【あなたの気持ちを代弁する】歌と歌詞
※解釈は私個人のものです。もちろん作詞者には意図があると思いますが、本記事は私の感覚でまとめています🙇♀️この曲を聞いたあなたは、また違う感じ方をするかもしれませんね😊
🌼人生編
🌱ヒッチコック / ヨルシカ
自分自身と葛藤し、数多く並べられてきた「綺麗ごと」に嘆いています。
まっとうに生きている人の方が損をしているじゃないか、つらいことをたくさん経験したほうが強くなれるなんて嘘だ、いつか報われると信じて耐えればいいのか…軽快リズムの出だしからは想像できない重く鋭い想いが胸を刺します。
語り手(この曲の主人公)は、ドラマや映画の中には「ドラマチックに人が死ぬストーリー」がたくさんあるが、売れるからと死に価値をつけて素晴らしいもののように扱うことにも苦言を呈してます。自身の苦しみから世の中への嫌悪にまで広がってしまう、私もそういった経験があります。
生きる中で感じる漠然とした空白感にモヤモヤしたり、たくさん嫌なところが見えて、嫌になって、全部忘れたいけど実際はそれも叶わなくて、何かにすがりたいけどわからない、語り手の脆さや繊細さが痛いくらいに伝わります。それが、聞いている私自身が見て見ぬフリをしていた部分を露呈されたような気分になるのです。
🌱What's Going On? / Official髭男dism
明るいサウンドとは裏腹に、いじめや過労死などで社会問題となっている自殺をテーマにした歌。
ラストにかけてのサウンドの変化で、ミュージカルを感じさせる壮大な一曲です。ジャケットはマーヴィン・ゲイの『What’s Going On?』をオマージュしています。
誰でも指先だけで人を追い詰めることができるようになった世の中で、「死」というものが軽く扱われるようになった気がします。
この曲からは、寄り添いながらも前向きに、命を絶とうとする人を助けたい、照らしたい、そんな強い想いを感じます。
作曲者の藤原さんもいじめられた経験があるそう(インタビューで見ました)。同じ想いをしたからこそ、「"一緒に"生きよう」と前で手を差し伸べて待ってくれているような、人の温かさを感じる曲になっているのかもしれません。
🌼恋愛編
🌱Musica / ブランデー戦記
ロマンチックでオシャレな歌詞。艶のあるサウンドにもどこか懐かしさを感じます。
「ブラックコーヒー」、「クラシック」…若い子が想像する大人っぽいものが並べられており、どこか背伸びしている感じがします。年上の男性に恋をしているのでしょうか。「人生経験」以外が足りてると思っているところも若さゆえの勢いのある感じがします。
特に「私がクラシックを分かるようになったら結婚してくれる?」の部分ががかわいくて大好きです。早く肩を並べたいと願う純粋な瞳に見つめられている気分になります。
ロックなのに「クラシック」、そういった言葉選びが魅力を倍増させていますね。
ピュアな恋心がオシャレに歌われており、聞いていて飽きない一曲です。
🌱milk / aiko
恋する乙女ってそうだよね…その人で頭いっぱいになっちゃうんだよね…って、学生時代のキラキラした片思いが思い出されます。
もしすれ違ったら、もし電話がきたら、もし話すことができたら…もしもに備えてたくさん頭の中で練習するんですよね。そんないじらしい乙女心が表現されています。
私は特にラストサビがかわいくて大好きです。夢中で大好きで一緒になりたい「あなた」がいない世界なんて価値がない。そう思える人に出会えたことが奇跡の1つなんですよね。
私はaikoさんのファンクラブに入っているくらいには大ファンなのですが、基本的に重いんです。想いが(笑)でも片思いの時って、相手にとって負担だろうなってくらいずっしりした想いを抱えてますよね。
これがもう10年以上前の曲ということに驚きを隠せません…。時の流れを感じさせない色褪せない楽曲、aikoさんさすがです。
🌼推しがいるあなたへ編
🌱だからとて / =LOVE
=LOVEさんでは「絶対アイドル辞めないで」や「推しのいる世界」もオタクソングですが、私は「だからとて」が好きです♡
実ることのない想いが切ない曲ですが、メンバーも「恋愛ソングというよりも、ファンの方とその人が応援してるアイドルについての歌だと解釈してレコーディングしました」と言っています(インタビュー記事より)。
推しはファンに多くの影響を与えてキラキラした姿をたくさん見せてくれますが、ファンは推しの本当の部分を知ることってできないんですよね。そんなことはわかっているけど、心から大好きだし欲張りになってしまう。推しがいる方には響く歌だと思います!
ちなみにMVもとても良いです(Very かわいい)。
🌱バンドマン / SHISYAMO
この曲は好きなバンドマンの追っかけをする子が主人公ですが、アイドル
、俳優、VTuber…そういった推しがいる方も「そうそう…」と頷く部分があるにではないでしょうか?想いはあるのにお金が足りないと嘆いているところなんて、本当にそうだと首が取れそうなくらい頷きました。
この曲の主人公は、俗にいうリアコ(推しに恋している)タイプですかね。自分は他のファンとは違う!と思っていて、ステージから目があったり、握手の力の入れ方でときめいてしまう。
最後の大サビなんて聞いているだけで、キラキラ輝く推しが想像できてしまいます。推しの表現する世界観や、ステージで輝く姿、すべてに魅了されて推し活しているんですよね~
感覚を言語化するって難しいですね。
数多にある曲のうちたった6曲ですが、ご紹介できてうれしく思います。
みなさんの心に寄り添う歌に出会うきっかけになっていたら幸いです🍀