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cameraとcafe

流行の病気の影響で、いつものcafeの一杯はいつもより少しだけ違うアングルになった。
この景色が好きで、カウンターから時間を忘れて眺めていた。
今は初夏の風に吹かれテラスでコーヒーを待ちながら眺めている。

テラスに出たおかげで、季節の風を感じる
気づかなかった景色にも出会える。悪いことばかりではない。

毎週のように、なんなら日に2回も通っていたcafe
今は思うように通えない。逢いに行くことができない。
目で見ることも肌で感じることもできない
SNSで目にした情報から想像するしかでいない。

苦しく切ない時間が長く続いた
辛い思い、頑張りすぎる姿
想像する以前に心によぎる

スケジュールが合ったときでさえ、細心の注意をして
多少の罪悪感の中、短時間だけ

新しいブレンドは、かぐわしい香りで胸を高鳴らせ
新しいメニューは想像以上の味で笑顔がこぼれたけど
本当は君の笑顔を見ることができたから
僕は幸せだった。ただそれだけ。

この騒動がなければ、
当たり前のように味わい。
当たり前の笑顔。なければ不機嫌になるはずの笑顔だった。

この状況のおかげで、
僕が本当に大事にするものが決まった。

なくなった方や辛い思いをした方には
申し訳なく思う部分もあるけど、
この状況のおかげで大事なものを大事と思える
ちゃんとした人間になれた気がする。

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