DUO BASIC UNIT 10 文構造解説(113,115,116,120)
DUO BASICについて、学習の備忘録も兼ねて、多少複雑と思われる文について解説をしています。まだまだ初学者のため、正確性に問題があるかもしれません。その場合、忌憚のない意見をいただけると幸いです。
DUO BASICの書籍を持っていること前提なので、その中の多少複雑と思われる文の文構造・解釈に絞って解説しています。非常に良い本なので、是非とも購入してみてください。
また、特に断りなく文法用語を用います。基礎的な文法用語については下記をご活用ください(オススメとしては下記ですが、特に下記でなくても同レベルの基礎的な文法を解説しているテキストなら問題ないです)。
SVCの文と受動態の文が等位接続詞andでつなげられています。
Every piece of furniture in my room is white
and
It(=Every piece of furniture in my room) is made of plastic.
と考えると文の構造が明確になると思います。
furnitureは不可算名詞なので、複数形にはできません。この文ではEvery piece of furnitureですが、「3つの家具」といいたい場合、下記の表現があります。
three pieces of furniture
three items of furniture
furnitureは集合的に家具を表すので複数形にはできない、のような説明が一般的にされると思います。ただ、理屈で覚えるのも悪くはないですが、ある程度名詞ごとに不可算(とか可算名詞として使われる場合意味が異なる)のものがあると覚えてしまった方が早いと思います。
seems to likeを動詞句と捉えて、SVOの文と考えてしまうと構造的にシンプルに理解できると思います。better thanの部分ですが、原則としてthanはand,butなどと同様に等位接続詞です。なのでこの文ではKorean dramasとAmerican TV showsとそれぞれ名詞をつないでいます。
so+A(形容詞・副詞)+that+…の表現は「とてもAなので…」と「慣用表現」だと覚えさせられることが多いと思いますが、もう少し柔軟に考えてみましょう。so+A(形容詞・副詞)は程度を表しています、ですから「Aであるほど(程度)に…だ」と考えた方が色々なケースに応用がききやすいです。「English grammar in use intermediate」から例を挙げます。
私は疲れていたので座椅子で眠ってしまった。
また、thatは省略可能で
とすることもできます。
so+A(形容詞・副詞)+that+…を「慣用表現」として覚えていると見逃しがちですが、この表現におけるthatは接続詞です。ですから
She was so angry with me last night
that
I couldn’t tell her about it
と二つの文をつないでいるのです。全体としてSVC とSVOの文をthatがつないでいます。
Each and every experienceがS、will helpで一つの動詞句と捉えてVです。you haveはSを修飾する形容詞句です。ここではyouの前のwhichまたはthatを省略していると考えられます。つまりは、
Each and every experience which(that) you have
のwhich(that)が省略された形がこの文です。
主節はSVOCの文型、help O Cの形で「OがCするのを助ける・手伝う」ですが、OとCの間にはSとVの関係があります。youがSでgrowがVです。growは自動詞として用いられています。growは他動詞として用いられる場合もあります。「ロングマン英英辞典」から例を引用します。
私たちはビジネスの面で輸出を拡大したい。
のように「…伸ばす・拡大する」といった意味でも用いられるので確認しておきましょう。
副詞句as a personはgrowを修飾します。
so+A(形容詞・副詞)+that+…の例文として引用しているEnglish grammar in use intermediateは基本的な文法を習得していて、解説が読めることが前提ですが、おすすめの本です(一応日本語訳版が存在しますが、それを読むなら日本語の文法書で良い感が強いので英語版で読むことをお勧めします)。今回の内容とは関係ないのですが、特にaとtheの用例が豊富で使い分けを感覚的に掴むのに非常に役に立ちました。