気づく
学校に登校しては施設に帰ると言う日々を過ごし、2年が過ぎた頃、進路について考えることがありました。
私はその時も興味がなく、なりたいものはなかったのですが、ただなんとなく自分の将来に向けて「武器」が欲しかったのです。自分のこれまでの生活において何もないことに気が付きました。
もう勉強したくないと思っていたので、第一に就職することも頭を切りました。
しかし、このまま就職すれば自分の選択肢はあまりないことに気づいていました。例えば、障害者向けの就労支援事業所、何かの部品を作るようなことは、自分には向いていないと思っていました。
私の障害特性もありますが、細かい作業をやると筋緊張が高まって、首や肩が痛くなります。それを長時間続けていくということならば、なおさら体に負荷がかかってしまいます。
仕事だからある程度は、体に負担がかかることもあると思いますが、それは自分の中でのやりがいや達成感があった上でのことだと思っていました。
あまり障害とは相性が合わないなと思っていたので、何かしらの経験を通して、武器を身につけなければと思いました。振り替えれば、私の学校生活何も経験していないことに気づかされました。施設では、タイムスケジュールが決まった毎日を過ごし、外にもろくに出たこともありませんでした。自分で考えなくても、毎日が過ぎていってしまっていました。
1番身近な姉たちを見ると、勉強はもちろん部活に入り、いろんな経験をして友達と旅行に行ったり。とてもキラキラして見えました。
圧倒的に経験値や人との関わりが足りないと気づいたのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?