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分岐器(ぶんぎき)メーカーがデザイン事業を始めた理由

福岡県北九州市にある分岐器メーカー、九州鉄道機器製造株式会社です。私たちは縁の下の力持ちである線路部品のカタチを知ってもらいたいと考えデザイン業務を始めました。

分岐器ぶんぎき

私たちは列車の安全運行に欠かせない鉄道用の分岐器を、大正十年(1921年)から100年以上に亘り製造してきました。列車にはハンドルが無く分岐器が列車を進むべき方向へと安全に導きます。自分たちの仕事は鉄道の安全になくてはならないと思っていますが、世の中のほとんどの人に知られていないのが実情です。
『お父さんはあれを作っているんだよ。』
と言っても、家族にすらわかってもらえない現実…。
できれば多くの人に、分岐器やレールの事をもっと知ってもらい、社員にも
『これはウチの会社の製品だよ!』
と自慢してもらいたい、そんな思いをずっと感じていました。

私たちの会社がある北九州市は、かつて京浜・中京・阪神と並ぶ四大工業地帯と呼ばれる程の『ものづくりの街』でしたが、昨今では出荷額やシェア率低下に伴い四大工業地帯から外され、北九州工業地域となっています。そこで、ものづくり企業の仲間と共に『子供の頃からものづくりにふれてもらい、将来のものづくりの担い手を育てよう!』と言う思いで地域の小学生向け“ものづくり体験講座”を実施することになったのが、デザイン事業スタートのきっかけでした。長年、大物加工を手掛けてきたわが社にとって勝手の違う作業は苦戦しましたが、新たな自信も生まれました。

初代レールブックエンド

そして“ものづくり体験講座”で学んだ技術を活かし生み出したのがレールブックエンドです。初のBtoC商品ということでこれもまた悪戦苦闘。親交のあった地域の企業様に助けられなんとか形にすることができ、現在ではJR東日本商事様とコラボできるまでに成長しています。

継目板製造ライン  ロンT

100周年を迎えた2021年以降には人材の多様化が進み、クリエイティブな社員も増えました。『線路部品をもっと身近に感じてもらう』を目標に会社のオリジナルグッズも少しずつ増えてきています。また、この経験を活かし他の会社様の周年記念・竣功などの記念品を作る手伝いもしています。

私たちの創る線路部品グッズによって、縁の下の力持ちである線路部品の存在を今までより多くの人に知ってもらい、鉄道業界の仕事にも関心を寄せてもらえたら嬉しいです。

■記念品の依頼はこちらより
093-381-1732 または Instagram

■オリジナルデザイングッズ
KYUTEKKIのオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ) 

■公式サイト:九州鉄道機器製造株式会社 公式サイト|トップページ