【櫻坂46】新せ界 -過去と現在と未来-
こんにちは.
初めてnoteを書いていきたいと思います.
以前,「noteを書いてほしい」と言われたことがありますが,noteって堅苦しいし,自分にはTwitterでポンポン感想を投稿する方が合っていると思い,手を出さずにいました.しかし,閉幕日に新せ界を訪れた際に涙が出そうになり,感じたことを共有することも新せ界の一部だと思い,noteを書くことにしました.
と言っても堅苦しいのは苦手なので,ストーリーを無視して,ゆる~く,主に「感じたこと」を書いていきたいと思います.
最後まで読んでいただけると幸いです.
1章 衣装-存在を支えるもの
ここでは,櫻坂46の衣装10点と欅坂46時代の制服が展示されていました.
クリエイティブディレクターの本信光理さんが初日の朝にファンの反応を見て安心してくれたというのはファンとして嬉しい点でもありました.
自分の好きな衣装の質感を生で見られたことが嬉しかったのと,やっぱりマジックミラーのサプライズ的な演出は息が詰まるような興奮がありました.もう見られるのは最後かもしれないと,目に焼き付けました.
この章はリニューアルがあり,生きていた章でもありました.
ファンの要望も多かったはずなので,リニューアルは本当に嬉しかったです.
以下にリニューアル前後の衣装を記します.
リニューアル前
「Nobody's fault」CDジャケット&ミュージックビデオ衣装
「なぜ恋をして来なかったんだろう?」ミュージックビデオ衣装
「第71回NHK紅白歌合戦」衣装
「BAN」歌番組衣装
「流れ弾」ミュージックビデオ衣装(田村保乃 ver.)(赤)
「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」オープニング衣装
「五月雨よ」CDジャケット衣装
「As you know?」CDジャケット衣装(山﨑天 ver.)
「桜月」三期生 制服衣装
「新せ界」キービジュアル衣装(山﨑天 ver.)
リニューアル後
「BAN」ミュージックビデオ衣装
「思ったよりも寂しくない」ミュージックビデオ衣装
「流れ弾」ミュージックビデオ衣装(田村保乃 ver.)(黒)
「車間距離」ミュージックビデオ衣装
「僕のジレンマ」ミュージックビデオ衣装
「摩擦係数」ミュージックビデオ衣装
「桜月」ミュージックビデオ衣装
「夏の近道」ミュージックビデオ衣装
「新せ界」キービジュアル衣装(小林由衣 ver.)
「新せ界」キービジュアル衣装(谷口愛季 ver.)
2章 映像とダンス-記憶の残像レイヤー
…この章マジでやばくないですか?
最終日,この章だけで2時間いたくらい大好きな章です.
展示物はもちろん良いのですが,あの雑音のような音に居心地の良さを感じて,あの空間が好きでした.
・絵コンテと企画書
まず目にするのは「Nobody's fault」の企画書でした.
「今まで縁の下で支えていたメンバー達が台頭し,こんなすごいやつらが後ろに居たんだという事を痛感させる構造にする.」
ここがとにかくアツかったです.
そして波のCG演出パターン集もよかったです.
映像作品なので,何パターンも作って良かったものを世に出すのは当たり前のことだと思うのですが,ボツになったものを実際に見せるというのは新しくて,ファン以外でも楽しい演出だったと感じました.
なぜ恋絵コンテ,見せる気ないやん!となったのですが,あそこまでの細かいカット割りを事前に考えているということを見せるのには十分な枚数で,あの枚数にはそういう意味も込められているのかなと思いました.blancの部分を見れたのは面白かったです.
偶然の答えの企画書,これは初日で見たなかでは間違いなく一番の衝撃でした.まさか永瀬莉子さんの役が天だったとは…そして永瀬莉子さんが飼っている犬の名前がモモではなくレイだったとは(これはグループ内に大園がいるのが関係してそう)…MVの終わり方も全然違いました.偶然の答えの印象的なシーンと言えば,最後,実際に藤吉が泣いているシーンだと思いますが,あのシーンが当初の予定を変更させた可能性もあるのかなと思いました.そのシーンの裏側についてTAKAHIRO先生が言及しているラジオがあるので紹介します.
