宝塚星組ロミオとジュリエットに度肝抜かれた話。
こんばんは、日本ときめき研究所のKEIKOです。
いつの間にやら梅雨ですね...。自粛生活も早1年。相変わらず日々ときめき研究にいそしんでいる私です。Instagramも合わせてご覧のみなさまはご存知だと思いますが、BTSに夢中です♡
さて本日は、Instagramのフィードに投稿したのですが、宝塚を見に行った話をこちらにものっけます。当研究所の研究員の一人がヅカファンでありまして、彼女の解説つきで見る宝塚が楽しいンだわ!観た日すぐに書いているので臨場感ありありでお届けしております。ヅカファンのみなさま、是非仲良くしてください!
「東宝ロミジュリと見比べよう~」と思っていたのんきな私が大馬鹿者だった
宝塚東京劇場にて星組 ロミオとジュリエット5/19マチネを観劇して気付いたこと。
これは、東宝のと全く別物。そして ミュージカルではなく、紛れもなく、ジャンル=宝塚 で唯一無二の作品。それくらい、すんごかった...。信じられない神席センター寄り7列目でパワー浴びて、語彙力喪失しました。斜め前には、コシ〇ジュンコ先生と小泉純一〇先生がいらっしゃったこともいい思い出です。
説明不要の シェイクスピアの、世界が涙する悲恋の物語。小説、舞台、ミュージカル、バレエ、映画…オマージュの作品数えたらキリがないほど。だってロミジュリって みんなの好きが詰まっとるんやもん。私くらいのアラフォー世代って、この作品の強烈な印象ってたぶん、レオ様とクレアデーンズのアレだと思うんですけど、当時やっぱりバズラーマン監督なんてオシャレ!とか水槽越しに目が合うシーンとかたまらんかったなぁ...。
憂いを帯びた美男美女、対立する両家(モンタギューとキャピュレット って聞くだけで鳥肌)、仮面舞踏会に、月とバルコニー(ツタ付き)、ふたりだけの結婚式@教会…って文字見てもときめくのに、これを、あの、宝塚が再現してくれてるんですもの…ときめかないわきゃない。
キャストが言うまでもなく素晴らしい
礼真琴さんのロミオ、完璧すぎません?
恋にまっしぐらな少年っぽさ、指先髪の毛の先まで美しい舞い、そしてこっちがハラハラする位 息切れ必至のダンスの後でも 信じられないくらいの声量で、あの名曲の数々を歌うって…とにかく宝塚の芸事のレベルの高さに、そのことに感涙。
舞空瞳さんのジュリエット、可憐すぎません?
乙女すぎて胸が苦しくなりました。なんじゃありゃ。ディズニーの世界から出てきたんか?っていうくらいプリンセス100%すぎて、いろいろ経験したダークサイドの私も1周回って憧れるあの感じ。かわいいって言葉だけではもったいない無垢な少女さ。ブラボーでした。
そして、色気の権化ティボルトの 愛月ひかるさん何ごとですか?
女性なんですよね?っていう野暮野暮の野暮な質問が浮かぶほどにはムンムンすぎました…なんだあれは…。ティボくんってなんか損な役回りって認識してた自分をぶん殴りたい。死に際まで美しすぎて漢を感じてしまった...ピャー(語彙力)。
あとは脇を固めるヴェンヴォーリオやマキューシオもどこからどう見ても男性なの...。ちょっとやんちゃな男性コンビ感が最高なの。ひとつひとつの動きが男性のそれなの。すごすぎる。
楽曲も素晴らしい
そしてこの作品、お歌もいいんですよね。劇場出てから口ずさむ率高めの楽曲が多くてさ、めちゃくちゃうっとりさせてくれてさ…それをさ…世界最高峰の歌声で聞かせてくれてさ…耳、無事死亡。
ヴェローナ、いつか、天使の歌が聞こえる、僕は怖い、ティボルトと名曲は数あれど私は「エメ」と「世界の王」がやっぱりすきです。
「世界の王」は モンタギュー家のみんなのイキイキとした心情が歌詞にもダンスにも描かれてますよね。東宝よりも宝塚verの方が、優雅。ストリート味少なめなのでなんかモンタギュー家のロイヤル感マシマシです。
エメ前奏で私、「一幕終わるぞ~幸せの絶頂ここだぞ~ここから悲しいしかないぞ~~はァーつら😭」ってなりましたが、まぁうっとりと、やっと結ばれたふたりをよそに、背後に忍び寄る死の存在に、あぁハッピー!で終わらないこの感じがロミジュリっぽさ!エメの静かな旋律にも表現されてる気がしてロミジュリの悲恋感を増幅させてとてもたまらないのです。
そう、このね舞台版にある死の存在。観てない方のために言うと、死の役っていうのがあるんですよ。宝塚版には、愛も存在してるとは、知らなかった!
