沿って制作できたこと。
・地域の方に一定数来ていただくことを目標として、実際に来ていただけたこと。
・経堂経済新聞さんに取りあげていただけたこと。
・グーグルフォームなどの文面をこだわれたこと。
・展示、パフォーマンスがある程度満足していただける内容だったこと。
・「はじめまして」「おひさしぶりです」「またいつか」「ありがとうございました」とたくさんご挨拶ができたこと。
・予算組みが想定内に収まったこと。
・イベント終了から約2週間経ち、コロナ関係のご連絡がないこと。


もっと工夫が必要なところ
・スケジュール表、香盤表を具体的に作成して見通しをもつこと。
・フライヤーデザインにおいて、何が必要な情報なのか、どうデザインするのかを見る人の立場になって考え、学ぶこと。
・フライヤー作成をすませ、ネット印刷をいつでも頼める状態にし、早い段階から余裕をもって宣伝に力を入れること。
・制作作業は役割を分担するなどし、余裕をもたせる仕組みを整えること。
・当日運営で自信をもつこと。
・アンケートや当日パンフレットなどに次回以降の情報を載せること。
・(助成金、補助金の申請をすること)


3月の活動の総括ですが、まずは自分を褒めたいと思います…!
常にキャパオーバーな状態だったと言わざるを得ません。
それもすべて自分の計画性のなさが招いたことで、
そこからご迷惑をかけた部分もありますが、
ひとまずはお疲れ様という感じです。

そして、「人」に関わってくださったすべての方々に感謝をしたいです。
本当に、本当にありがとうございます。
まだまだな部分がたくさんありましたが、人間賛歌終了まであと6ヶ月、今後ともよろしくお願いいたします!

現在は5月30日~6月5日開催予定の「間」に向けて、打ち合わせを進めている状態です。

仮フライヤー


次回のテーマは「距離」です。
人と人、人と街との「心の距離」を測ります。
具体的には「対話」をします。
人同士での対話は、この人のここが好き・嫌い、共感できる・できない、考え方が理解できる・できないと、その人のことを「知る」行為だと思っています。「知る」ことで自分と同じところ、違うところが分かる。
「知る」ことで主観的・客観的に、心が近くなったり遠くなったりしながら、人という相手を見ていく。
知る相手を経堂に住む人や街そのものにしてみたいなぁ、というのが狙いです。
街との「対話」ってなんだろう、というところからスタートしています。
少しずつ面白そうな案が出てきています、もしよろしければ気にかけていただけると幸いです。よろしくお願いいたします!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


リンク集

create model けい マガジン

1月~2月の活動レポート 企画書の学び

人間賛歌第1場 「人」のイベントレポート


いただいたものはすべて創作活動にあて、全国各地を回って作品をつくったり、地域に向けた演劇活動の資金にします。「たった一人でもいいから、人生を動かす」活動をより大きく、豊かに頑張ります。恩返しはいつになるか分かりませんが、必ず、させてください。よろしくお願いします。