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2023年に映画館で見た映画

コロナ前は年間70本くらい映画館で見ていたけれど、コロナと引っ越しや仕事の変化などなど色々あり見る本数が半分くらいに減ってしまった。
ただ、悪いことばかりではなく、今まで見なかったような映画も見るようになるというポジティブな変化もあったので、そのあたりも含めて今年の記録として残そうと思う。
※趣味のXアカウントで書いた内容を付け足ししています。

映画館で観た映画

THE FIRST SLAM DUNK

友人からの強い勧めで見に行った。結果的に見に行ってよかったと思えるくらい唯一無二の作品だった。
原作からの再構築もいいし、視点をリョータに変える大胆さや、3DCGと作品の相性の良さなど語りだしたら尽きない。

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ

何度も挫折しながらアニメや原作を見て、突然2022年2月に目覚めてハマって原作もアニメも一気見してしまった。人生何が起こるかわからない。
やはり音響のいい環境で見る映画はいい。

アントマン&ワスプ クアントマニア

マーベル作品の中で、アントマンとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが好きなので続編は嬉しい。
が、シリーズになるほど面白さが右肩下がりなのは悲しい…。

BLUE GIANT

コミックスが好きで楽しみにしていた映画。無印全編をどう描くのか気になってたけど、2時間で3人の成長や葛藤がちゃんと描かれていて良かった。上原ひろみさんの演奏も最高で、漫画の音を実際に聴けたのは感動。
見どころは演奏シーンだけれど、CGを使った演奏がうまくマッチしていなくて、たまに入る手書きの迫力に負けているのが惜しかった。

AIR / エア

スラムダンクと同時期にやっていたのにあまり話題になった感じがしない作品。内容はエアジョーダンができるまでを描かれていて興味深かった。
エアジョーダンだけど、ジョーダンの顔は一切映されないのもテーマが何なのかブレなくていい判断だと思った。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

毎年恒例。最近の作品の中ではわりと好き。何より哀ちゃんが可愛い。

search / サーチ2

1作目が大好きなので続編発表からずっと楽しみにしていた作品。
最初のシーンが、前作と同じ展開で、「一緒かあ」と思わせておきながら、その時点で大胆に仕掛けてくるの最高だった。今作はデジタルネイティブが主人公だから前作とはまた違ったサービスややり方が出てくるの面白い。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3

マーベルで一番好きな作品なので、これで終わりかと思うと悲しくて悲しくて…。
ロケットの過去が思ったより悲惨で見ててしんどくなった。1作目の面白さには敵わないけど、シリーズ通して安定していたな。

ザ・スーパーマリオブラザーズ

子供も大人も楽しめるマリオムービー。私はそんなにマリオのゲームを知らないんだけど、めちゃくちゃ楽しく見れたので子供はもっと楽しいだろうなあ。

マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン

偉大なるデザイナーから制作のヒントでももらえないかと鑑賞。あまりに破天荒で参考にはならなかったけれど、マリメッコに対する見方は変わった。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

見終わるまで続き物だと知らなかった。正直記憶があやふやだけどいつも通り派手な内容だったはず。

聖地には蜘蛛が巣を張る

イランを舞台にした映画。文化の違いからくる倫理観のズレでどうにかなりそうだった。女性一人では宿に泊まることも難しくて、ヒジャブの被り方でも細かく注意される。女性が殺されるのに、娼婦だからと殺されることが軽視される世界観に目眩がする。訴えかけるものがあって考えさせられるいい作品だった。

パリタクシー

タクシーでの会話劇がメインなんだろうと気軽に見に行ったら、確かにその通りではあったんだけど、語り手の女性の人生が壮絶で斜め上の展開だった。最後は都合がいいようにも感じるけれどタクシーの中を舞台にしたフランスらしい作品だった。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

前作の映像的な新しさと内容の面白さとどうしても比較してしまう。長いわりに雑然としていて印象に残らなかった。一番の驚きはこの映画が前編だったこと。

ザ・フラッシュ

カメオ出演はなかなか嬉しいサプライズではある。が、もうマルチバースが食傷気味…。特に並行世界の同一キャラは「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が良かっただけにどうしても比べてしまう。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

インディ・ジョーンズは1作目から見ているので、ほとんど惰性で見に行っている。見たはずなのに印象に残っていない…。やはり最後の聖戦が面白すぎた。

帰れない山

イタリアの山々は見ているだけで美しい。父と子、友情、それぞれの生き方を長い時間をかけてじっくり描かれる。華やかさはないけれど、良質な作品を見た満足感があった。

セールスガールの再現学

初めてモンゴルの映画を見たけど色々興味深かった。主人公の女の子がどんどん垢抜けていく過程もいい。ただなぜか劇中に歌ありの曲が流れる際、その歌を歌うバンド?歌手?が映像に映り込んでくるのがよく分からなかった。モンゴル映画の特徴なんだろうか。

