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それぞれの居場所

 はじめましての方もそうではない方もこんにちは。アイトピア通りで”きゅう“という障害福祉施設の所長をしています、北村誠悟と申します。

 きゅうはアイトピア商店街にあります。(商店街の皆様いつもお世話になっております。ありがとうございます。)福祉施設というと山奥や人気のないところに…そんなイメージがあるかもしれません。どんな場所にあってもいいですが、その場が適度に開かれているということは大切だと思います。
 ポイントは”適度”です。開かれすぎると、過ごしている方の逃げ場にならないことも…閉じすぎると、過ごしている方が社会と繋がる実感を持ちにくいことも…日々、そのバランスをとる工夫をしています。設備などの工夫も大切ですが、もっと大切なのはその場の空気感でしょう。例えば、何か街中でイベントがあれば「行きたい人〜」と聞きます。行きたい人もいれば、行かない人もいます。行く人が誰もいないことがわかっていても尋ねます。何事も選択肢を提示し、選んで決めることができるということが大切です。
 過ごしている方が気軽に外に出て、事業所に戻ってこれる雰囲気。それをつくるには「いってきます」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」といった特別じゃない挨拶をあたりまえにあたたかく続けていくことが必要です。お喋りすると誰かが返してくれる。それが続くと気楽に話せるようになります。それが表現したくなる場所つくりには必要です。

 特別なことをするのではなく、目の前の人がどうしたら幸せか、できる限り考えてやるだけです。そうしていけば、どんな場所に福祉施設があっても、そこは適度に開かれた場、それぞれの居場所になるのではないかと考えています。
 何もかもがうまくいっているわけではなく日々、終わることのない試行錯誤が続きますが、楽しみながら続けています。

2020.7
きゅう所長の雑記 おれのがヤバイ

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