令和5年度 共通テスト 第6問(A) 第一段落
共通テストの問題を久しぶりに見たので、自分のメモも兼ねて解説的なものを1パラグラフのみですが残します。
主節はS VでCollecting has existedです。その後に前置詞句が並んでおりS V M2, M2, M2の形になっています。at all level of societyはあらゆる社会の成熟度において、across cultures and age groupsは文化や時代を縦断して、since eary timesは古い時代からという大意です。これらがhas existedを修飾することで全体的には歴史において、収集という行為が行われてきたことを説明する内容となっています。
主節はSVCの文です。thatはCを説明する名詞節でproofの内容を具体的に説明しています。that節内はthings V1, V2, and V3 M2の構造になっています。ここでのandの役割は動詞を等しくつなぎ、列挙の終わりを予告する形で用いられています。for future generationsはV1-V3をにかかる前置詞句です。
There V Sの文でSはvarious reasonsです。for以下の前置詞句は「目的」の意味で用いられており、reasonsを修飾します。
For exampleは例示を予告する副詩句です。主節はS V A M2 M2の形でM2はそれぞれVにかかります。
yard salesという前文の語句がAtからはじまる副詞句に含まれることから、この文の主節が前文のyard salesで行われている内容であることを示していると考えられます。主節はS V O M2でM2はVのsellを修飾します。
One dayとwhileが導く前置詞句の2つの副詞句が主節の前にあります。主節はS V O and S V O M2 の形。an unusual paintingsは無生物主語(物が主語になっている)のため、訳す場合には「普通ではない絵画によって」のように副詞的に解釈すると、スムーズな日本語になると思います。M2はand以降の文の要素にかかります、ここではboughtを修飾しています。このforは「交換」の意味で用いられており、an unusual paintingをa few dollersと交換で買った、と解釈できます。
thatは主格の関係代名詞でpiecesを修飾しています。similar piecesが何に似ているか。それは前文のan usual paintingですね。このように指示代名詞によってではなく形容詞によって前文の要素を指示する場合があることを押さえるのは長文の読解において文脈を見失わないために大切です。
and以降の文、注目するのはsome of whichでwhichの指示する内容が、前置詞に続く名詞artworkであることです。関係代名詞はこのように文のSVOC以外の要素としても用いることができます。関係代名詞は根本的に代名詞だからです。ここではwhichは非制限用法の関係代名詞で、collection of artworkを捕捉的に説明しています。
canは可能であるという意味ではなく、あり得るという可能性の度合いの意味でここでは用いられています。oneはある人とanotherはそれ以外の別の不特定のある人という対比を文の中で表しています。
Regardless of how someone’s collection was startedの部分は難しく感じると思います。まず、Regardless ofに続くのは名詞であることを確認します。そのためhowは名詞節を導く間接疑問であると解釈できます。「どのようにある人の収集が始まったかに関わらず」という意でとれます。itは指示代名詞ではなくto不定詞の仮主語で、真主語はto collect thingsです。