スタートアップ転職で経験した光と影
はじめまして。
私は2021年に大企業からスタートアップへ転職しました。本記事はそこで経験した光(上場)と影(解雇・倒産)についてのお話です。
スタートアップへの転職を考えている方や、転職した会社の経営状況が悪くリストラされそうで不安な方などにとって、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。
大企業を離れてスタートアップへ
私は大手電機メーカーでソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートしました。しかし、10年ほど勤めると開発している商品に魅力を感じなくなったり、いわゆる大企業病というような開発スピードの遅さに物足りなさを感じ転職を考えるようになりました。
そんな折、おもしろそうな企業を見つけ、思い切って転職を決意。ディープテック領域のソフトウェアエンジニアとして働くことになりました。
上場とその波紋
私が加わったスタートアップは、急速に成長を遂げ、ついには2023年に上場することに成功しました。しかし、その喜びもつかの間、上場直後に経営陣内部のクーデターが発生し、会社は混迷を極めました。創業者が退陣に追い込まれてしまったのです。
資金繰りの悪化と個人の危機
上場によって得た資金は予想外に少なく、資金繰りが悪化。結果、4ヶ月にわたって給料の未払いが続きました。この期間に妻の妊娠が発覚し、無収入の状態で将来への不安が募りました。
新経営陣の奮闘と終焉
新しい経営陣は資金調達に奔走しましたが、望む結果を得ることはできませんでした。やがて、2023年の夏、私を含む全社員に解雇通知が届き、私は再び転職市場へと足を踏み出さざるを得なくなりました。
未払い給料を取り戻すために
会社から給料が支払われない経験なんて普通ないですよね。なので、私もどうやって未払い給料を回収すればよいかわからず、人生で初めて労働基準監督署や弁護士に相談しました。
しかしながら、会社にはそもそも資金がないので未払い給料を支払うのは難しこと、会社が倒産していないので国の未払い賃金立替制度も利用できないことがわかりました。
給料未払いが発生した時点で退職していれば雇用保険から給付金(いわゆる失業手当)が出るのですが、会社と雇用契約が残っている以上失業手当をもらうことは法律上できないとのことでした。
倒産、そして一筋の光
結局、私がいた会社は倒産しました。会社から未払い給料が支払われることはありませんでした。
とはいえ、倒産により国の未払い賃金立替制度が利用できることになり、私たちに少しの救済がもたらされました。
以下はもう少し踏み込んだお話になるので有料記事になります。
給料未払いなのになんで4ヶ月も退職しなかったのか、
未払い給料を取り戻すために具体的にどういうことをしたか、
などについて書いてあります。
興味のある方はご購読いただけると嬉しいです。
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