悪者とはなんなのか、
夏休み中、実家の青森で姉の子供と過ごしている。
僕にとっては甥っ子。
子供は遊びは好きだが…テレビも好きで。
僕の甥っ子はプリキュアが好きで、多様性ですねと思う日々。
1日1プリキュアというルールに風穴を開けて、僕がドラえもん好きという理由だけで1日に一本ドラえもんの映画を見ていいことになった。
僕なりにおすすめのドラえもん映画を見せてはいたが、この日に見せたのが
ドラえもんのび太と竜の騎士
という作品。
映画を流しながら僕は昼ごはんの用意をしていたのでみたかったが、チラ見しながらという状況になった。
15分ぐらいすると、
ねぇー
と甥っ子から声がかかる
「これって悪者?」
違うよこれは。と僕は答えまた料理をする。
また数分すると、ねぇー
「これって悪者?」
ちがうよ。
この時にぼくは気がつく。
そういえばドラえもんと竜の騎士という作品には悪者は出てこない!
20年以上前の作品だからネタバレするのだが、
のび太がいつものように0点の答案用紙を隠すために地下に隠せる場所をドラえもんに求める。がそこに恐竜人という地底に暮らす恐竜を祖先とする恐竜人と出会う。
その後仲良くはなるが、地球人を倒して恐竜人が地球を支配する計画を聞く。
恐竜人は自分のために、地球人からすればもちろん謂れのない戦いになってしまう。
ねぇー
「これ悪者?」
新しいキャラクターが出てくる毎に聞いてくる甥っ子に対して僕は答えられなかった。
悪者とはなんなのか、
正義とは見方や、立場によって変わるのである。悪者も良いもんもない。ということまではなぜかこたえられなかった。
しかしここで終わらないのがドラえもん映画なのである。全ての伏線を回収するのが、藤子・F・不二雄先生。ぜひ見てください
ドラえもんと竜の騎士
ねぇー
「これ悪者?」
僕の中で答えが固まった結論とは関係なく新キャラが出てくるたびに質問だ。
それはわるもの!!
しつこく聞かれてそう答えてしまった。
子供は純粋でしつこくてかわいい。
昼ごはんはできた。冷やし中華だ。