いったい何が本当で、何が実在しているのか、分からなくなった話
このキツネを見つめながら、本当にキツネなのか、と疑い考えながらキツネを眺めて15分。
照りつける太陽、猛烈な暑さに耐えられない。近くのご飯処へ入る。
冷たい蕎麦が食べたいと、冷やのきつねを頼む。
所謂「セミ」は1週間しか生きれないことは、もはや周知の事実だけれど、たんぽぽも「あの」黄色い花を咲かせるのは1週間だけということ知ってました?
人間の肌さえ、6週間経てばターンオーバーが1巡し、全く違う細胞に生まれ代わる。
自分がいかに断片だけ見て知って生きているか、ハッとさせられる。
僕が信じている物事、知っている事の大半は誰かが創り出した偶像で、それは社会をスムーズに動かすにはもってこいの仕組みなのかもしれないな。
世知がない世の中や、と落胆したところに頼んだきつねが出てくる。
何かがおかしい。
あれ、うどんじゃないか。
と、ここまで生きてきて初めて、関西で「きつね」は「きつねうどん」だということを知った。
今回も懲りずにまた、きつねの事を分かった気になって、満足顔でうどんを啜る。
初めのキツネの事などは、つゆ知らず。
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