【九州最後の秘境】五家荘の紅葉・樅木の吊橋・五家荘平家の里/熊本県八代市泉町
九州山地の奥深い位置に点在する五家荘(ごかのしょう)は
八代市泉町(旧:泉村)の中の旧村であった
椎原(しいばる)、仁田尾(にたお)、樅木(もみき)、葉木(はぎ)、
久連子(くれこ)の5つの集落の総称であり、
五家荘という地名では地図に載っていません。
「九州の秘境の中の秘境」、「九州最後の秘境」とも称されています。
この秘境の地は、平家落人伝説が残り、平家の子孫や
菅原道真の子孫が逃れてきた隠れ里であるといわれています。
平家の子孫が椎原、久連子、葉木の3地区、
そして菅原家の子孫が仁田尾、樅木の2地区に住んだといわれ、
合わせて5つの庄屋があったことから
「五家荘」という地名になったのだそうです。
●樅木の吊橋
樅木の吊橋は、昔は地元の集落の唯一の道で、
五家荘の人々の生活に欠かせなかった2つの橋です。
昔は藤のツルや丸太や竹で出来ていたそうですが、
現在は観光名所となり吊橋は丈夫なロープでできています。
あやとり橋 橋長72m、高さ35m
しゃくなげ橋 橋長59m、高さ17m
●五家荘平家の里
平家伝説館
五家荘に伝わる平家落人ゆかりの品々を中心に、
貴重な遺品を展示した資料館です。
館内には、源平合戦や平家の落人が五家荘に来るまでの物語が、
美しい紙細工で語られ、珍しい「平家物語長門本」の写しなどの
展示もあります。
能舞台は、古くから五家荘に伝わる「樅木神楽」や「葉木神楽」、
「久連子古代踊り」などの披露や平家にまつわる能や平家琵琶などの
鑑賞の場として使われるそうです。
熊本県八代市泉町樅木160-1