そういえば,偶然の答えの資料で,リニューアル後に無言関しされ,図録にも載っていない資料がありましたが,あれはなんだったのでしょうか.
夏の近道の企画書は,「孤独からみんなが集まってきてよかったね,というようなテーマにしたくない.」の資料がとても好きです.
欅坂46時代の企画書などもモニターの下に落ちているのを確認しました.
不協和音の絵コンテとせかあいの絵コンテがありました.
それ以外は見えません!!!
10プの企画書や絵コンテもあるんだろうな~と思っていたのですが,本当にあったんですね…あそこはもう見せる気がないので諦めました.悔しい!
そしてこの章でもリニューアルがあり,資料が2点追加されました.
「Start over!」と「静寂の暴力」の企画書です.
Start over! の企画書のところは最終日めちゃくちゃ混んでいて,かなりの時間並びました.というのも,文字が小さすぎて読めないっ!!!
しかも,メンバーのキャラ設定の資料がすごい分量なのに1ページにまとめてあるんです!!!そりゃ混むがな.
でも,並ぶ価値のある資料でした.
Start over! のコンセプトは,「いいよ,弾けちゃって」でした.
藤吉は未来のAIのような存在らしいです.(未来のAIとは?)
他のメンバーには人形ではなく社会人的に振舞ってほしいと書かれていました.「ルールの中で生きている警察のような存在」.このメンバーたちが開放的で自由な藤吉に影響され,開放的な行動を取っていく.
他のメンバーの設定(というより方向性)はしっかり3行くらい書かれていましたが,「強制ではありません.ヒントになればいいです.」とも書かれていました.これはオーディオコメンタリーの映像で全部見れましたね.
Start over! は絵コンテもありまして,資料の上に「2023.5.3」と日付が書いてありました.何の日付なんでしょうね.普通は資料を書いた日付だと思うのですが,MV公開日から逆算すると遅い気もします.MV撮影日の方が自然だけど,資料に撮影日書くのも不自然だし…謎です.
・ダンスの振り入れ未公開映像
この映像も何回も見ました.
計35個のモニターに練習風景が流れています.
それぞれのモニターにはある特定の曲の映像が流れています.
ぼーっと見ているなかで,「これなんで白黒なんだろ」と思いました.考えた結果,「できるだけ情報を減らしたかったのではないか」と思いました.あの映像はあくまで「こういう過程であのパフォーマンスができているのだ」という彼女たちの裏側を見せることが目的であり,その目的に「音情報」と「色情報」は必要ないため,白黒の無声映像になっているのではないかと考えましたが,どうなんでしょう.
そういえばあれOSRINさんの撮り下ろし映像もあるんですよね…ヤバすぎます…
ひとつだけ気になる映像がありました.
それは流れ弾の資料をみんなが見ている映像で,少しだけ資料が見えるのですが,A4サイズの紙の下の方に正方形の絵が3つ横に並んでいる資料があり,その真ん中の絵が,ジョーカーのようなピエロのような絵でした.あれはなんだったのでしょうか.
ここでも欅坂46時代の振り入れ映像がモニターの下に落ちています.
ガラ割れ,流出動画の画角でウケました.
・TAKAHIRO氏のメモ
だいたい読めない!
「それLOVE」「幸阪MC長く話していて成長」「条件反射の間奏ダンス見たいのにセットが…」が特に印象に残っています.
メモだから自分で見返したときには読めるんですかね.すごいです.
…と思っていたのですが,田村曰く「TAKAHIRO先生でも読めない」みたいで笑いました.
3章 アートワーク-未来への羅針盤
この章はとんでもない情報量なので,触れたいポイントだけ触れます.
