Cloud Run Tipsまとめ
redditで話題に上がっていたCloud Runを使い始める際に知っておくと便利なヒントを分かりやすく整理してみました。
以下の順番で説明していきます:
基本的な使い方
Cloud Runは、コンテナ化されたアプリケーションをサーバーレスで実行するためのサービスです。以下の手順で始めることができます:
アプリケーションのコンテナ化:
アプリケーションをDockerコンテナにパッケージします。Dockerfileを作成し、必要な依存関係をインストールして、アプリケーションを実行するための設定を行います。
コンテナイメージの登録:
コンテナイメージをGoogle CloudのArtifact Registryや他のレジストリにプッシュします。
Cloud Runにデプロイ:
Google Cloud ConsoleやCLIを使用して、Cloud Runにコンテナイメージをデプロイします。
外部Dockerレジストリからのイメージ取得
大手クラウドプロバイダーでは、セキュリティと効率性の観点から、直接外部のDockerレジストリからイメージを取得するのではなく、Artifact Registryを使用することが推奨されています。
Artifact Registryの設定:
Artifact Registryにリモートレジストリを設定し、外部レジストリのURLを指定します。
Cloud Runでの使用:
Cloud Runで使用する際は、Artifact RegistryのURLを指定してイメージを取得します。外部レジストリのURLではなく、Artifact RegistryのURLを使用します。
コールドスタート問題の対策
Cloud Runでのコールドスタート時間を短縮するためのヒントです。
最小インスタンス数の設定:
Cloud Runのインスタンス数を最低1に設定することで、常に少なくとも1つのインスタンスが起動しており、コールドスタートを減少させることができます。
依存関係の最適化:
Pythonのライブラリや依存関係を必要最低限に抑え、起動時間を短縮することが重要です。不要なライブラリを削除したり、重いライブラリの遅延ロードを検討したりします。
他の言語の使用:
Python以外の高速な言語(例:Go)を使用することも一つの方法です。ただし、チームのスキルセットによる制約がある場合があります。
リダイレクト問題の解決
Cloud RunでFastAPIを使用している場合、リダイレクト処理が問題になることがあります。以下の対策を行うことで、問題を解決できます。
HTTPからHTTPSへのリダイレクト設定:
ロードバランサーにHTTPからHTTPSへのリダイレクトルールを追加します。これにより、全てのクライアントが正しいプロトコルでアクセスできるようになります。
FastAPIの設定確認:
FastAPIが正しくリダイレクトを行うように設定を確認し、必要に応じて修正します。
ロードバランサーとCloud SQL接続の問題解決
ロードバランサーを使用している場合、Cloud RunとCloud SQL間の接続に問題が発生することがあります。
リダイレクトルールの確認:
HTTPからHTTPSへのリダイレクトルールが正しく設定されているか確認します。
接続のタイムアウト設定:
ロードバランサー、Cloud Run、Cloud SQLの間のタイムアウト設定を確認し、適切に調整します。
まとめ
Cloud Runを利用する際の基本的な設定から、よくある問題の対策までを紹介しました。以下に要点をまとめます:
Cloud Runの基本的な使い方を理解し、コンテナイメージを正しくデプロイする。
Artifact Registryを設定し、外部レジストリからのイメージ取得を効率化する。
コールドスタート問題を最小インスタンス数の設定や依存関係の最適化で対策する。
FastAPIのリダイレクト問題をHTTPからHTTPSへのリダイレクトルールで解決する。
ロードバランサーとCloud SQL間の接続問題をタイムアウト設定やリダイレクトルールで解決する。
これらのヒントを参考に、Cloud Runの利用をスムーズに進めていきましょう。