#YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験
問1.
①[ B]
②[ C]
③[ A]
④[ B]
問2.
①[ おはようございます。 ]
②[ D]
③その日、コンビの営業担当が変わり、午前中に顧客を回る必要が出てきたため、娘にケーキを買う時間も含めてその処理が長引いたとき、スイミングスクールの進級テストを見に行けない可能性があるから。
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問3.
-選んだ楽曲タイトル[ もう少しだけ ]
-その曲とあなたの出会いやその曲に対する思い入れ
僕がこの楽曲と出会ったのはYOASOBIANNXの楽曲解禁だ。
YOASOBIがANNXで火曜日レギュラーを担当しはじめてから、重い瞼を擦りながら毎週この日だけはちょっと夜更かし。
毎日何かしらで見かけている2人でも、画面の向こう側にいるYOASOBIはいつも新鮮。だから、さっきまでは重かった瞼も、2人のどんな些細な振る舞いも見逃すまいと元気に跳ねまわる。
Twitterでの予告通り、待ちに待った新曲の初解禁の時間がやってきた。僕は急いで音量ボタンを連打する。大好きなアーティストの新曲を初めて聴くときは、曲の世界に没頭して細部まで反応するためにイヤホンの音量はMAXなのだ!
さっきMAXにしたはずの音量を疑うほど、優しいメロディの、大好きなAyaseさんのピアノで曲が始まる。Ayaseさんが紡ぎあげるピアノのリズムとメロディは、Ayaseさんが表現したいと思う方向に流れるように寄り添い曲の雰囲気を変幻自在に変えていく。
YOASOBIの楽曲は、必ず原作があるから、世界観を伝えるためにikuraちゃんの表現も原作に寄り添う。
この曲にも原作がある。でも、今までの曲とは何かが違う。どこか疲れ切った心に優しく届くような、そんな歌声が沁み渡った。
1日の始まりに、ささやかな幸せを願う朝の歌だと聞いていたのに、朝の占いのコールなのに。どうしてこの一言で、こんなになんでもなかった1日がとっても満たされた気分になるのだろう。
その理由に僕は後々気づくことになる
ついに配信リリース日!!
iTunes Storeで即ダウンロードし、原作を読むためにmonogatary.comをいそいそと開く。初聴きの感動冷めやらぬまま、物語りの世界に入った。
......
再生ボタンをタップ。
......
歌詞のワンフレーズワンフレーズが、初めて聴いた時とは比べ物にならないほど鮮明に胸に響いて、いつのまにか大粒の涙が溢れて。曲を聴いているうちに、小説が動画のように脳内再生されるのだ。
あぁ、原作を読んでそのまま曲聴いて号泣のコースは何度目だろう。
YOASOBIの楽曲は、原作を読むことでより完成に近い芸術に発展する。
でも、今回の涙にはもうひとつわけがあった。
内容が、より今の自分に深く、深く刺さってきたから...
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心臓が高鳴って、全身の筋肉が熱くなっていくのを感じる。
視界は今までになくクリアで、広い。どこまでも跳べそうだ。
完璧に仕上がった身体を操るのはこんなに心地よかったのか。
それでも、そんな夢のような時間は一瞬で、気づけば長めの笛と共に僕の高校バレーは幕を閉じていた。負けた。
受験を切り抜け、あの肉体が躍動する快感を求めて大学でもバレー部に入部した。
そんな僕も、今やもう大学の2回生。第何波だかの感染者増加により、また屋内部活の停止。今まで日々の活力とリズムを支え続けてきたものが、無慈悲に奪われる感覚。何度も見えない何かを恨んでは、変に脱力した日々が続いていた。
そんな時に、読んだ小説「めぐる。」
緊急事態宣言が発令されるたび、今この状況で1番不幸な人は誰だろうか。そんな思考が頭を占拠していた。その度、自分の境遇をどうしようもなく恨んで、諦めに似た感情を言い訳にして過ごしてきた気がする。でも、物語りのなかの3人も同じように悩んでいた。
誰しも、何かしらの制限をされて、思い通りに生きられない世の中。そんな中で、誰かの幸せを願って繋がる優しさの連鎖...
小説を読み終わって、曲を聴いて。大粒の涙に包まれながら急に視界が開けた感じがした。
僕のこんなに目の前を通り過ぎるのに、一瞬も目の合わない人たち。
コロナの時代はそれを一気に加速させていく。
それでも、お別れを告げて今も遠くで支えてくれる人たち。
その存在を思い出して、支えてくれることへの感謝を、今会える人たちへの優しさに変えてみようと思った瞬間。あのフレーズが胸に落ちる。
1日のはじまり、占いを聞く全ての人へ応援のメッセージ。でも僕には、優しさの連鎖を絶やすなと言っているように聞こえた。
まだ僕は、自分の境遇を恨んでばっかりで、現状できることをなにもやってないじゃないか。
その日から、この曲は夜寝る前に、明日はもう少しだけ優しくなれるように一日を振り返る一曲になった。
もちろん毎朝の目覚ましにもなっているが。
優しくなろうとすれば、視界が開けて、今やりたいこと、やるべきことが少しずつ見えてくる。
ikuraちゃんが来たるライブのためにランニングを始めたと聞いて。胸が熱くなった。僕も一歩踏み出そうと思って、怪我を言い訳にしてお留守にしていたランニングに出かけた。
こんな状況だから、新しい自分を探さなきゃいけないのかと考えて、色々趣味を作ろうとしたけどどれもピンと来なくて。僕には、ちゃんとやりたいことがあったはずなのに。諦めかけて、対象を転嫁して逃げていたような気がする。
今、もう一度踏み出せた。
ランニングしていると、自転車に乗っていた女性の麦わら帽子が風に飛んだ。
それを、道を急いでいるはずの配達員のお兄さんが凄まじいスピードで方向転換して拾いに行ったのを見かけた。
また、胸が熱くなった。これは走っているからじゃない。確かに繋がる優しさを見たから。
今、目の前を通り過ぎて行く人は、誰一人として知らないけれど。こんな世の中でこそ、今すぐは会えない人の優しさを、通り過ぎる人へでも巡らせることができるんだと。
すっかり暗くなって、アパートの階段を登っていると、いつも見ているはずの街明かりが暖かく見えた。あの窓のひとつひとつに生活があって、それぞれに優しさが溢れていたらなとふと思った。
あら、いつから僕はこんな浪漫チストになったのかしら。
今も続くコロナ禍での生活も、心を暖めて前を向かせてくれるそんな曲。
もう少しだけ
ikuraちゃんの歌声が今までになく、心に溶けて行くのは、聴く人全ての日常に寄り添おうとしたからに違いない。
僕が足踏みしている間に、こんな時代さえも味方につけてどんどん駆けていくYOASOBIの2人に初めて会えるチャンス。
武道館。
その舞台がどれほど大きくて、どんな景色なのかはそこに立つ者にしかわからない。
忙しない日々を追いかけながら、世界に駆け上がろうとしている2人に出逢えたらどんなに素敵だろう。
僕も日々を追いかけられるように、優しくあれるように願いながら。素敵な明日に
NICE TO MEET YOU
できるように。今日もこの曲を聴いて眠りにつく。
Twitter: @lilas_KYUMASOBI
インスタ: https://instagram.com/takuya9176?igshid=YmMyMTA2M2Y=