櫻坂46と欅坂46の作品で分けて触れます.
・櫻坂46
自分が櫻坂46のクリエイティブに興味を持つきっかけとなったのがアートワークなので,この章を一番楽しみにしていました.
まずこの章に入るとiPhoneのネガポジ反転設定の説明がありました.
青写真を生成するうえで生まれるOHPシートが展示され,それをスマホでかざして見るという体験型の演出です.斬新で面白かったです.
1st~1stAまではOSRINさんがジャケットアートワークを担当してくださり,その全てにジャケットのトリミング前の写真や未公開写真がありました.あれめちゃくちゃ貴重なので感謝です.OSRINさんのコンセプトシート,右上にページ数が書いてあるのですが,全て2ページ目だけありません.謎です.あのタイプ別の細かいコンセプトは驚きしかないです.OSRINさん戻ってきて~.
6th関連は図録に載っていないのですが,自分はここで鳥肌が立ちました.
しつこいくらいに「世界」という単語が資料の中に出てきます.まるで夏からの櫻坂46の大躍進を予言していたような文章が書かれているんです.あたかも「櫻坂46が世界に行くのは当たり前でしょ」と言っているかのように.「櫻坂46をどう見せるか」ではなく,「櫻坂46が日本をどう見せるか」と書かれていたのが印象に残っています.
最終日,最後に7th関連の資料を見ました.
自分は資料の日付を見るのが好きなのでここでもしっかり見てきたのですが,アーティスト写真とジャケット写真の資料の日付が「2023.08.31」「2023.09.18」「2023.09.19」と日付がバラバラだったのです.通常,撮影した日付かなと思ったのですが,あまりにも不規則だったので何の日付なんだろうと思いました.撮影後に編集して完成した日付とかかな…
次に,As you know? のCMのロングバージョンです.
冒頭に泣きそうになったと書きましたが,実はこの動画で泣きそうになりました.この作品は新せ界に来るたびに特別な思いで鑑賞し,最後には拍手を送りたくなるのですが,CM冒頭の「君のこの先を当ててみようか?」「万が一 この先もしかしたら また指からも髪からも すり抜けて 辺りが消えてしまっても」の部分でもう駄目でした.理由は分りません.理由もなく泣ける作品は初めてで自分でもよく分からなかったです.あのCMが新せ界だけでしか見れないのはもったいなすぎます…
・欅坂46
やっぱりここがケヤカスにとっては最もケヤつくポイントだったんじゃないでしょうか.
・10プ
とんでもない衝撃です.ジャケットも撮ってMVも撮って,本当にあとは発売するだけだったのかなと思うと悔しいです.しかも,ジャケットはOSRINさんが担当していたのも衝撃です.欅坂46×OSRIN…恐ろし…
もう見れないと思うので,ジャケットについての自分のメモを残しておきます.
・二人セゾン(サクラセゾン)
多くの人がここを見逃している気がします.
個人的にはこれもなかなかの衝撃で,長年の伏線が回収された瞬間でもありました.これに関してはまとめてツイートしたものがあるので,リンクを載せておきます…あ,画像をセンシティブ設定にしているとツイートリンクを埋め込めないみたいなので,画像で載せておきます.
あと触れたいのたくさんあるけど…情報量がすごいのでいったんパス!!!
4章 彼女らの痕跡-存在と不在の狭間
この章では,思寂で使われた実際のビデオカメラが展示され,そのビデオカメラで撮られた思寂の撮影裏側風景,パリの裏側映像が2つ,流れ弾の絵画,のちに7thジャケットで使えわれた合羽?が展示され,天井から写真の垂れ幕のようなものも展示されていました.そしてなんといっても「Layout of KARIN」,これは触れずにはいられません.
映像はとにかく「かわいい~」となるような内容だった.
「ここが私のアナザースカイ」
流れ弾の絵画,あれみんなあんまり見てなくないですか?
