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人間賛歌第4場「歌」イベントレポート 2022.10.1-10.2
経堂アトリエ主催
2022年10月1日~10月2日に開催された
『赤キノコ山と蒸したお酢』創作企画 create model けい vol.3
人間賛歌 第4場「歌」レポートになります。
【イベント概要】
人間賛歌は
その土地に住むクリエイターと一緒に、住む人・訪れる人に向けて
「ならでは」の表現を行う地域密着型展示会です。
第1場「人」では
人と出会って知るのから、暮らしの中でつながるドラマへ。
として「自己紹介」をテーマに展示・朗読を行いました。
第2場「間」では
つながって距離を感じる。歩いて、止まって、目をとじて。
として「心の距離」をテーマに展示・朗読・ワークを行いました。
第3場「賛」では
想いを馳せてみる。静かにドラマが紡がれはじめる。
として「想いを馳せる」をテーマに展示・朗読・ワークを行いました。
第4場「歌」では
想いを伝える。暮らしのなかでつながるドラマ。
として「想いを伝える」をテーマに朗読(ワーク)を行いました。
日時:2022年10月1日(土)~ 10月2日(日)10時~21時(2日~17時まで)
場所:経堂アトリエ
内容:展示 「人」「間」「賛」「歌」
朗読「はじまりの歌」
料金:展示入場料 無料
「はじまりの歌」 1,000円
定員:各回10名
対象:どなたでも
主催:経堂アトリエ
協力:ご近所大学経堂キャンパス
企画・制作:赤キノコ山と蒸したお酢
【フライヤー】
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【スタッフ】
宣伝写真:スゲノリュウゴ
撮影:SAKI
総合演出・制作など:オガワジョージ
【ステートメント】
人間賛歌 第4場「歌」
この人間賛歌は関係性を深める過程を4つに分けました。普段、人は誰かと深い関係になりたいとき、どんな過程をたどるんでしょう。自己紹介する→心の距離を測る→想いを馳せる→想いを伝える、こんな感じでしょうか。挨拶をして、距離感を大切にしながら接しつつ、相手のことをじっくりと考え、想いを伝える。それを人間賛歌のそれぞれの漢字に当てはめてみると、なんかしっくり来た気がしました。
第4場「歌」は4つめの「想いを伝える」がテーマです。関係を深めるため、相手に働きかける場。この場で大切にしたいのは瞬間です。働きかけるその瞬間、受け取るその瞬間で、きっと心の中で何かが反応して、関係性が変わると思うからです。
今回は朗読「はじまりの歌」を用意しました。歌の定義を〈あったことや感じたことを忘れないために残すもの〉として、経堂アトリエでの活動で起きたさまざまな関係性の変化を伝えていけたらと思います。
「歌」のテキストを無料で配布しています。どのように変化を伝えればよいか工夫をしてみたので、よろしければ読んでみてください。お開きの時間までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
以下、イベントの様子をまとめていきます。(10月1、2日撮影)
経堂アトリエまでの道のり
10月1日、2日 晴れ。
経堂アトリエでは春と夏に続く「秋のフェスタ vol.3」、お隣の天祖神社では3年ぶりとなる例大祭が開催されました。
昼から屋台の準備や催しが進み、太鼓や神楽の音が聞こえるお祭りの雰囲気のなか、人間賛歌「歌」は始まりました。
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ドンドンと街を活気づけていくようでした。
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友杉宣大さんの展示”スターニャンと秘密の家”とカフェになっています。
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展示「人」「間」「賛」「歌」
受付の右側、和室に展示スペースがあります。
第1場~第3場で行った企画とのつながりを知ってもらえるよう、今までの展示の制作物を記録として展示しました。
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そこであった関係性の変化を記しました。
第1場「人」
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「自己紹介」をテーマに、僕の過去の活動や制作物を主に扱いました。
短編作品や手帳、演劇ノートが好評で、多くの方に手に取っていただけました。
第2場「間」
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当時のお客様の「経堂との心の距離」が貼ってあります。
