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DUO BASIC UNIT 2(前半) 文構造解説(18,19,20)

 DUO BASICについて、学習の備忘録も兼ねて、多少複雑と思われる文について解説をしています。まだまだ初学者のため、正確性に問題があるかもしれません。その場合、忌憚のない意見をいただけると幸いです。
 DUO BASICの書籍を持っていること前提で、その中の多少複雑と思われる文の文構造・解釈に絞って解説しています。非常に良い本なので、是非とも購入してみてください。

また、特に断りなく文法用語を用います。基礎的な文法用語については下記をご活用ください(オススメとしては下記ですが、特に下記でなくても同レベルの基礎的な文法を解説しているテキストなら問題ないです)。

18: In Japan, May 5th is a national holiday which is called Kodomo no Hi.

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前置詞に続く名詞は主語にはならない

 平易な文ですが、2つほどポイントはあるので解説します。In JapanはM2です。前置詞がある場合それに続く名詞はSになり得ない、という重要な原則を含んでいるので、確認しておきましょう。この文ではJapanは主語にはなりえません。

主格の関係代名詞(目的格の関係代名詞との違い)

 which以下はa national holidayを修飾していますね。このwhichはSに当たる要素のため、

a national holiday is called Kodomo no Hi

のように省略できないことに注意してください。
Unit1の解説で学んだ、

I’m going to the library to return which(that) the books I borrowed last week.

のようにOの代わりとなる関係代名詞は省略できるという点との違いに注目してください。

 ※補足としてKodomo no Hiはわかりづらい気がします。固有名詞であることがわかりづらいからです。Kodomo-no-HiまたはKodomo no Hi(=Children’s day)とした方が適切ではありますね。

19: My younger sister is in the 7th grade. She’s two years younger than me, but as tall as me.

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前置詞句がCになる場合がある

 第一文はSVCの文で前置詞句がCになっています。類似の例を挙げます、

He was on a train at that time.
彼はその時電車に乗っていた。

比較級の前に名詞を伴う場合

 第二文、ポイントとして比較級を修飾する名詞句によって、「私よりも彼女は2歳若い」と表現できることに注目。
他にもいくつか例を挙げます。
This pair of shoes is five hundred yen cheaper than that one.
この靴はあの靴よりも500円安い。
The real time was two hours earlier than the time my watch showed.
実際の時間は、私の時計が示していた時間よりも2時間早かった。

thanは原則として等しい要素を比較する

 次に、thanの使われ方について注目してみましょう。thanは原則としてandやbutのような等位接続詞で文法的に等しい要素(文と文、主語と主語など)を比較します。ですから、

She’s two years younger than I
ないしは、
She’s two years younger than I am

とするのが等しい者同士(この場合は文と文)の比較の観点からは正しいのです。とはいえ現代の英語においては比較対象が代名詞一語になる場合は主語であっても目的格を使うことが許容されており、一般的です。ただし、試験などで自分で文を書く場合はIもしくはI amとするのが無難です。

等位接続詞は等しいものをつなぐ

 等位接続詞butが何と何を釣り合わせているかわかりますか。答えは形容詞と形容詞です。
構造的には、

She’s
two years younger than me,
but
as tall as me

と取ることができます。この文では文脈からSheとmeの比較であることが明確ですが、抽象的な文になると正確に構造が取れていないと正しく解釈できなくなる可能性が高いので注意です。

20: I want to spend as much time as I can chatting with local people.

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比較級を強調する表現

 比較級の使い方ポイントの一つです。much +名詞という形で、直後の名詞を強調しています。muchは不可算名詞を修飾する際に用いられます。後に続く名詞が可算名詞なら、

I want to read as many books as I can.
私はできるだけ多くの本を読みたい。

という表現になります。
強調表現を用いることで、名詞も形容詞などと同様に比較のものさしとすることができるのです。また、asもthanと同様に等位接続詞として用いられます。

現在分詞が導く分詞構文

 chatting withで始まる文は現在分詞を用いた分詞構文で文の終わりまで続く副詞句を導いています。現在分詞は付帯的に使用されます。chatting以下を

and I chat with local people

と考えるとわかりやすいでしょう。
また、動作の主体が主節の主語と一致する場合は、冠詞は省略されます。


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