Docker設定の新常識|Docker Initで初期設定が簡単に!|従来の設定方法とDocker Initを徹底比較
Dockerの設定がこれまで面倒だと思っていた方に朗報です!Docker Initを使えば、煩雑な設定作業を一気に効率化できます。この記事では、従来のDocker設定方法とDocker Initの違いを詳しく比較し、どういった点でDocker Initが優れているのかを解説します。
1. はじめに
Dockerは、アプリケーションをコンテナ化するためのツールとして広く使用されています。しかし、その設定は多くの開発者にとって手間がかかる部分でもあります。この記事では、その手間を大幅に削減する新機能「Docker Init」に焦点を当て、従来の方法との比較を行います。
2. 従来のDocker設定方法とその課題
従来のDocker設定では、Dockerfile、docker-compose.yml、.dockerignoreといった複数の設定ファイルを手動で作成する必要がありました。これには時間がかかる上、ベストプラクティスに従って設定するには専門的な知識が求められます。
3. Docker Initとは
Docker Initは、一つのコマンドで必要な設定ファイルを自動生成する機能です。これにより、設定作業が劇的に短縮され、ベストプラクティスにも簡単に準拠できます。
前提条件:
ドッカーデスクトップ4.18以降
その他に’npm init’や’npm i express’など依存関係のインストールが必要になる場合があります。
4. 従来の方法とDocker Initの比較
では具体的に従来の方法と、新しい方法を比較してみます。
従来の方法
(1)Dockerfileの作成
新しいテキストファイルを作成し、その名前をDockerfile(拡張子なし)とします。
このファイルに、使用するベースイメージ、コピーするファイル、実行するコマンドなどを手動で記述します。
以下は「Dockerfile」の例です。
FROM node:14
WORKDIR /app
COPY . .
RUN npm install
CMD ["npm", "start"]
(2)docker-compose.ymlの作成
新しいテキストファイルを作成し、その名前をdocker-compose.ymlとします。
このファイルに、サービス、ネットワーク、ボリュームなどをYAML形式で手動で記述します。
以下は「docker-compose.yml」ファイルの例です。
version: '3'
services:
web:
build: .
ports:
- "3000:3000"
(3)dockerignoreの作成
新しいテキストファイルを作成し、その名前を.dockerignoreとします。
このファイルに、Dockerビルド時に無視するファイルやディレクトリを手動で記述します。
以下は「.dockerignore」ファイルの例です。
node_modules
.git
新手法(Docker Init)
(1)コマンドの実行
ターミナルを開き、プロジェクトのルートディレクトリに移動します。
docker initコマンドを実行します。
(2)プロンプトに答える
言語、フレームワーク、ポート番号など、いくつかの質問に答えます。
これにより、Docker Initが自動的にDockerfile、docker-compose.yml、.dockerignoreを生成します。
(3)自動生成されたファイルの確認
Dockerfile、docker-compose.yml、.dockerignoreがプロジェクトディレクトリに生成されていることを確認します。
Docker Initを使用すると、これらのステップが大幅に短縮され、エラーの可能性も低くなります。従来の方法は自動車の運転に例えると、マニュアル車に近いです。一方で、Docker Initはオートマチック車のように、多くの操作が自動化されています。
5.まとめと今後の展望
Docker Initは、Docker設定の新常識とも言える機能です。従来の手動設定に比べて、時間も労力も大幅に削減できます。今後はこのような便利な機能がさらに増えることで、Dockerの普及がさらに進むでしょう。
6.参考リンク
YouTube(実際の操作を見ることができるのでお勧めです。)
https://youtu.be/ONmucMR-qNY?si=Ze58_ux_XM5J47kz
Easy Dockerization with Docker INIT
Easy Dockerization with Docker INIT - DEV Community