ロミオとジュリエットの周りにいつも存在する愛と死…、またこの、ロミオと死の絡みがすごいんだ…。死に翻弄されて不安を抱えながらも、愛を貫こうとするロミオ様…。あぁロミオ…もとい 礼真琴様…どうしてそんなに麗しいの…。
フィナーレの4次元みはなんだ
前回、 花組はいからさんが通る の時にもフィナーレの美しさに心鷲掴みにされましたものですから、本編終わりの天国にいるロミオとジュリエットに涙しつつも、胸の鼓動が収まりませんでした。
フィナーレにも型があるとのこと。その組の2番手ソロの後、ラインダンス(通称ロケット)、スターしたがえての群舞、からのトップスター早めにはけて2番手のセンター舞い、からのトップスターのデュエット、そしてグランドフィナーレでオールキャストのパレード…。
この流れが分かっていたとしても、もとい、分かっているから数百倍楽しいんじゃー!!!水戸黄門みたいな予定調和なんだけど予想を遥かに超えてくる華やかさなんじゃーー!!!!(興奮のあまり語尾変)
というわけで、このロミジュリでもまずは、2番手ティボルトこと愛月ひかる様がソロで華麗に登場して、銀橋使って、ロミオとジュリエットが歌ってたバルコニーのお歌を歌う...。なんだいこの二次創作みたいな展開…ファン垂涎の演出を公式が...!ありがてぇありがてぇと心の中で拝んだもつかの間。
息つく間もなくハチャメチャに可愛いラインダンス…弾けんばかりの笑顔と太ももで(コラ)、私の中のおじさんがスタオベしていました…!お衣装賛否両論あるけど、私はTHE宝塚してて大好きです。モンタギューとキャピュレットカラーのフリフリ♡やり過ぎててイイ!!やり過ぎくらいが非日常感あってちょうどイイ!!
からの、ロミオこと礼真琴 様センターの群舞…。「ヴェローナ」と、確か「ティボルト」を踊ってくれてた記憶が…っていうくらい、群舞の一挙一動に目が奪われて、なんていうかちょっと記憶が怪しい…。すごい何なのこれ…ここまで揃うとかどんだけ練習したの…とか全部関係ないこと考えてしまう私の脳内…。
意志を持った一つの生物かのように舞うその姿は、美しいの極み。途中でセンターにティボ様が加わってさらに華が添えられて、下手にはけていったロミオ様を私は見逃しませんでしたよ。はけ方まで美しいんだ...。
さらに、その後のデュエットダンスは、ロミオとジュリエット舞空瞳様が、なんと、本編では一秒もそんな素振り見せなかった、フラメンコを...。
えっフラメンコだよ?普通のダンスじゃないの、フラメンコ。エメをフラメンコverに編曲してて、フラメンコ踊ってんの2人が。あんなにかわいかったジュリエットが、がっつりスリット入ったドレスで踊っちゃんてんのよ!!
それがビシャ決まりでカッコよすぎて、脳内の情報処理が追いつかん。おふたりとも、芸事のレベルが半端ないやんんんんーースゴすぎ。またこれが強いんだわ…最高なんだわ…。はぁ…こんな素晴らしいもの見せてもろてえんですか?
おまけに、オールキャスト勢揃いのパレードときたもんだ。前から7列目の良席だったもので、視界のキワキワまで、というか完全に全部は入らないほどの近さに 歌劇団のみなさまの笑顔が。ここは天国か?と思いました。
そしてそして…最後の最後に、あの階段のどセンターから降りてくる 羽根背負った礼真琴様…。羽根…羽根がさ、派手って思うじゃない知らずに見ると。でもさもはや宝塚に恋してる今、羽根、しっくり来ちゃってて、いやむしろもっと!もっと盛れ!!(重いよねたぶん)って思うほどには、トップスターの輝きがすごいんだよ…。出てきた瞬間、はァーこれこれ、ありがとうありがとう🙏って感謝の気持ちが湧いてくるンだわ…(末期)。
キャピュレットカラーのブルー(ロミオなのにジュリエットのカラーなことに涙涙涙)の羽根背負った礼真琴様とオールキャストがすぐ側の銀橋まで来てくれて…生きてて良かったってなりました(語彙力)。
まとめ
幕が降りた瞬間、会場にいる全ての乙女と元乙女の「はぁ~~😭💕」という吐息までがセットの、星組ロミオとジュリエットなのでごぜーました。あぁーたまらんなこれは。このパワー浴びに劇場に行っちゃうんだな。本編究極に美し悲しいけど、フィナーレあるから救われる。すごいもの見せてもらいました。
コロナのせいで休演もあったという本作品。最後の最後で駆け込み観劇でしたが生で観れて良かった。叶わなかった方はなんとDVDになってるそうですので、そちらをお求めくださいませ!期待を裏切りませんし円盤は、ワーキャー言いながら見れるのが醍醐味ですよ。
またいつの日か本作が観れるのを楽しみにして。今日も長文お付き合いいただきありがとうございました☺️
※TOP画以外は公式サイトのギャラリーよりお借りしました!