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2022.09.25 千光寺頂上展望台

2022.09.25_尾道市
千光寺頂上展望台/AS/2022

障害物が一つもない眺望。
一歩下がり、手摺やその影を重ね見る視点。
構造物とともに動的に景色を捉える、上り下りの体験。
目的地点を示す分かりやすい構成に対し、その一歩一歩に景色との関係が設定され、眺めることと歩くことが切断されない。


手摺は塗装が小さく剥がれており、地面にも接地部分から雑草が生えていた。
このまま経年し、時々手入れや補修が行われ、この地に根を据えていくような在り方も想像できて良かった。

一方で、こう括ってしまうのは乱暴だとは思うけれど、青木さんの建築は「白の塗装が剥がれている」というイメージが自分の中である。

仕上を選択する際に、建築のまとう《くうき》が「その場所に定着していくこと」(亜鉛メッキなど?塗装も白ではないもの?)より「正確に表象すること」が優先される場面が多いのは、

障害物のない眺め
手摺と影としまなみ
輪郭がぼやけていく影
階段からの眺め
階段からの眺め
躯体と雑草
塗装が剥がれてきた手摺
景色を眺める様子
地面にお絵描き

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