DUO BASIC UNIT 12 文構造解説(135,139,142)
DUO BASICについて、学習の備忘録も兼ねて、多少複雑と思われる文について解説をしています。まだまだ初学者のため、正確性に問題があるかもしれません。その場合、忌憚のない意見をいただけると幸いです。
DUO BASICの書籍を持っていること前提なので、その中の多少複雑と思われる文の文構造・解釈に絞って解説しています。非常に良い本なので、是非とも購入してみてください。
また、特に断りなく文法用語を用います。基礎的な文法用語については下記をご活用ください(オススメとしては下記ですが、特に下記でなくても同レベルの基礎的な文法を解説しているテキストなら問題ないです)。
communicateに続くonlineはOではありません。ここではonlineは副詞的に用いられています。このように名詞が副詞的に文の中で機能することがあることは記憶しておきましょう。rather than以下は文が省略されて前置詞句in personのみがあります。元の文を考えると、
Young people today like to communicate in person.
と考えることができます。この文ではonlineという副詞的に用いられている名詞とin personという副詞句が強調され比較されているということが、元の文を考えることによって明確に捉えられるようになります。文の要素の省略は文が難しくなればなるほど重要なのでこのような比較的平易な例でも意識するようにしましょう。
主節はSVO1O2の文でO2はthat節です。that節内は
he made a funny video
and
put it on YouTube
という形になっています。put itのitはa funny videoを指示しています。前置詞句on YouTubeが文を副詞的に修飾する範囲はandの後のputからということも押さえておきましょう。
I watched itのitはa funny videoを指示します。副詞的に用いられている前置詞句from beginning to endの修飾する範囲は、butの前までということも押さえておきましょう。副詞句が修飾する範囲を明確にすることは難易度の高い英文になればなるほど重要な事項です。
but以下、find it funnyはVOCの形、itとfunnyの間には
it(=a funny video) is funny
というSVC の関係があります。not … at allは「全く…ない」という表現。よってこの文ではa funny videoが全くfunnyではなかったという意味になります。butが文と文をつなぐ場合はbut以降がより強調したい内容であることが多いということを記憶に留めておきましょう。
動詞Keepで始まる命令文です。that節の主語はwhat you read and seeです。whatは名詞節を導く関係代名詞で、元の文は
you read and see the things on the Internet
のように考えることができます。いったんこの文のまま考えましょう。前置詞句on the Internetが形容詞的に修飾するのはthe thingsと考えることができます。このように元の文に戻すことによって前置詞句の修飾内容を明確にすることができます。
that節の動詞はisn’tで同節内はSVCの文型です。またnot alwaysの形で部分否定です。否定文において副詞の役割は大きくなります。この文からalwaysを除くと、isn’t true「真実ではない」となり、文意自体が変わります。副詞句は基本的に飾りであることが多いですが、否定文の中にあるときはその役割に注意しましょう。他にはusually,often,sometimes,generallyなど様々な副詞が否定文の部分否定として機能します。
第二文、factとfictionが無冠詞であることに注目しましょう。factは「諸状況や諸々の出来事で実際に起こり、捻じ曲げられていないもの」という意味の集合を表すときは不可算名詞として用いられます。また、fictionも「架空の人々や出来事についての本や物語」を集合的・抽象的に表す場合は不可算名詞として用いられます。この文ではtell from facts and fictionsとすることもできますが、その場合はより具体的な事実やフィクションを表します。factやfictionは不可算名詞として用いられることもある名詞だ、ということをこのように具体的なケースに当たった時に記憶するようにしましょう。