MTGドラフト「ブルームバロウ」赤白デッキガイド
MTGアリーナのプレミアドラフト環境における、デッキ構築、プレイングのコツを解説します。今回のお題は「赤白ハツカネズミ」デッキです。皆様のドラフトの助けになれば幸いです。
デッキ構築
ブルームバロウ環境において、「赤白ハツカネズミ」デッキは他のデッキよりも、ワンテンポ早い立ち位置になります。攻撃的なクリーチャーを序盤から展開して、押し切る戦略です。
ワンテンポ早い展開
1マナ域のクリーチャーを採用することで、相手よりもワンテンポ早く動き始めることができます。アンコモンの《心火の英雄》は「雄姿」を持つ1マナ域で最高のクリーチャーです。コモンでは《勇敢族の二人組》が「雄姿」を誘発できる優秀なクリーチャーです。
1マナ域のクリーチャーを入れた数だけ、2マナ域のクリーチャーは減らします。高マナ域クリーチャーを減らすと中盤以降が厳しくなるので、2マナ域で調整します。
中盤以降も攻撃できる体制
盤面が膠着すると勝つのが厳しくなってきます。中盤以降でも継続的に攻撃できるように、4マナ域のクリーチャーを4枚を目安に入れます。
これらは回避能力(飛行や威迫、トランプル)を持っていることが重要なポイントです。《豆殻の従者》や《鶏冠の供給者》は飛行持ちで、「雄姿」を誘発できるので有力な選択肢です。
《古参の護衛鼠》は回避能力はありませんが、先制攻撃と占術1が強力な為、1枚は採用したいクリーチャーです。
「雄姿」持ちの採用枚数
呪文や能力の対象に取ることで、能力が誘発する「雄姿」を持つクリーチャーを何枚採用するのか悩ましいところです。「雄姿」持ちが多すぎても、すべてを誘発させることはできないので、4枚ぐらいが良いかと思います。サイズアップできない「雄姿」は優先度が下がります。
優秀:《古参の護衛鼠》、《心火の英雄》
普通:《イラクサの護衛》、《豆殻の導師》
残念:《髭羽ペンの書記官》、《ハツカネズミの罠師》
「雄姿」の誘発要員
「雄姿」持ちのクリーチャーと単独で強い(ただつよ)クリーチャー以外は、「雄姿」を誘発できるのが望ましいです。《アライグマの結集者》、《シスルダウンの演者》はマナ不要で対象に取る能力を持っているので、重要なクリーチャーです。
装備品は付け替えることで、継続的に「雄姿」を誘発できるので、1〜2枚あるとデッキが強くなります。特に《短弓》は装備コストが(1)で付け替えやすいので、積極的に採用したい1枚です。
プレイングのコツ
基本の勝ち筋は、「序盤にクリーチャーを展開してダメージを稼ぎ、中盤以降は除去呪文や回避能力持ちクリーチャーで押し切る。」というアグロデッキの王道戦略になります。
リソースを失わないこと
このデッキは、コモン・アンコモンに手札を増やすカードがありません。リソースを失うとリカバリーできないので、盤面に出したクリーチャーはコンバットトリックで討ち取られないように注意します。
また、初期手札の枚数も重要なので、マリガンの判断基準は難しいと思います。序盤に展開できない手札はマリガンします。
勝ちを急がないこと
序盤は相手よりも早く動けるので有利な展開になると思いますが、中盤から潮目が変わり、攻撃できない状況に陥ることがあります。
相手よりもサイズの小さなクリーチャーでコンバットトリックを使って攻撃するのは、非常にリスクが高くオススメできません。1ターン立ち止まってクリーチャーを展開することも重要です。
継続的に「雄姿」を誘発させられる状況であれば、状況は次第に有利になる可能性が高いです。焦らずに戦いましょう。
装備品は同じクリーチャーに付けられるのを忘れずに
既に装備しているクリーチャーを対象に、同じ装備で対象を取ることができます(アリーナの警告メッセージは出ます)。他のクリーチャーに装備してから、「雄姿」持ちに装備し直す必要はありません。
カード個別評価
「雄姿」を誘発させながらサイズアップできるので、強そうに見えます。しかし、実際に使ってみると「雄姿」持ちクリーチャーと噛み合わずに、チャンプアタックさせるケースが多いです。本人のサイズが小さく、回避能力も無いので採用しません。
赤白ハツカネズミ向けのクラス・エンチャントです。レベル3になるとゲームを終わらせる強さがあります。序盤〜中盤はクリーチャーの展開が優先されるので、レベルを上げるタイミングが難しい点です。《短弓》とセットで1枚ずつ入れておくのが良いと思います。
タップするだけで「雄姿」を誘発できる優秀なアライグマです。4マナ以上のクリーチャーが速攻で殴ってくる状況は、相手に大きなプレッシャーを与えます。ハツカネズミではありませんが、1〜2枚採用します。《ポイ捨て》でルーティングが誘発するのも良い点です。
正直なところ微妙な性能のクリーチャーだと思います。新生で2体出しても「雄姿」を2回誘発させるのは難しいですし、ハツカネズミ限定で攻撃力しか上がらないので、殴りにいけないケースが多いです。ただし、1マナでも、3マナでも出せる柔軟性を考慮して採用できるラインかと思います。
まとめ
1マナからクリーチャーを展開できるようにする
回避能力持ちクリーチャーを数枚入れる
手札・盤面のリソースを失わないように気を付ける
最後に、私が7勝できたデッキレシピを載せておきます。