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第一章:6話 オーラハッジ王国のお話し2

「何で…君が泣いているの?俺が…悪い事したならごめん…なさい…」  っとそんな事を目の前の少女に震えながら言う。 俺はもう、何もかも怖くなっていた…これが…拉致監禁された人の気持ちなのかと思った。もう。本当に殺してほしいとも思った。  俺は、転生を望んでいたこれは確かだ…でも…こんなの辛すぎるよ…俺は必死で歯を食いしばろうとするが、もう歯も奥歯しか残っていない… 自分でも『よくここまで喋れる物だと感心』する程だ  『痛みや憎しみや寂しさや怖さ』などの負の感情が一緒に来れば

    • 第一章:5話 オーラハッジ王国のお話し

       縄を締められ、入れられた檻の中は、薄暗く波の様に揺られながら何日が経過したのだろうか。 俺は一体何をしたって言うんだ!拘束される様な事なんてして無いぞ…クソ! 「着いたぞ降りろ!」  そして、布が被って薄暗かった檻が太陽のまばゆい光と共に扉が開き、俺は目を瞑り光を遮断した。 「早く降りろ!いくぞ!」  力強く引っ張られ、そのまま町の中に入っていくと見張り役の様な人が 「ご苦労様であります!レンフォン様!」  っと敬礼をして、レンフォンを通す レンフォンって言うのか……

      • ピユロ村の英雄のお話し2

        暗い。海の中に沈んだかの様に身体が重い。ああー。俺はまた死んだのか…いや…日本に居た時とは違う!まだ、まだだ!俺は、まだ死んではならないんだ…… あの頃の俺とは全く違うんだ…だから動けッ!動いてくれッ!頼む!っと強く願い男性の声と女性の声が聞こえてきた。 「に…ちゃん……お……にい…ちゃん…お…て」 途切れ途切れに聞こえて来たその声は俺には分からない。だけど、誰かが俺の事を呼んでいる?様な気がする… あぁ…そうか…ヒールとカーロンか…って事は生きてるのか…安心した本当によか

        • 第一章:3話 ピユロ村の英雄のお話し

           昨日の事で泣き疲れた俺は、ご飯を食べた後その場でぐっすり眠ってしまっていた。 ーーー朝になり、ヒールの叫び声で目が覚める。 「起きて!お兄ちゃん!早く用意して!外でカーロンと待ってるからね!」 「んん。あれぇ…昨日は確か…居間で…そうか、ここまで運んでくれたんだな…」 そして、俺はパチンっパチンっと顔を叩いて目を覚まし、ヒールの言っていた事を思い出す。  そうか今日は、ヒールとカーロンと一緒に村に行く日か… 俺は顔を洗い、身支度を整えて外に出ると 「お兄ちゃん!お

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        第一章:6話 オーラハッジ王国のお話し2

          第一章:2話 アーロンの決意のお話し

            照久が転移してからおよそ三ヶ月が立ち 冬の寒さも通り過ぎ、春になる為に暖かくなって来た頃  俺は、ある程度この世界の常識がわかってきた。 ここには、俺の居た世界とは別の世界で魔法もあって魔物も居る物騒な世界に居る。 ここは、ピユロ村で俺の住んでいる家がピユロ村の領主邸だという事。 驚いた事に俺は、騎士爵タウラス家は、お貴族様の長男だ。  そして、今はまだ帰って来てないが5歳になった 兄弟のヒールと、6歳のカーロンがいると言われた。  カーロンは6歳だが、妹について行

          第一章:2話 アーロンの決意のお話し

          第一章 1話 異世界転…生?のお話し

           何ということもない普通の人。 何の特技もない大学に出て普通の商社に入り 一人暮らしで、彼女も居ない24歳普通のサラリーマン。 でも、俺には秘密がある。 「はぁ…なんでこんなに騎士はかっこいいんだぁぁぁぁ!」  本を持ちながら、にやにやして一人で叫んでいた。そうだ俺は騎士系アニメのオタクだ。  しかし現実、魔物は出ないし剣を振るうと銃刀法違反で捕まるしなんだよ全く。  途方に暮れたような顔で俺は喋っていた。   ーーそして朝日が登り、鳥達が泣き出したころーー アラームの

          第一章 1話 異世界転…生?のお話し