Custom GPTs プロンプトの書き方|OpenAI公式ガイドライン
皆さんは、GPTモデルを活用する際に「どうして指示通りに動かないんだろう?」と感じたことはありませんか?そんな悩みを解消するための公式ガイドラインがOpenAIが発表しました。
この記事ではそのガイドをもとに、具体的なプロンプトの例を分かりやすく例示しました。Custom GPTsを作成する際には、指示の書き方が重要です。この記事でのポイントに注意すると、GPTのパフォーマンスが向上します。
Custom GPTsを最大限に活用するための指示の書き方について、具体例を交えてわかりやすく解説します。これを読めば、複雑なタスクでもGPTに正確に指示を伝え、期待通りの結果を得るためのヒントが満載です!
通常のプロンプトの際にも参考になるものが多いので、初心者の方もぜひご覧ください。
OpenAI公式ガイド
Key Guidelines for Writing Instructions for Custom GPTs | OpenAI Help Center
Custom GPTsのための指示の書き方 具体例
1. 複雑な指示の簡素化
手順を分解
例1: データ分析レポート作成
分解前:データを収集し、分析してレポートを作成してください。
分解後:
ステップ1:指定されたデータソースからデータを収集してください。
ステップ2:データクリーニングを行ってください。
ステップ3:分析ツールを用いてデータを分析してください。
ステップ4:分析結果を基にレポートを作成してください。
トリガー/指示ペア
例2: カスタマーサポートの自動応答
トリガー:ユーザーからの問い合わせを受信してください。
指示:問い合わせ内容を解析し、関連するFAQを提供してください。
トリガー:ユーザーが追加情報を要求してください。
指示:詳細な説明を提供し、必要に応じてエスカレーションしてください。
2. 構造の明確化
指示を分ける
例3: 新製品の市場調査
分ける前:市場調査を行い、競合分析をして報告書を作成してください。
分けた後:
ステップ1:対象市場を定義してください。
ステップ2:競合企業をリストアップしてください。
ステップ3:各競合の製品特徴と価格を調査してください。
ステップ4:調査結果をまとめて報告書を作成してください。
区切りを使う
例4: ユーザーマニュアル作成
指示:
ステップ1:製品の基本機能を説明してください。
--- (区切り)
ステップ2:詳細な操作手順を記載してください。
--- (区切り)
ステップ3:トラブルシューティングガイドを追加してください。
3. 詳細への注意喚起
「落ち着いて確認」
例5: コードレビュー
指示:コードを提出する前に、落ち着いて全ての変更を再確認し、バグや誤字がないかチェックしてください。
強調言語の使用
例6: レポート作成
指示:特に重要なデータや結論は強調してレポートに記載してください。
4. 否定的な指示を避ける
肯定的な指示
例7: イベントの準備
否定的:来場者に失礼な対応をしないようにしてください。
肯定的:来場者には丁寧で親切な対応を心がけてください。
5. 細分化した手順
細かく分ける
例8: API呼び出しのテスト
分ける前:APIを呼び出して結果を検証してください。
分けた後:
ステップ1:指定されたエンドポイントにGETリクエストを送信してください。
ステップ2:返されたJSONレスポンスを解析してください。
ステップ3:レスポンスデータが期待値と一致するか検証してください。
ステップ4:結果をログに記録してください。
6. 一貫性と明確さ
用語の定義
例9: ソフトウェア開発の指示
指示:コードレビューの際、クリーンコードとは、読みやすく、保守しやすいコードを指します。具体的には、適切な命名、コメントの記載、一貫したスタイルが含まれます。
分類の明確化
例10: デザインフィードバック
指示:デザインの良い点(例:配色、レイアウト)と改善が必要な点(例:フォントサイズ、ボタンの配置)を分けてフィードバックしてください。
7.ツールとアクションに関する特別な配慮
知識ファイルの活用
例11: プロジェクト資料の利用
指示:プロジェクト資料(ファイル名:project_plan.docx)を参照し、全体を分析してから提案を作成してください。
知識抽出の具体性
例12: 財務データの抽出
指示:以下の形式で財務データを抽出してください。
例:
売上高:2023年1月 - 500万円
経費:2023年1月 - 300万円
良い出力の例
例13: レポート作成
指示:以下のようなレポートが理想的です。
例:
概要:プロジェクトの目的と主要成果
詳細:進捗状況、課題、次のステップ
アクションの参照
例14: API呼び出し
指示:API(例:/getUserData)を使用してユーザーデータを取得してください。
区切りを使用
例15: プログラムの実行手順
指示:
ステップ1:プログラムをコンパイルしてください。
--- (区切り)
ステップ2:コンパイルされたプログラムを実行してください。
--- (区切り)
ステップ3:結果を確認し、必要に応じて修正してください。
ツール使用の明確な指示
例16: データ分析
指示:データ分析ツール(例:Excel)を使用してデータを解析し、結果を報告してください。
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あとがき
この記事を通じて、Custom GPTsの指示の書き方について具体的な方法を学んでいただけたでしょうか?効果的な指示の書き方を実践することで、GPTのパフォーマンスは格段に向上します。これらのガイドラインを参考にして、より精度の高い、信頼性のあるモデルを活用していきましょう!
どんなに複雑なタスクでも、正確な指示があれば、GPTはあなたの指示を的確に実行してくれるでしょう。
この次のステップとしては日本語を英語にしてみたりするのも効果的です。ぜひ、この記事で得た知識を実際のプロンプト作成に活かしてみてください。
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