鬼怒川温泉で平日4泊5日のワーケーション
Otellというサービスを利用して、鬼怒川温泉で4泊5日のワーケーションをしてきた。
今回、Otellを使った所感やホテルで仕事をすることについてまとめみようと思う。
なぜワーケーションをしようと思ったのか
フリーランスデザイナーはパソコンと通信環境さえあればどこでも仕事が出来る。
裏を返せば、家から一歩もでなくても仕事も生活も出来てしまう。
フリーランスになった頃は仕事の獲得や進め方、雑務に追われて気にならなかったが、家から出ないことでいつの間にか保守的・消極的な選択が増えてきたのでは?と思うことが多くなった。
これはまずいと思い、筋トレ・ウォーキングなど心身を鍛え改善を図ってみたけれど、今度はデザインのアイデアの源になるものが枯渇しているように感じた。
常日頃、私は「アイデアの源泉は五感を使うことにあり」と思っているので、今度は仕事以外の時間はなるべく家を出て、近くの美術館や町並みを観察して少しでも感性を刺激。
なんとか色んな場所に足を運んでみたが、近くだけだとすぐに限界が…。
また、仕事は仕事、遊びは遊びになっており、仕事と遊びを同じ軸で捉えた生き方をしたくてフリーランスなったはずなのに、その方向性とズレていることも気になり迷宮の中に。
その時、後述するOtellの存在を知り、「これだ!」となって利用してみることにした。
Otellとの出会い
Otellは「平日4泊5日21,780円〜」を売りにしている、平日かつ1週間以内の滞在を目的としたサービス。
お仕事を一緒にしている方からこのサービスを教えてもらい、いいのでは?と思うように。
Otellはワーケーションの中でも『バケーションアズワーク』という仕事を中心としたワーケーションを想定しており、自分が模索していた方向性と合致するものがあったのが決め手だった。
宿泊したところ
今回は、行ったことがないところで自然が多いところがいいなと思い、「ホテルサンシャイン鬼怒川」に宿泊。
ちなみに鬼怒川は東京方面だと、最近スペーシアXという新しい車両も導入されて行きやすくなっている。
私は金沢に住んでいるので、北陸方面からだと電車の乗り継ぎや移動時間の長さとかそこそこ難易度が高かったけれど…。
良かったこと
なんといっても「平日」「1週間以内」というのが自分のライフスタイルに合っていて良かった。
Otellで提供しているホテルは53件と少なめに感じるけれど、1000件以上あると選べなくて行かない (これがヒックの法則か) になるので、私にはちょうどいい数。
また、他の予約サイトに比べて少し安めなのも嬉しい。
とにかく現状打破が先に立って、鬼怒川温泉に何があるかも知らずに行ったけれど、飲食店なども多くて食べるところには困らなかった。
困ったこと
実際にホテルを泊まってみて予想外だったのが通信環境が良くなくて、業務に支障が出たこと。
特にweb会議は壊滅的で、私が喋ることも多かったのでコミュニケーションがとれなくて結局会議の後にテキストでのやり取りで補うことに。
Otellのサイトでは『WiFi(25Mbps以上)を揃えています。』となっていたけれど、あまりの遅さにスピードテストをしたら、上り1.4Mbps / 下り2.8Mbps しかなく「非常に低速」という結果に。
同じくOtellで提供している鬼怒川温泉の宿泊施設に「鬼怒川パークホテルズ」があり、こちらは『大容量通信』を特徴としてあげているので、こっちにすれば通信環境は保証されていたかも。
もうひとつ困ったこととして、部屋のタバコ臭さが辛かったこと。
ホテルの詳細ページに『喫煙可』とあり、喫煙部屋であることは承知していたけれど、「喫煙部屋ってこんなに臭いのか…」と衝撃を受けた。
今まで自分でホテルを選ぶ時は禁煙部屋を選んでいたので知らなかった。
今回の経験で勉強になった部分。
ワーケーションをしてみて
今回の経験を通して、これが自分にあったスタイルだなというのを実感できた。
今までは仕事の関係者と会うタイミングに合わせて、合間を縫って美術館に行き、且つ一泊二日で移動していたので、とても慌ただしく疲労と睡眠以外は仕事のことが頭で一杯だった。
五感を刺激するには、ボーッとして頭の中に余白を作る必要があると思っている。
その余白を作るために1週間ゆっくり滞在して、仕事をしながら隙間時間で見たことのないもの・経験したことのないものに触れることで良い循環が作れるように感じた。
また、自宅ではないことで、選択と集中が出来たように思う。
家で仕事をしていると、気が散るものが多くあるので、少し仕事をして家事をして…と1つのことに集中できなかったり、逆に仕事を切り上げるタイミングを見失い深夜になり、何も食べていなくてただ疲れているということもあった。
でもホテルにいると家事はしなくていいし、食事は飲食店に合わせて行動するので、「今は〇〇をして、その後に△△をする」といったようにメリハリのある行動とることが出来た。
この方法を模索しながら、さらに一歩踏み込んで地域創生に関われたらと考えている。
各地の市町村でワーケーションと地域創生を組み合わせた募集はあるので、生活にメリハリを付けつつ、仕事と生涯を通してやりたいことを混じらせながら関わっていきたい。