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一人のお風呂が落ち着くことに気が付く
美容院教授の話を依然させて頂いた。24歳でゲイ向けの結婚相談所で出会った50代男性。某有名大学等で教鞭をとられたいた。きゅうり君的に少し我が道を行く感じが、ミステリアスでもあり、少し強引な所が好きであった。短い交際期間だったが、彼の家に行った時の事をお話したい。
ショッピングモールのイートインでランチ
今までの男性と違って、美容院教授は近所づきあいや同僚が近くに住んでいる事が無い為、自宅近くで外食をすることに抵抗の無い方だった。きゅうり君も人目をあまり気にせず、一緒に食事をできた事が嬉しかった。(厳密に言うと親子ほど年が離れていたので、あまり誰も気にしていないと思うが、当事者は気にするものである(笑))
映画でも見る?、ご飯食べる?と聞かれきゅうり君は迷わずご飯を選んだ。今まで経験のない事をしたかったのである。
食事中はきゅうり君が全く料理が出来ないことで盛り上がっていた。「ゲイの一人暮らしはカレーぐらいは作れないとダメだ」と言われ、今度のデートで一緒に作る約束をした。
低層高級マンション
彼の家はとても高級そうなマンションであった。メゾネットタイプのマンションリビングに螺旋階段。お風呂は1階と地下1階の二か所にあって、トイレは1階のみにあった。勤勉なのが伝わるほど、本にあふれたリビング、対照的に休憩室も兼ねているという寝室はシンプルなものしか置いてなかった。リビングのソファーには洋服が常にかけられていて、仕事以外では意外とずぼらなのかもと感じた。
でも一番びっくりしたこと、お手洗いが最後にブラシで擦ったのはいつだろうと思うぐらいのさぼったリング、そして便座の裏はとても汚かった。
お風呂はやっぱり一人がいい
その後、美容院教授のご自宅でお風呂を一緒に入った。体を洗い終わると、湯船の四隅と全体にキャンドルを灯して、愛を語り合ったのだ。とてもロマンチックでうれしいきゅうり君であった。しかし、ロマンチックなきゅうり君と共に脳内には別のきゅうり君も存在していた。お風呂しかも、おそらく一緒に入浴することは想定範囲内だったと思う。一緒に入浴していた為排水溝までは見ていないが、ピンクカビが四隅に生えていて、キャンドルの灯りにともされて、お化け屋敷のような印象を受けた。きったねと少しののしるきゅうり君も、同じ脳内に存在していた。まるで天使と悪魔のように。
その後、家に帰った時にやっぱりお風呂は家が良いなと、1Kのユニットバスながら思ったのである
きっと美容院教授も同じことを考えていたのだろう
その後美容院教授とは連絡が取れなくなり、ゲイ向けの結婚相談所に相談した。1か月後、「イメージと違った」と連絡が入った。そしてデートを組めない理由は週末は美容院に行くために忙しいというものであった。美容院教授の髪型は黒髪ベリーショートという所だろうか、いったいどこを切っていたのか、はたまた白髪染めなのか。一時でも信じていた自分を恥じてしまった。きゅうり君は美容院教授のご自宅に行った際帽子を忘れてしまっていた。その帽子はご自宅ではなく、車の中にあったらしい。帽子は結婚相談所に渡しておくから受け取って下さいとLINEが来た。きゅうり君はサラ髪さんから電話を受け一度は捨ててくれと頼んだが、本物かの確認とお忘れ物をこちらで処分することはできないと言われ、宅急便で送られてきた。本名もK住所も知らない間柄だったんだな。それなのに体の関係を持ってしまったと後悔をしてしまった。帽子はとても気にっていた帽子であったが、気にっているからこそ、デートにもかぶっていたものである。LINEの履歴もサラ髪さんへの報告メールも、そして帽子も捨てて次に向かった。
noteでは僕「きゅうり君」の17歳からの27歳までの恋愛と、
27歳から29歳までのリアルな恋愛は諦めて腐男子として生きている等身大の自分を日記を公開しようと思っております
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