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「心の距離」をテーマに、経堂のお店や場所についての短編と、フィールドワークの写真集を扱いました。ポスターをじっくりと眺めるお客様が多くいらっしゃいました。
参考図書として制作レポートで取り上げた『テアトロン』も置きました。
第3場「賛」
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参考図書としてお借りしているオープンダイアローグの御本。
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当時のお客様の「大切なもの」が貼ってあります。
今回の「歌」では、こちらの言葉も用いました。
「想いを馳せる」をテーマに、カフェで用いた小道具や、朗読で用いた大切な人へのお手紙を扱いました。お手紙を手に取って静かに読まれている方が多く、嬉しい気持ちでした。
様子
10月2日撮影。
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さまざまなお話をしました。
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後ほど記載しますが、展示についてのご感想をいくつかいただけたことが、7か月間の活動のつながりを示せたようで、とても嬉しかったです。
経堂アトリエさんの「秋のフェスタ」もあり、1日も2日も、人間賛歌をきっかけにいらした方々が、他の催し物に参加されたり、お話されている姿が見られたことも良かったです。
人とのつながりや、街や場所とのつながりのきっかけになれて嬉しい気持ちでした。
朗読「はじまりの歌」
今回は台本をお客様にお配りしました。
台本を”歌”とし、読むことを”うたうこと”として、一緒にワークを行いながらうたいました。
noteにも同じ内容のものを投稿してあります。
リンク集にリンクがありますので、もしよろしければ。
様子
10月1日撮影。
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秋にも関わらず、太陽が照りつけました。
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10月2日撮影。
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移動させていただいてから始まりました。
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この日も太陽が照りつけました。
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2日間とも経堂に住んでいる方、久しぶりに訪れた方、訪れて数回の方と、経堂の街とさまざまな距離感があると思われるお客様と一緒に、
歌をうたったように思います。
また、人と人との距離感も同様にさまざまで、誰かに何かを働きかけたり、誰かから何かを受け取るとき、僕を含めその人の中で何か変化があったのかなと思える瞬間があった気がしました。
朗読「はじまりの歌」が、関係性の変化について考えるきっかけになれたらなと感じます。
感想
ご来場者アンケートに記入していただいた感想を掲載いたします。
1.このイベントに来て
(とても面白かった、面白かった、どちらともいえない、面白くなかった、全く面白くなかった)
2.どうしてそう感じましたか?
(展示やパフォーマンス、運営など)
の構成です。
とても面白かった
「このアトリエの場所、オガワさんの言葉、その場にいる人たちの声、展示されているものそれぞれがゆるく結びつきながら心地良い時間をつくっていました」
面白かった
「どんな場所でどんなイベントだったのか、これまでの経過も知りたいと思い、来てみました。実際の展示、来場者とじょうじさんのお話を聞く、アトリエの中で時間が経過するうちに少しずつ理解できる、入って行くような体験を今回の展示を通してできました」
とても面白かった
「一生生きてきて3分間、初めて他の人の顔を見つめ合う事などなかった。フレッシュな、良い体験、楽しかったです」
とても面白かった
「演劇的なものを体験するとは思わず、楽しい驚きだった。『場』を感じること、間を通じて人との縁を感じることを意識した」
とても面白かった
「ふだんあまりなじみのない屋上というところでやるのがとても良いなと思いました。風がここちよかったです」
面白かった
「人との距離って難しいですね。関わって自分の中に生まれた気持ちがフシギだったです。天気がよくてすてきでした。おだやか…」
とても面白かった
「展示もとっても面白くて、前の展示みに来れてなかったけどそれらも展示されててつながっていく感じがして素敵だなと思いました。外の風景と人、空気がひとつの空間になっていく”歌”で楽しかったです」
とても面白かった