個人的にはかなり嬉しい展示物でした.
裏側に新聞紙を貼っていたり,微妙にしわがあったり,生で見て感じるものがたくさんありました.
7thジャケットの合羽,じっくり見ました.
タグが3つあり,全てだいたい同じような内容が書かれていました.
共通して「2015.08.21→2020.10.13」だったり,英語で「このグループは2020年10月13日を最後に名前を変えた.」というニュアンスのことが書かれていたり,なにかと欅坂46と関連付けているなという印象を受けました.
空港ステッカーもそんな感じでしたね.
Layout of KARIN,メンバーにしか撮れない写真の数々,近くで見たり,遠くで見たり,嚙み締めました.こちらは9/30の朝に藤吉が新せ界を訪れ,写真を追加してくれました.中でもよかったのが,「焼きマシュマロを持つ藤吉」,「菅井さんのそこさく卒業収録を裏のモニターで見つめる小林の後ろ姿」,「As you know? のジャケット撮影で沖縄の海に行ったときの多くの制作人の姿」です.他にも良い写真はたくさんあって,語り尽くせない内容でした.藤吉ありがと~.
5章 大樹
この大樹,最初は大樹だな~くらいにしか思いませんでしたが,この新せ界において重要な役割だったと気付いてから,大好きな章になりました.
この章の説明として,以下の文章が書かれていました.
この文章を読めば何も説明はいらないかと思います.
つまり,床に落ちていた欅坂46時代の資料や,根に刺さっていたジャケット写真たちは,全て,いまの櫻坂46にとって必要だったものであり,過去があるから現在があると,過去を尊重する展示だったのです.
この大樹の根にも5つのモニターが設置され,デビュー時の映像やKEYAKI HOUSE の映像が流れています.そこには2期生も3期生も登場しません.
このグループを作り上げ,支えている本当の根っこ,背骨は1期生なのだと言ってくれたような気がしました.
思い返せば,この展覧会に入ってまず目にするのは,櫻坂46でも欅坂46でもなく,鳥居坂46のロゴです.それから欅坂46のロゴ,欅坂46のジャケット,欅坂46の思い出の写真たちを辿り,改名発表の映像の映し出される空間を抜けるとようやく1章が始まります.
この展覧会は,過去から現在,現在から未来を辿ります.
こんなにも過去を大切にしてくれた演出には感謝です.
ちなみにこの大樹のアイデアの発案者はOSRINさんみたいです.
凄すぎて言葉が出ません.感謝です.
6章 ヴィジョン-言葉の光
ヴィジョン,これは「過去」「現在」「未来」で言うところの「未来」に当たります.櫻坂46メンバー(活動休止メンバー除く)のヴィジョンが上から垂れているのですが,それ見るためには顔を上げて見上げる必要があり,それすらも空間演出なのかなと思いました.考えすぎですね.
流れている音はインタビュー音声の逆再生でした.
新せ界で流れている音って,音楽ではないし,ただの雑音っぽいんですが,心地よさを感じます.不思議です.
そして,空間演出で最も好きだったのがこのヴィジョンから新せ界にかけての光の演出です.
ちなみにこの章はOSRINさんのこだわりだったみたいです.
こだわりがあることすらありがたいです.
それではここで最も印象に残ったメンバーのヴィジョンを紹介します.
7章 新せ界
ここにメンバー全員が「せ」を書くことで,この展覧会が完成します.
遠藤が活動休止にも関わらず書きに来てくれたり,元々28個しか書く場所がなく「せ」が埋まってしまったり,書く場所が追加されて活動休止を発表した小池が書きに来てくれたり…最終的には綺麗な形で「せ」を埋め,無事展覧会を完成させることができました.
「さいごに」とかいう章を作ろうとも思いましたが,堅苦しくなってしまうので初めてのnoteはこんな感じで締めたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました.
最後に全員分の「せ」の写真を載せるので,もし見たい「せ」があったら見ていってください.