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なぜ学力で評価されるのか

偏差値の高い大学を出れば就職先は選び放題。センター試験の点数によって自分の将来が大方決まる。なぜ学力だけで将来まで決まってしまう体制なのか。

その理由は3つあると思う。

①評価が正確
②試験の変えづらさ
③人を数値化する怖さ

【①評価するのが正確】
センター試験は回答を正解・不正解で見れ、全国の受験生を一律平等な基準で評価できる。一方、人の性格などを見るとなると、正解・不正解で判断しづらく、試験官により評価に差が出る。
大学の合否で将来が大きく変わる今の状態であれば、不合格の受験者は、試験官による評価のズレに納得しがたいと思うし、評価する側も、そのクレーム対応に対応しなくてはいけなくなってしまう。
将来が決まる大事な試験だからこそ、平等な基準を求めているのだと思う。

【試験の変えづらさ】
センター試験では1つの試験問題で全国を一律平等に評価出来た。しかし人物をさまざまな項目で評価する場合、その評価項目は無限にあるし、その分試験問題作成の労力も増える。また小中高での学習内容、評価の仕方も変わるかもしれない。
人物試験にすることは、ただ試験の形を変えるだけでなく、試験を行うまでの準備体制をも大きく変えることになり、簡単には変えづらいのだと思う。

【人を数値化する怖さ】
人物評価の試験をするとなると、それまでの国数英などの評価でなく、優しさ、積極生、コミュ力などその人の人となりを評価するようになるかもしれない。
今までは成績によって「勉強が優秀かどうか」が見れたが、評価の対象を勉強から人物に広げたことで、「その人が優秀かどうか」がわかるようになる。それはいじめや本人の自己肯定感の低下につながる恐れがある。


センター試験など学力だけ評価する今の体制だからこそ、得られている納得感や、起きていない差別などもあるのだと思う。

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