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【広告企画48手】低クオリティ広告
こんにちは、広告会社で企画をしております葛原健太と申します。5年前から広告企画の事例収集をはじめ「毎日3事例・毎週末に分類」をしてストックしてきた方法論を紹介していきたいと思います。
今回は、自分が広告企画を考えるときに使っている手法のうちのひとつ「低クオリティ広告」についてご紹介します。
✍️ 広告企画手法:低クオリティ広告
企業が出す広告は、クオリティが高い。
わざわざ高いお金を払って媒体を買っているので、当然です。
そんな状況を逆手に取るのが「低クオリティ広告」というアプローチです。
クオリティの高い広告が並ぶ中、あえてクオリティの低い広告をつくって注目を集められないか?という考え方ですね。いくつか事例を見ていきましょう。
🗄CASE.01 モンスト×銀魂 コラボ告知 未完成CM
「銀魂」とモンストのコラボ第2弾実施に伴い、坂田銀時率いる万事屋のメンバーが、新TVCMの制作途中の内容チェックを行うことになったが、諸事情により赤入れの修正指示が入ったラフ絵のままの状態でOAされてしまった、という建て付けの企画。
企画の構造
・キャッチ:下書き状態のTVCM放映
→理由:コラボアニメに力をかけすぎたため
ちなみに最終的にこうなっていました。
ゼスプリしかり、未完成状態の広告という建て付けにすると、未完成公開と完成告知で2回山ができていいですね。
🗄CASE.02 グラフィックデザイナー募集
定期的にTwitterで話題になるこの広告。
WE ARE LOOKING FOR GRAPHIC DESIGNER
(グラフィックデザイナーを探しています)
特にブランド名もないし、実際に掲出されたものではなくコラ画像だろうと個人的には思っていますが、アプローチとしてはこの方法論ですね。
単純に下手な文字だけではなく、ペイントのUI要素を残しているあたりが憎い演出です。
企画の構造
・キャッチ:Windows OS備え付けのペイントに書き殴った文字広告
→理由:グラフィックデザイナーの不在
🗄CASE.03 すんごくないWEBサイト(ムーチョ)
『スゴーン』の完成度を高めることに注力しすぎたため、Webサイトまで手が回りませんでした。しかしながら、何とか間に合い、『すんごくないサイト』を2017年6月22日よりオープンします」というPR施策。小学生が手書きしたようなWEBサイトで、インパクトがありました。
・キャッチ:手書きのすんごくないWEBサイト
→理由:商品に手をかけすぎたから。
🗒 まとめ:低クオリティ広告のポイント
今回は3つの事例をご紹介しました。
ただ低クオリティなだけだと、本当にただ低クオリティなだけで終わってしまいます。なぜ低クオリティなのか?の先に、伝えたいメッセージを用意しましょう。
企画をしはじめるとき、対象に「あえて低いクオリティで広告を作り、その理由で伝えたい内容を伝達できないか?」という問いを投げかけてみると、1企画生まれるかもしれません。
特のこの手の企画は、高くて大きい媒体であるほどギャップが生まれて面白いですね。勇気いりますが。笑
また、企画立案の切り口を投稿するので、よかったらフォローしてください。