打撃論①~位置関係を正しく理解する~
今回、話していく内容は、野球を一度でもしたことがある方であれば、当たり前のことである。言われなくても分かるよと思うことである。
しかしながら、多くの野球選手のスイングや打撃をしている姿を見ていると、当たり前が覆されたスイングをしていることをしばしば目にする。その為、打撃の細かい理論の話をする前に、共通理解として再度確認していく。
まず、下の図が、バッターボックスの寸法である。
誰もが見たことのある図である。
間違えやすいポイントとしては、以下の点だ。
☆ホームベースは、バッターボックスとバッターボックスの間にある。
=ボールは、必ずバッターの前(ホームベースの上)を通過する。
×バッター(自身)に向かってボールが来るように錯覚している選手が多い。
〇ボールは必ずバッターの前を通過する。
次に、ストライクゾーンの確認である。
ストライクゾーンの横幅はホームベースにボールがどこでもいいから
かすったらストライクである。
ストライクゾーンの高さは、胸の高さから、膝までの高さである。
※下は、2人のバッターの高低のストライクゾーン変わる。
胸を倒した姿と胸を起こした姿だとストライクゾーンが変わるのが分かるだろうか。
外国人打者であると通常のストライクゾーンであるが、村上選手のストライクゾーンは胸の方向にラインを引いた以下のようなストライクゾーンになる。打者の構え方、上体の角度によってストライクゾーンが異なることが分かる。
以下は、一般的な軌道を示したものである。
よく中高生と話をしていて勘違いしている点は、ボールの軌道は、地面と平行と思っている。
マウンドの上に立ち投げおろす投手から、座っている捕手に向けて投げる。その為、必ずボールの軌道は上から下に落ちてくる上の写真のような軌道になる。リリースして約10mまで地面と平行にボールが動き、10mを過ぎたあたりから、落ちてきている。重力と回転の関係でこのような軌道になるのだが、難しいので割愛する。
つまり、ボールは、上から下に落ちてくるのである。
今回の共通理解として
① ボールは必ずホームベースの上を通る。(打者の前を通る)
② ストライクゾーンの高さの上限は打者の構えによって異なる
③ ボールの軌道は、必ず上から下。