「『人間賛歌』という言葉と第1~4場の企画のひも付方が良かったです! 言葉をちゃんと形にしていて、すごい! リアルでお会いできて良かったですー笑」
とても面白かった
「よく、ここまでさらけ出したなという展示もあって、それは、覚悟みたいなものを感じた。これからどう発展していくか? はおもしろい気がする」
とても面白かった
「人とじょうじさんのやりたいことが、1~3場踏まえて一番そろっていたと思う。落ち着き具合が、これまでで一番安定していたと思う。ここからそれこそ『はじまり』だと思うので、今の経堂の街・人との距離感を大切にしていけるといいなと思いました」
とても面白かった
「まちとのかかわりの場のひとつを知ることが出来ました。開いた場になっていてステキでした!!」
とても面白かった
「同じ場で全く知らない方と表現したこと。声をひさしぶりにだしたこと『あーーー』。もっと長いワークショップ?(もっとその奥もみてみたい)も気になります」
面白かった
「改めて、人間関係の築き方に気付けた。何かに思いを馳せる時間が大切だと、改めて思うことができました」
その他
同日開催の経堂アトリエ「秋のフェスタ vol.3」の風景も掲載いたします。
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コラボカフェについて。
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![](https://assets.st-note.com/img/1665210154263-HoSmmY1YQu.jpg?width=1200)
たくさんの方がいらしていました。
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とても大きく、中には洋ナシがはさまっています。
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部屋いっぱいに絵やグッズがありました。
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奥が缶バッチ作りになります。
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選ぶだけでも時間がかかりました。
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「秋のフェスタ」は両日ともお客様が大勢いらっしゃいました。
ステンドグラスをどう作るかで初めましての方々の会話が弾んでいたり、
カフェでコーヒーを飲みながらくつろいでいる姿が見られました。
天祖神社のお祭りに来たご家族のお子さんがホワイトボードにスターニャンの絵を描いていたのが印象的でした。
さまざまなきっかけで経堂アトリエを訪れて、その流れで人間賛歌にも興味を持っていただけたことが多く、嬉しい気持ちでした。
人間賛歌「歌」まとめ
ひとまず、準備も含めた制作期間約7か月間、企画段階から含めると9か月間の長期制作が終わりました。
企画全体のまとめはまた後ほど書きたいですが、企画書を書いていた正月に思い描いていたような風景を目にすることができて、本当に良かったです。
経堂の、特に経堂アトリエさんにある「人と人が出会い、つながる、風通しの良さ」を来ていただいた方々に感じていただけたら幸いです。
「歌」で伝えようとしていた関係性の変化はすべて、その「ならでは」の部分に支えられていたと感じます。
この変化はまだ”はじまり”であり、この街との関わりは今後の人生にずっと、ずっと続くものだと信じます。続けたくなくなったり、続けられなくなったら、そのときはそのときで。
いらした方と話していたのですが、関係性を深めたあとはどうなるのか、どこがゴールなのか。
「関わる」ってどこからどこまでが「関わる」で、「関わらない」で、「深まる」「深まらない」なんでしょうか。
「関わらない」はやり取りをしなくなることなのか。完全に忘れ去ることなのか。
僕は、自己紹介が終わって、心の距離感が分かったなら、それはもう「関わる」に入っていて、出会っていても離れていても想いを馳せていれば「関わる」だと信じています。
おそらく、人や街がそれぞれで変化し続ける限り「深まる」ことに終わりはなくて、「関わる」ことも終わりがない。
その場合、僕はたぶん自分に変化があっても、この9か月にあった瞬間の積み重なりを忘れ去ることはなくて、「歌」で見た風景はずっと心に残る気がします。
きっとその風景を胸に変化しながら「関わり続ける」ことがゴールになっていそうです。
今後とも、よろしくお願いいたします。またいつか。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
「歌でお開き。」
リンク集
宣伝写真:スゲノリュウゴ
撮影:SAKI
友杉さん展示 スターニャンと秘密の家
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