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ドラマチックとか映画みたいな写真ってなに?

よくフォトグラファーが言う、「ドラマチックな写真」「映画のような写真」ってあるけど、なんだかしっくりこないです。

2、3年前は僕もこうした表現を使って、自分の写真に対しての思いを書いたり話したりしていました。

話していく中でも、どこか違和感があって、なんだかしっくりはこないけど、他に表現できる言葉がないという理由で使い続けていた気がします。

そう自覚してからは、使わないように意識して、別の表現をすることにしています。

ドラマチックとか映画みたいってなんだろうという気持ちがふつふつと湧いてきたので、ちょっと考えてみようと思いました。

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それぞれの言葉の意味

僕自身が整理するために、それぞれの意味をきちんと考えてみたい。

ドラマチック
劇を見るように感動的、印象的であるさま。劇的。
大辞泉

「映画のような」という意味に関しては、その通りに捉えて「映画のワンシーンで見るような」ということとしておきます。

ドラマチックな写真を考えると、劇を見るように感動的な写真だったり、印象的な写真ということになります。

ウェディングフォトなどを撮影していると、確かに印象的な写真や感動的な写真は撮影できるので、間違ってはいないし、表現としては適切なんだろう。

映画のワンシーンのような写真というのは、撮る人・見る人それぞれが今まで見た映画で似たシーンを見たことがあるという前提がないと使えないのか?

おそらくこんなに固く考えてる人はいないと思う。笑

なんとなく映画でありそう、という写真のことをそう呼ぶことがほとんどで、そんな前提なんか誰も気にしていない気がします。

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もっと表現できる言葉があるはず

なんでこうした表現に違和感をもったかというと、前撮りや結婚式当日の撮影で色々な方を撮影しているのに、表現が同じというのは、乱暴じゃないかなとふと思ったことが起因しているかと。

撮影される人が別、撮影する場所が別、撮影する時間帯も別であればそれぞれの写真に対して、違う表現があるはず。

写真でそのときのことを表現することは得意でも、きちんとそれが伝わるように言葉で伝えないといけないと思いました。

写真にどんな思いをこめたのか、どういう表情を切り取りたかったのか。

なんとなく格好良いから「ドラマチックな」とかつけるのは、少し手抜きしているのかなと自分自身で考えてしまいます。

フォトグラファーはアーティストでもあるので、きちんと表現できる能力を高めておくことに越したことはない。

人によって受け取り方が違う

見る人によって受け取り方が変わってくるから、簡単に一言で「ドラマチックな写真」「映画のような写真」と伝えてしまうと、自分が思っているように相手に届かない。

せっかく届く相手がいるのに、伝えられないというのは切ない。

万人受けするというのは無理があるかもしれないけど、きちんと誰が見ても自分の感情やそのとき大切に思ったことを伝えていきたいという気持ちは大事にしていきたい。

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たくさん表現の幅を広げて、多くの人に写真の楽しさや、写真を残すことの意味を伝えていきたいと思います。

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