VIVA VIVA VIVAと口ずさんでみたら
VIVA VIVA VIVA
この楽曲がリリースされてから、よく「VIVA」という言葉を使うようになったと思う。使いやすいということもあるし、やっぱり自分の中になじませていくために、無意識に使おうとしているのだと思う。
とは言っても、この楽曲は、『pure soul』でいうところの「COME ON!!」だと思っていて、アルバムの中間あたりで、前後の曲たちをつなげるような、どっちつかずの立ち位置でアルバムのバランスを取る役割を担っていると思っている。『HEAVY GAUGE』でいうところの「LEVEL DEVIL」とか。
だから、そこまで1曲に対しての深い思い入れがあるわけではなく、でもライブになったら楽しい、頭と心をからっぽにして騒いじゃえ!というノリ。しかも、ライブではこの楽曲、独特な動きがあって、♪VIVA VIVA VIVIA〜のところで、両手を前に出して、手首を下に90°倒す。おいでおいでをするように、VIVAで1回、次のVIVAでまた1回、3回目もおいでVIVAって感じで。なぜこの動きになったのかは不明だが、定着している。
今ここで、TERUがVIVIA〜を歌ったら、ファンは脊髄反射的にその動きをするはず。この動きの出どころが知りたいところ。
学生の頃、この楽曲を聴いた友人が、「こっちの「VIVA VIVIA VIVA」を作ったのがHISASHIで、「電気イルカ〜」を作ったのがTAKUROっぽい感じがしたけど、逆なんだね」と言ったことを妙に鮮明に覚えている。確かに同じアルバムのリード曲「ALL STANDARD IS YOU」を生み出した人と同一人物が、「VIVA VIVIA VIVA」の生みの親と言われてもピンとこないのも理解できる。TAKUROのものづくり職人としての振り幅の広さを実感させられる。
極端に歌詞の少ない「VIVA VIVIA VIVA」。
でもその歌詞を噛み締めてみると奥深い。シンプルで単純なものほど、粗が目立ったりするものだ。だからこそ、素材で勝負。ごまかしがきかない。そう言う存在だからこそ、アルバムの中間あたりに存在して、良い意味でアルバムをかき乱す。
ちょっと心が重くなってきたら、試しに♪VIVA VIVA VIVIA〜って口ずさんでみよう。もうちょっといけそうだなとおもったら、
Just I say "carry on"
まで歌ってみよう。そして、あとはGLAYの奏でる音に心を委ねてみよう。
これが、すっきりするのだ。