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トレランの面白さがいっぱい詰まってた IZU TRAIL Journey 2024

12時間半かけて、IZU TRAIL Journey 70kを走ってきました。

この大会は西伊豆の松崎新港からスタートして伊豆の山中を走り、70km弱先の修善寺がゴールというトレイルランニングレースです。

このレースの良かったところ。

  • とてつもなく景色がいい

  • 走れる箇所がとても多い

  • 様々な特性の道を走れる

このレースの厳しかったところ。

  • 後半の階段地獄

  • 風が強い

とてつもなく景色がいい

I TJといえばなんといっても景色の良さでしょう。
36km地点あたりにある猫越岳(ねっこだけ)という可愛い名前の小さめのピークを過ぎると、視界がばっと開けて仁科峠方面が見通せます。
笹薮のど真ん中を細〜く刈り込んだ伊豆山稜線歩道があり、その向こうに駿河湾がドーンと広がっています。

これぞI TJ。この風景を写した写真を見て、「うわっ、ここ走ってみたい!」と思ったのがこのレースにエントリーすることになったきっかけでした。

そしてさらに進むと伊豆山稜線歩道の向こうに富士山が見えてきます。雄大さに腰が抜けそうです。

だんだん日が暮れてくると、富士山はさらに美しくなっていきます。天気も最高に良かったし。この辺は遅いランナーだけが見ることのできる光景なんだそうです。早い人は明るいうちにゴールしちゃいますから。

しかし写真では素晴らしさが全然伝わらないですね。実際に広がるパノラマは思わず「ふうわー」という間抜けな声が口から漏れちゃうレベルのものでした。

走れる箇所がとても多い

これもI TJについてよく言われること。テクニカルなところや急登や劇下りは少なくて(全くないわけじゃない)かなりの部分が走りやすい角度なので、「走らされる」コースです。

実際追い越しの難しい細い箇所は多いので、後ろから人が来るとどうしても走らざるを得なくなるので、「走らされる」感じになりがちです。

なんとか脇に避けて先に行ってもらっても良いのですが、さらに後ろに何人もついてきていた場合、かなりの人数が目の前を通り過ぎるのをぼーっと突っ立って眺めなければならない羽目に陥ります。これも精神的に辛い。やっぱり走ってしまうのです。

なんにせよいい感じの角度の下り坂はいっぱいあったので、坂下りマニア的には大満足でした。

様々な特性の道を走れる

走りやすい道は多いのですが、道の特性がバラエティに富んでいてとても面白かったです。

思い切り走れる長い下りのロードはあるし、トレイルは程々の難度のところがいい塩梅で現れて飽きさせません。その割に岩場や鎖場がなかったのも臆病な私にはありがたかったです。

刈り込まれた笹藪の真ん中を突っ切って行くのは面白いし、一番気に入ったのは終盤に出てきた芝生(ですよね?)の広くて緩い斜面を走って行くところ。あれは気持ちよかったですね。もう暗かったので写真はありませんが。

あんなところを走れるなんて思ってませんでした。ランニング禁止とかになっててもおかしくなさそうなのに、ありがたい。芝が緑で明るい時に走ってみたいものですね。

全体的にどこのトレイルもよく整備されていて、整備する方々のトレイルに対する愛を感じさせてもらいました。

後半の階段地獄

道のパターンはバラエティに富んでいてよかったのですが、第3エイドを出てからの延々と続く階段に次ぐ階段には参りました。あれは多過ぎる。
階段になっているということは手間をかけて整備されているということの裏返しなのだろうとは思いますが。

段差はまあまああって、下りは基本的にリズムよく力を抜いて降りていけばいいのですが、たまに歩幅に合わない段が出てきたりして「イーッ!」ってなっちゃいました。

段差はあるし規則的ではないので、足元から注意を逸らすことができません。そうすると先の方を見ることができないので、「いつまで続くんだこれ!」と、何度も呟いてしまいました。

風が強い

素晴らしい晴天でしたが、風は強かったです。この時期の伊豆はそういうもののようですね。防寒対策はきっちりしないとほんとにやばいと思います。

スタートの松崎新港ではのっけから海風が吹きつけてめちゃくちゃ寒かったです。強風すぎてスタートゲートは設置できないといってました。

それでもスタートしてしばらく登ると風もなくなり、ウィンドシェルを脱いで進みました。そして高度が上がるごとに徐々に気温が低下してきたので、また羽織ろうかなーと思ったのですが、前述したように避けにくいシングルトラックばかりだったので、開けたところに出るまで我慢しました。

そして開けた場所に出て、いざウインドシェルを着ようとしたら手がかじかんでうまくファスナーが上げられないのです。そこまですごく寒いと感じているわけではなかったのでこれには面食らいました。一瞬周りの選手の誰かにファスナーを上げるのをお願いしようかと思いましたが、カッコ悪過ぎるのでなんとか何度もトライして、やっとのことで自力で引き上げることができました。やっぱりレイヤリングの調節は早めにやんないとダメですね。

その後も伊豆山稜線歩道などの稜線に出ると強風が吹きつけてきましたが、早め早めの対策でなんとか凌ぐことができました。風のないところで着込んだまま動き続けていると熱がこもってバテてしまうので、脱ぐのも早め早めにやらないといけません。

そんなところですね。補給関係とかは気が向いたら書くかも。

最後に山ピクミンの収穫をどうぞ。

「がらんさん」と読むそうです
だるまやま
「たましいのやま」ではなく「こんのやま」だそうです

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