カード・カウンター

見た後に思ったことは、ある程度事前知識がないといけない映画だったということ。映画の下地を知っていればそれなりに楽しめるはず。

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE

最近の3時間近くある映画の中では一番時間を感じさせない面白さだった。気づいたら終わってた…。新しく登場するグレースのキャラが物語の緩急を作ってていい。早くPART 2が見たい。

テノール!人生はハーモニー

フリーターの主人公がある時オペラを披露して音楽学校に通う前半は面白い。後半は主人公に才能があるのは分かるけれど、今まで音楽学校で血の滲む努力をしてきた生徒をないがしろにするような展開が引っかかった。

CLOSE/クロース

学校という社会に放り込まれた途端「普通」を意識せざるを得なくなる冒頭からひたすらしんどい。もし一言伝えていれば、もし他人のように振る舞わなければのもしもが罪の意識になって主人公に積もっていく。10代だからこその物語。

MEG ザ・モンスターズ2

人間 vs 人間vs 人間 vs古代の生き物+タコ+サメの映画。とにかく話がとっ散らかっている印象。複数のアイデアを何も考えず繋ぎ合わせてる感じで、前後の文脈がないから少しもハラハラしない。キーになりそうなキャラのメイインが主人公とも叔父さんとも関係良好だから毒にも薬にもならないのでいない方が話にまとまりそうだと思った。

探偵マーロウ

映画の作りとして、探偵が色んな場所を調べて情報を得るというより、その場その場であった人との会話で状況を説明するので、映画というより舞台を見てるみたいだった。壮大な音楽に対してシーンが地味なので、「今ってそんなに悲壮なシーンか?」みたいになる。個人的にリーアム・ニーソンと相性が悪い。

裸足になって

夢も声も奪われた主人公が、同じくさまざまな傷を負った人たちを導き、再生していく過程が良かった。物語の背景にはかなり重たいものがあるけど、希望のある内容がいい。あと、アルジェリアの情勢が分かってるとより深く理解できると思った。

劇場版シティーハンター 天使の涙

シティハンターはずっと味の変わらないガムみたいで安定感がある(褒めてる)

グランツーリスモ

後半怒涛の面白さがくるけど、それと同じくらい前半のつまらなさで相殺されるのがもったいなかった。
父子の確執と主人公とエンジニアの擬似親子の対比を前半でしっかり描けたら、後半にもっと深みが出ただろうなと思う。ただ、事実を誠実に描こうとして丁寧な作りになってたのも分かるので難しいところ。続編がフィクションだったら化けそうな可能性がある。

わたしたちの国立西洋美術館

休館してる間のドキュメンタリーで、館内から倉庫に移される時の美術の扱いを見てるとこっちまで緊張してくる。働いている人のインタビューもあり、話を聞いていると本当に美術が好きなんだろうなというのが伝わる。反面、芸術の意義が全面に出すぎて来館者を増やす施策は効果が薄いように感じた。芸術は売上と相性が悪いと考えさせられる。

イコライザー THE FINAL

3作目だけれど、前作までに比べてこじんまりした印象だった。スピンオフや別シリーズとしても展開できそうだなと思ってる。

ふたりのマエストロ

父と子の物語として前半は面白い。後半のオーケストラシーンで「それは流石に都合良すぎませんかね」となってスッキリ終わる気持ちになれなかった。

ゴジラ-1.0

めちゃめちゃめちゃめちゃ面白かった。とにかく脚本がいい。なぜ主人公が、民間の即席チームで、ゴジラを倒すのかが物語の前半を使って描かれるので説得力がある。破綻しそうな設定をも世界観を戦後にすることで一気にリアリティが出てくるのが面白い。戦闘シーンもどれも良くて、ゴジラの圧倒的な強さを見せられてここからどうやって勝つんだ?という緊張感が最後まで続く。エンタメとしてちゃんと面白い。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

第一印象はやたら作画が良くてぬるぬる動くこと。内容は暗いけれど原作1話目に繋がるようなエンディング含めて良かった。2時間あっても十分間が持ちそうなほど登場人物がそれぞれ個性があっていい。

1年の鑑賞を終えて感じたこと

京都から金沢に引っ越したことで、見る映画のカテゴリーや鑑賞体験が変わったように感じた。
京都では見たい映画があると近くの映画館でいつでも見れたが、金沢で車がない生活だと行動範囲が限られて、行きたいと思ったときに行ける状態ではなくなったのが大きい。
また、1つの映画館でやる映画の本数が少ないので、行動範囲にある映画館で見たいと思っても見れないということが多かった。
そこで新たに見つけたのがミニシアターの存在。
過去に金沢に住んでいたときは一度もいかなかったのに、頻繁に足を運んでこれまで対象外だったカテゴリーの映画に出会うことが出来た。
また、配信で補完することも増えたので、機会があればそちらもまとめてみたい。

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