ピユロ村の英雄のお話し2
暗い。海の中に沈んだかの様に身体が重い。ああー。俺はまた死んだのか…いや…日本に居た時とは違う!まだ、まだだ!俺は、まだ死んではならないんだ……
あの頃の俺とは全く違うんだ…だから動けッ!動いてくれッ!頼む!っと強く願い男性の声と女性の声が聞こえてきた。
「に…ちゃん……お……にい…ちゃん…お…て」
途切れ途切れに聞こえて来たその声は俺には分からない。だけど、誰かが俺の事を呼んでいる?様な気がする…
あぁ…そうか…ヒールとカーロンか…って事は生きてるのか…安心した本当によか